経済記事

経世在民と言う言葉をもう一度噛み締めたい

中国 イランと石油開発か 11兆円規模「近く調印」

2006年07月09日 | Weblog

 【カイロ=加納洋人】イランのメヘル通信は二十九日、中国の劉振堂駐イラン大使が、イランにおける石油と天然ガス開発をめぐる専門家による調査が終了し、両国が総額約一千億ドル(約十一兆四千億円)にのぼる契約に近く調印すると語ったと伝えた。
 同通信によると、劉大使は「いかなる国も契約を阻むことはできない」と述べ、イランの核開発問題に左右されることなく、契約を進める意向を示した。イラン石油省代表団が近く中国を訪問し、正式に調印する予定という。
 劉大使は、米国が対イラン制裁を科そうとしている動きに対し、「米国が、イランが中国に石油を売ることを妨げるのなら、米国は同じだけの石油を売ってくれるのだろうか」としたうえで、「核問題がなくても米国は契約阻止に動いただろう」と米国を批判した。
 契約にはイラン南西部のヤダバラン油田開発も含まれるとみられている。日本は二〇〇四年にイランのアザデガン油田開発の権益を獲得したが、米国は核問題に絡み日本に同油田開発の断念を要請している。