日々是ぽちぽち

迷うことばかりの日々、自分探しの日々…。
綴りながら、次のステップにつなげていきたいと願って…。

テーブルウェア・フェスティバル2015~暮らしを彩る器展~

2015-02-05 | 展覧会・展示会
『テーブルウェア・フェスティバル2015 ~暮らしを彩る器展~』
[会場] 東京ドーム
[会期] 2/1(日)~2/9(月)


2/2(月) テーブルウェア・フェスティバルを見てきた。
毎年行きたいと思っていて、ようやく実現♪♪

東京ドームいっぱいに広がるテーブルセッティング、食器類の数々は圧巻。
テーブルセッティングを楽しみ、生活の中で取り入れられそうなものを見つけるつもりで行ったが、実際には日本中の窯元の参加する展示販売のコーナーが充実していて、お目当てのものを決めて買い物するつもりで行くのもひとつだったんだなあと感じた。

各界の著名人による「テーブルセッティングによる食空間の提案」は、それぞれに個性的。
石坂浩二さんの「ホイッスラー氏への返球」は中国的な要素を感じさせる空間に氏の描いた丸枠の妖艶な女性の絵が左右の壁に1枚ずつ。
中央には金色の文字の書。
金色の蝶が壁の下部に描かれ、そこから実際に何頭もの蝶が飛び出し飛んでいる。
お茶をいただく、何とも神秘的な空間になっていた。
ビーズ刺繍デザイナーの田川啓二氏の「菖蒲月」は、葵祭をモチーフにした繊細なビーズ刺繍の屏風の前に、食器、グラス、漆器等ををモダンにセッティングしていた。
ビーズ刺繍の大行列はそれはそれは見事でした。

毎日の生活の中で、こんなにも素敵にテーブルセッティングして生活している人もいるのかと感心しつつ、豪華なお皿の数々に現実を思い知らされた感もあり…。
でも、少しずつ取り入れ、潤いのある生活をしたいものだと思った時間でした。


「山本基展 原点回帰」POLA MUSEUM ANNEX

2015-02-05 | 展覧会・展示会
『山本基展 原点回帰』
[会場] POLA MUSEUM ANNEX
[会期] 1/30(金)~3/1(日)


1月31日(土) 「山本基展 原点回帰」を見てきた。
エレベーターから2Fホールに出ると、正面にのぞき穴のようなものが…。
そこからは、黒い床一面に白いさざ波のような渦のようなものが覗き見える。
MUSEUM入口から中に入ると、先程一部が覗き見られた光景が一面に広がっている。
そして、まだ何も描かれていない黒いスペースに山本基氏が、
マヨネーズのような容器を手にひたすら線を描いていた。
「たゆたう庭」というタイトルのこの作品は、塩のみで描かれるインスタレーション。
気の遠くなるような作品の精緻さに圧倒されると同時に、神聖な気持ちにさえなる。
最終日の3/1(日)には、来場者で作品を壊し、その塩を集めて海に還すという企画も予定されているという。
作品に直接触れられるだけでなく、壊せるというのは、何とも貴重な経験。
私は行けないのですが、都合のつく方は、是非行って体験してきてくださいね。

新国立劇場 オペラ「こうもり」感想

2015-02-04 | 舞台
『こうもり』
[日時] 2015年2月1日(日)14:00
[会場] 新国立劇場オペラパレス
[原作] アンリ・メイヤック/ルドヴィック・アレヴィ  
[台本] カール・ハフナー/リヒャルト・ジュネ―
[作曲] ヨハン・シュトラウスⅡ世
[指揮] アルフレート・エシュヴェ 
[演出] ハインツ・ツェドニク 
[美術・衣装] オラフ・ツォンベック
[振付] マリア・ルイーズ・ヤスカ
[照明] 立田雄士

【キャスト】
アイゼンシュタイン: アドリアン・エレート
ロザリンデ: アレクサンドラ・ラインプレヒト
フランク: ホルスト・ラムネク
オルロフスキー公爵 :マヌエラ・レオンハルツベルガー
アルフレード: 村上公太
ファルケ博士: クレメンス・ザンダー
アデーレ: ジェニファー・オローリン
ブリント博士: 大久保光哉
フロッシュ: ボリス・エダー
イーダ: 鷲尾麻衣

【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京交響楽団
【バレエ】東京シティ・バレエ団

【あらすじ】パンフレットより
ウィーン郊外。アイゼンシュタインは顧問弁護士の不手際で禁固刑を受け大憤慨。しかし、親友ファルケに誘われ、妻ロザリンデには刑務所に出頭すると偽り、変装してオルロフスキー侯爵邸の夜会へ。そこで、仮面の美女を妻と気づかず口説く。翌朝、刑務所に出頭したアイゼンシュタインは掛けつけた妻の浮気を疑うが、逆にすっかりやり込められる。この茶番劇の仕掛人ファルケが現われ、「全てはシャンパンのいたずら」と大団円を迎える。


新国立劇場でオペラを観るのは初めて。
最初に観るのは「こうもり」と決めていた。
「こうもり」のストーリーは楽しく痛快。
音楽も場面場面で聞かせるものばかり。
期待通りの楽しい舞台に、3時間という時間があっという間に感じられた。

アイゼンシュタインのアドリアン・エレートさん。
端正で知的で甘いマスク、ほっそりとしたいでたちが私のイメージするアイゼンシュタインにぴったり。
歌、演技とも最高!!でした。
とことん舞台を楽しんでいるのが気持ちよく、アドリブの日本語やフランス語(?)で、思いっきり笑いをとっていました。
ロザリンデのアレクサンドラ・ラインプレヒトさん。
艶やかな歌声とお色気のある演技、素敵でした。
アデーレのジェニファー・オローリンさん。
高音の素晴らしい魅力的な歌声と、コメディタッチの演技。
女優志望だからなのね、という存在感。カーテンコールでの拍手もすごかったです。
実は、ひそかに楽しみにしていたのが、劇中のバレエ団の踊り。
新国立劇場バレエ団ではなく、東京シティ・バレエ団だったんですね。
チャルダッシュ。4名の長身の男性ダンサーさんの踊りがスパイスを利かせていました。

オペラのことはよくわからないのですが、
舞台と客席の一体感がこんなに感じられ、
楽しくて幸福な時間を過ごせて行ってよかったなあ…と思いました。

4/21(火)からのバレエのこうもりも観たいし、10/30(金)ホフマン物語も興味深いですね。
オペラでは、3/9からのマノン・レスコー、5/10からの椿姫…。
夢は広がります。

ボウリング

2015-02-04 | ボウリング
昨日のスコア
GAME1 123 スペア4回
GAME2 121 スペア5回
GAME3 124 ストライク3回 スペア2回
投球後、腕が左に曲がるため、ボウルが左方向に行ってしまう。
または、手首が上向きになってしまう。
いつまでたっても、基本の敬礼の手にできない…。
ということで、ヘッドピンになかなか当たらない。

舞台「プルートゥ PLUTO」 感想

2015-02-03 | 舞台
渋谷でも雪の降った日に、プルートゥを観に行った。
立見席まで満席。期待が高まる。
舞台と客席の境界には、ロボットの一部とみられる瓦礫が積まれている。
原作について何の知識もないまま来てしまったことに若干の後悔…。


『プルートゥ PLUTO』
[日時] 2015年1月30日(金)19:00
[会場] Bunkamuraシアターコクーン
[原作] 浦沢直樹×手塚治虫  
[プロデュース] 長崎尚志
[演出・振付]  シディ・ラルビ・シェルカウイ
[上演台本]   谷賢一 
[映像・装置]  上田大樹 
[照明]     ウィリー・セッサ
[出演] 
 アトム    :森山未來
 ウラン/ヘレナ:永作博美
 天馬博士   :柄本明 
 お茶の水博士 :吉見一豊
 アブラ-   :松重豊 
 ゲジヒト   :寺脇康文
[ダンサー] 
 上月一臣 大植真太郎 原田みのる 池島優 
 大宮大奨 渋谷亘宏  鈴木竜   AYUMI

[STORY] ~パンフレットより~
人間とロボットが共存する時代。世界最強といわれるロボットが次々と破壊される事件が起こる。高性能ロボット ゲジヒトは犯人の標的が、自身を含めた7体の大量破壊兵器となり得るロボット達だと確信。日本に渡り、限りなく人間に近い存在であるロボット・アトムとともに謎を追うことに。内戦で家族を失った世界最高峰の頭脳を持つ科学者アブラ-、人間を殺害した唯一のロボット・ブラウ1589との接触により核心に迫っていく。ゲジヒトは日々、忌まわしい悪夢に苛まれ、妻ヘレナも彼の不調を感じ不安を隠せない。アトムもまた、お茶の水博士に愛情豊かに育てられながらも、自身の生みの親である天馬博士との複雑な関係がその心に影を落としている。葛藤を抱えながらも事件の解決に向けて尽力するアトムとゲジヒトであった。
時を同じくしてアトムの妹で悲しみを察知する能力を持つウランが廃墟の壁に花畑の絵を描く不思議な男と出会う。そこにアトムが駆け付けると、男に異変が起こり…



作品のテーマは「ロボットと人間は同じなのか。」
演出のシディ・ラルビ・シェルカウイ氏の答えは「YES」。
「ロボットは人類を救うために学び、人類以上に倫理的な存在であろうとし、人間が忘れてしまいがちな、相手の身になって考えることの尊さを教えてくれる。」とパンフレットにある。

感情をもたないはずのロボットも高性能になるにつれて、優しさ、悲しみ、憎しみといった感情をもつようになる。
アトムのカタツムリに対する優しさ、
ウランの悲しみをもった人への感情、
ゲジヒトを失ったヘレナの泣き真似から悲しみを表現するところ 等々…。
ロボットであるのに、人と同じような感情が芽生えているところにキュンとしました。
一方、戦争によって生まれた憎しみ、その憎しみによって生まれた殺人ロボットプルートゥ。
また、凶弾に倒れたゲジヒトのメモリにより蘇り、憎しみをも理解するアトム。
高性能になるということは感情をもつこと。
憎しみを知ったロボットが、憎しみの連鎖を断ち切ることができるのか。
「憎しみからは何も生まれない。」
ロボットが表現するからなおのこと、胸に響きました。

舞台には、大きさや形の違った7つの四角形の白いパネルが。
テーブルや椅子、壁、階段、小型スクリーンになったり、全部をつなぎ合わせて大型スクリーンになったりと、漫画である原作を表現するために役割を果たしていた。
また、巨大なバルーンの演出にも驚いた。
映像をこれほど駆使して、舞台と映像が一体化してしまうものを初めてみたので衝撃を受けた。
同行した者が言うには、プロジェクションマッピングといって、最近よく使われる手法とか…。

文楽の人形遣いのような白子のダンサーさん達の動きも、アトムたちがロボットであることを強く印象付ける演出で動き自体が繊細でとても興味深かったです。

森山未來さん、本当に素晴らしかったです。
演技ももちろん、ダンス、身体表現…。
舞台にかける真摯な気持ちがそのまま伝わってきました。

永作博美さん、ウランはキュートで女の子そのもの、
ヘレンは素敵で知的な奥さん、でもどちらもしっかりロボット。
魅力的でした。

柄本明さん、吉見一豊さん、松重豊さん、寺脇康文さん
それぞれに個性的で、舞台を満喫させていただきました。

舞台の内容もわからずに観に行った舞台でしたが、ダンス・演劇・映像が一体になったとても素晴らしい舞台だったと思います。