ゆづきは、先日の大会翌日から、まったく将棋を指さなくなった。
興味を持ち出した4才頃から ゆづきの朝は将棋で始まっていた。
小学校に入ってからは、登校時間(6:50)に間に合うよう、朝は6時までと決め
1~1・5時間前に起き、棋譜並べ そして、ネット将棋が朝の日課だった。
目覚ましより早く起きていたゆづきが、6時まで起きてこなくなった。
普段はまったく元気で、下校後も友達と汗だくでめいっぱい遊んでいたが、
2日、3日目になると、ちょっと気になってきた。ここで、迷った。
聞いていいものか、そっとしておこうか。
話の流れでなにげなく、聞くことにした。「朝、起きれんくなった?」
ゆづきは、答えた。『 5時には目が覚める。けど、なんか起きんでもいいかと思う』
っと。
糸が切れた・・・ っていうのか 燃えちゃった・・・ のか。
自分でも その理由がわからない と思っているように感じた。
3年生になった時、ゆづきは 将棋を選んだ。
ゆづきの学校は3年生から少年野球に入ることができるが、練習日が土日の
午後と決まっており、将棋とのかけもちが難しい状況を知り入部はひとまずやめた。
でも、JTと倉敷予選が終ったら、もういちど気持ちを聞こうと私たちは思っていた。
1~4才、ゆづきはかるた、トランプ、パズル、計算が大好きだった。
その遊びのひとつに将棋が加わった。
そして、5才5ヶ月。初めて出た地元の将棋大会(新人戦)で入賞してしまった。
前日から高熱が出て当日も止めたが聞かず、1局で帰るつもりが断固として
帰らず、途中39℃を超えてしまったが「薬入れて・・・」と 超嫌がっていた座薬
(解熱剤)を自ら志願し打ち 最後まで帰ろうとせず、3位決定戦を勝利した。
あれが、将棋の始まり だった。
((まだ小さかったが、トイレでお尻を向けたあの姿は一生忘れない))
この先、さらに強くなるには 努力しないといけないのだろう。
ゆづきは 好きな事を好きなだけやってきた。 努力とは違うカンジがする。
ここで書いてよいか迷ったが 定跡を覚えることを嫌い、
大会時の指導対局も好まない。 ((自分の好きに指したい・・・。))
先生から直接教えて頂いた定跡、そして毎日の棋譜並べでなんとなく覚えたもの。
あとは、知らない。 それでは もう難しいのだと思う。
ここまで駆け足だった。今後も含めて考えるちょうど良い時期だったと思っている。
そして、今週の教室には行かない と言った。
それなら・・・
ちょっとダークな気分を変えたくて、楽しい顔を見たくて、母は動きだしたのである。
ムチャな計画を。
すごく気になる