日本の屋根裏人のワイコマ日記です

日本の屋根と云われる北アルプスの山々は、世界遺産の富士山に次ぐ名峰の数々、この素晴らしい環境の麓から発信する日記です。

改めて 原発を考える

2020年01月27日 08時22分22秒 | Weblog
今朝の信州は気温氷点下2度空は曇り空無風で
快適な朝をウォーキング、12,426歩でした。
今日は先日の共同通信記事から、原発について
改めて考えてみたい。
原発再稼働の安全対策や廃炉などにかかる費用
が総額13兆円に上るとの報道を巡り、梶山弘志
経済産業相は17日の閣議後記者会見で「安全対
策費の増加を踏まえても原発は低廉な電源と考
えている」と述べ発電コストの再検証は現時点
で必要ないとの認識を示した。
梶山氏は「原発の経済性は電力会社が費用だけ
でなく、発電所の規模や運転期間などさまざま
な要素を加味して評価している」と説明。
政府が2015年にまとめた電源ごとの発電コスト
の検証結果を基に「(当時行った)安全対策費
が増加した場合の分析を踏まえても、政府とし
ては低廉な電源と考えている」と強調した。
共同通信 1月17日 
佐々木先生も、日本のエネルギー政策は「思考
停止」状態が続いている・・と書かれています
経済産業省は2015年策定の発電コスト検証を根
拠に最も低コストの発電は、キロワット時10.
1円の原子力発電であると言っています。根拠
となる検証は次を参照、https://bit.ly/3ageVPX
この検証を少し見るだけでも穴だらけです。
・コストの中の建築費は1炉あたり4千億円と
 ありますが、欧米の実績は1兆円以上です
・建築費の大部分は借入されますが、その金融
 費用が抜けています。
・事故発生頻度は1炉あたり4千年に一度とし
 ていますが、世界の実績は2900年に1回
 であり、日本の実績は500年に1回です。
・世界の事故確率を使って米国のEIA(エネルギー
 情報局)が試算した発電コストは12.3~15.1円
 です。
経済産業省が試算した日本の発電コストは明確
な誤りがあるのです。間違った事実認識を基礎
に政策を策定・実行しているのですから、結果
も誤りになるしかないのです。
過ちを続けるのは「サンクコストの呪縛」によ
るもので、サンクコストとはすでに使っていて、
絶対戻らない時間やお金、労力のことをいいます。
すでに投じた労力、時間、お金を惜しんで、
「こんなに費やしたのだから・・・」と固執して
しまうことです。
よくゲームをする人が、課金によって抜けられ
なくなる経験の話を聞きます、より高いレベル
に早く到達するために、アイテムを買って人よ
り早く上級ステージに行きがちです。
そして、上に行けば行くほど、より多くの課金
をすることになります。途中でその状況に気付
くのですが、それまでに数万円、数十万円使って
いて今その課金をやめると、それまでに使った
お金が無駄になってしまうので止められなくな
ります。これは、エステや女性のいる酒場や
ギャンブルや株でも同じことが起きることは
ご存じでしょう。賢い主婦でも同じです。ポ
イントカードを持つお店には頻繁に足繁く通い
ポイントをためるために無駄な買い物をしがち
です。経済産業省も同じです。原子力発電に
過度に人も金も時間をつぎ込んでしまったため
に、そこから抜け出せないのです。
最近、伊方原発での事故が多発しています。
こんな時に原発、もう一度考え直したいもの
です。

写真は 福岡 博多の街です





















コメント (8)
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