☆ 森のクマさん徒然草 ~元 森の宿うわじまユースホステル管理人のひとりごと!

ひとりの人間として ふっと思いついたこと、感動したことを書いてみよう。

◇ クマさんの旅日記~開創1200年の讃岐路 歩きへんろ +αの旅 ②

2014年01月31日 | Weblog


昨夜はかなり激しく雨が降っていて、讃岐富士に登る計画は変更せざるを得ないかな~と思っていたら、なんと雨があがっているではないか。なんという幸運!6時半からの朝食をいただき、丸亀駅へ戻る。コインロッカーに大きなザックを預け、教えてもらったコミュニティバスで登山口へ。バスを降りて数分で登山口駐車場前に。えらい大きな駐車場で、平日なのに何台も車が停まっていてびっくり!


普段、高速道路ですぐ脇を通っているが、やっと登山が実現!ずっと登りたいと思っていた。「富士山」は3ケ所目である。学生の頃には薩摩富士、利尻富士に。ホンモノの富士山は、新7合目まで行って、台風が来たので断念。麦わら帽子を突風に飛ばされて、お土産に置いてきたのだ。この讃岐富士、遠くから見ていると、相当な急登に見える。が、しかし実際には予想をはるかに下回る、登り易い山であった。


直登ルートもあるが、徐々に高さを上げる幅の太い道もあり、眺めもよく、こちらの方が一般的らしい。私は上りは直登ルート、下りは一般ルートを選んだ。昨夜の雨でぬかるみが心配されたが、全然大丈夫。よく整備された道で一安心。上りも1時間もかからずに山頂へ。私の後、次から次へとシニア登山者が到着する。薬師堂、展望台がある。寒暖計は4度。立ち止まるとさすがに寒い。







下り道、展望のきく場所に案内板があって、雑巾でふき取ってられる方にで会った。「讃岐富士クラブ」のボランティアをされていて、毎日登っているとか。お話によると、平日でも大勢の方が登り、土日ともなると、すごい人らしい。最近は近隣の人だけではなく、対岸の岡山あたりからも来られるとか。幼稚園児を連れて登る人もいるらしいので、ファミリー登山にももってこいの山かもしれない。映画「UDON」で、この山が登場したゆえに人が多いのですか?と尋ねてみたら、山の標高422mにちなんで、4月22日を「讃岐富士の日」に制定してから、急に人が増え始めたとか。


8時20分ごろ登山口バスを降りて、ちょうど2時間後に駅へ戻るバスに、余裕で間に合う。ありがたいことだ。途中、バスの窓から私のソールフードの「京都王将」、そしてすぐ近くに「天下一品」を見つけた。香川までは来てるんや。。駅前で釜玉を軽く食べ、JRで善通寺へ移動。昨日歩いた道を逆行する。ほんまに電車は早い。


宿の集まりが午後3時からなので、時間が許す限り、何ケ寺かお参りできれば、と思った。お遍路再開である。とにもかくにも、弘法大師生誕の善通寺へ。実は2回目だが、前回はいつだったか、どこにいく途中に寄ったのか記憶が定かではない。ここは静かな落ち着いた町で、独特の雰囲気を感じる。






前回も境内の広さにびっくりしたが、やっぱり今回も”広い”と感じた。真冬にもかかわらず、結構な参拝者だ。本堂、大師堂と進む頃には、ビュービュー風が吹いてきて、みぞれが降り出す。おお、これはまさに修行である。お大師様が歓迎してくれているのだ、と勝手に思う。さあ、時間的にもう1ケ寺行けるだろうか。距離は近いが、この天気。行こうか行くまいか悩んでいると、さ~と晴れてきた。おお、これは行けということ。逆向きになるので、迷いやすいが、まあ行けるところまで行ってみよう。



甲山寺(こうやまじ)。74番札所。え~~!まさか。↑の看板は、なんと「生コン」工場。びっくりしたけど、工場の脇を抜けると、ちゃんとお寺があった。今日はここまで。お寺を2時過ぎに出る。宿までは、再びへんろ道を善通寺方向へ。
 
 

もう少しで今日のお宿「風のくぐる」さんに到着というところで、またまたびっくり。歩きへんろ道が、JRの線路をアンダークロスするのだが、なんと高さが180センチほどで、身長の高い人はぶち当たるのだ。こんなへんろ道も珍しいのではないだろうか。これを「くぐる」と、あと数百メートルで「くぐる」に着く。



へんろ道から見えるラーメン屋さんの向こうの建物が「風のくぐる」さんだ。中はおもしろい構造。窓がいっぱいあって、2段ベッドだけど、普通のユースの2段ベッドではない。階段も、固定されておらず、自由に好きな場所から上に上がれるのだ。






香川県のこの付近、善通寺市・多度津町・丸亀市・坂出市は、なんか一続きのように感じる。讃岐平野は明るくて広くて、山がちの愛媛県とは大違いである。その日の夕飯は、車で10分少々移動した「うどん県 骨付鶏市」(丸亀市)で、名物の骨付鶏と鶏ごはんをいただく。骨付鶏の元祖「一鶴」というお店。昨日、土器川の橋に看板が出ていたお店だ。骨付鶏には2種類あって、歯ごたえのある「親鶏」と、柔らかい「ひな鶏」が選べる。写真を撮る前にかじってしまった ひな鶏。コショウがきいていた。1本いただくと、結構なボリューム。プラス鶏めしで満腹。ご馳走さまでした。(続く)






◇ クマさんの旅日記~開創1200年の讃岐路 歩きへんろ +αの旅 ①

2014年01月27日 | Weblog
なぜか、ここ数年、香川に続けて行くことになっているようだ。子供たちも大きくなって、家族でうどん屋さんめぐりもできるようになり、ようやく実現したのが2年前。その後は、徳島で宿関係者の集まりがあった際、高松近辺の屋島や八栗寺をあるきへんろ、さらにその後は、両親と妹家族で、あのアートの島「直島」へ。今回は、弘法大師のお生まれになった善通寺市で、やはり宿の集まりがあって、その周辺をあるきへんろ。急に香川「通」になった。



松山~高松間は高速バスが1時間おきに出ていて、途中の善通寺インター近くの高速道路上のバス停で降りられる。10年以上前に一度利用したことがある。旅はここから始まる。最初はたったの15分で76番金倉寺(こんぞうじ)に。ここから丸亀の方向へ進めるだけ進んでみよう。朝方はめっちゃ寒かった。大寒!バスを降りた正午前は、お日様さんさん(SUNSUN)で、日向はポカポカ!ラッキー!


76番札所 落ち着いた感じのいいお寺だ。いきなり、お参りを終えた徒歩の若い女性が山門から出てくる。この時期は、徒歩で巡拝している人は、ほとんどない。名前のとおりか、お金の倉? 絵馬も小判形。その横にはおもしろいおみくじがあって、1センチ四方の金箔がセットになっている。それを大黒天様に貼っていくのだ。お正月におみくじは引いたところだが、やらなければなにか後悔しそうで、金箔を目に貼る。




77番へのへんろ道は、昔ながらの生活道路。立派なお屋敷、大きな農家、緑豊かな神社。いろんな発見がある。車で有名観光地を点々と結んでいたのでは味わえない、あるきへんろの魅力だ。 



1時間もかからず、次の77番道隆寺(どうりゅうじ)へ。多度津の町中で、明るい雰囲気。地元の母子がお参りしている。ちょっと休憩して東へと向かう。時間的に、次の札所へたどり着くか、微妙なところ。今日は丸亀市街地に宿を取ってあるが、78番は市街地を通り抜けてしまうのだ。




ここからは脇道に入ることもあるが、基本的に県道に沿いながら丸亀中心部へ歩くことになる。たまたま宿泊予定の宿がすぐ目に入り、78番をめざすので多少遅れることを告げ、できるだけ歩くことにする。






ボランティアが設置してくださった「おへんろ休憩所」、一昨年訪ねた重文「丸亀城」(市営P越しに。なんと赤い車、うちのといっしょ!一瞬びっくりした)、名物「骨付鶏」ののぼりと「ドンキホーテ」。都会だなあ~。


土器川を渡るときには、あの、きれいな形の飯野山(422m)が見える。天気がよければ、明日登ってみよう。まだ時間がある。なんとか78番まで歩けそう。明日は、看板にあるお店で「骨付鶏」も食べられるらしい。楽しみだ。

 

午後4時10分。無事78番 郷照寺(ごうしょうじ)の門をくぐる。すぐそこが瀬戸大橋だ。さきほどから、上空を自衛隊のヘリが轟音を立てて飛んでいる。海難事故でもあったのか、海の上を旋回して捜索している様子で、お経を上げても聞こえないくらい。もうお参りの人は来ないのだろう、早々と納経所は店じまいの準備。と思ったら、私よりもぎりぎりに来る親子も。今日の締めは落ち着かない納経と相成った。しかし、天気に恵まれ、無事予定通りに12キロほど歩け、感謝感謝である。



JR宇多津駅まで1kmほど戻る。「うだつ」ではなく「うたづ」である。徳島に「うだつが上がらない」の「うだつ」の町並みがある。なので、いつも分からなくなってしまう。駅前の木や植え込みにはイルミネーションが。ここから一駅で丸亀。さすがに列車は早い。あっという間。当たり前か。駅を出ると、なんと雨が降り出す。おお、本当にラッキ~。3ケ寺のお参りを済ませたら雨。有難いことだ。駅の中の観光案内所で、飯野山登山口へ行くバスのことを聞いたばっかりなのに雨かもしれない。駅前から数百メートルで今日の宿。だんだん雨脚が強くなってきた様子。(続く)

【休館日のお知らせ】

2014年01月19日 | Weblog
寒い日が続いております。みなさま いかがお過ごしでしょうか。

いつもご利用いただきまして、まことにありがとうございます。
勝手ながら1月22日(水)まで お休みをいただきます。ご了承下さい。
23日(木)の夜から再開の予定です。
どうぞよろしくお願いします。
ありがとうございます。


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震災メモリアル

2014年01月17日 | Weblog
阪神淡路大震災から まる19年の時が経った。ちょうど前任地の丹後半島に赴任する前の、フリーな期間だった。地震が起きたとき、東京から大垣夜行に乗っていて、早朝、岡崎あたりで突然列車が止まったのだ。通路をはさんで反対側の席の人が、持っていたラジオをつけた。「大きな地震があったらしい」。列車は、少し進んでは止まり、を繰り返し、ようやく大垣に。その先は、列車が全く動いていないとか。

大垣から米原までは、代行バスが出ると言う。それまでの時間、駅の近くの喫茶店に入った。テレビのニュースに映し出される、阪神高速の倒壊した様。。もう信じられない、この世のものとは思えなかった。

そして3年前。今度は東北~北関東で大地震。自然の前には、私たちは無力だ。どうしたって勝てるわけがないのだ。ただ、少しでも被害が抑えられるように、普段の心づもりは持っておかなければならない。そして、なにより「生かされている」ことに日々感謝しなければならない。

「じゃこてん」 と宇和島のPR に感謝です

2014年01月13日 | Weblog
1月5日、12日など、全国の放送局で、宇和島のじゃこ天をテーマにした「日本!食紀行」と言う番組が放送され、昔ながらの地域食のよさみたいなのが、全国の視聴者に伝わったのではないかと思う。松山の南海放送さんが制作を担当された。テレビ画面をデジカメで撮ったものを掲載する。ごめんなさい。
(登場順ではありません)


タイトルが「じゃこ天Lovers」!いいですね~


原料になる「ホタルジャコ」。じゃこ天になるために生まれてきたような魚らしい。ホタルジャコ100%で作ったじゃこ天は、最も高級とされる。番組に登場する「はるちゃん天ぷら」さんは、
この100%ホタルジャコで製造されている。


宇和島市吉田町(旧北宇和郡吉田町)の漁師町で、平均年齢70歳とは、とても思えないような若々しいお母さんたちが、早朝からじゃこ天製造に励んでいる。全国からインターネットで注文が来るそうだ。すごいですね。


原料の小魚(ホタルジャコ)を1匹1匹ていねいに頭と内臓とうろこを取り除き、ミンチ状態にして1晩寝かせ、
翌日、木の枠で小判型に整形して油で揚げる。


この映像は、大手のメーカーさんの工場の様子。どんなに大手でも、ミンチにするまでの作業は「手作業」だから驚く。宇和島のじゃこ天は、輸入物の冷凍すり身を使用しないことが基本となっている。海の状態で、漁がない場合は製造ができない。こだわりである。


昨年11月に行われた「宇和島じゃこ天カーニバル」の様子。


宇和島蒲鉾協同組合のみなさんによる「じゃこ天横丁」。格安で販売された。




当宿オリジナル曲「宇和島じゃこてんの歌」をバックに踊ってくださっている皆々様。感謝です!



これは、「じゃこ天」ではなく、「あげ巻き」と言って、かまぼこをお揚げさん(油揚げ)で巻きつける練製品を作っているところ(向かって右側)。「あげ巻き」も、実は当宇和島市を中心とした南予地方独特のもの。他の全国の練製品の産地では作っていないのだ。




冷めたじゃこ天は、あぶると魚の香りがアップ!
じゃこ天万歳!!

今年も七草をいただく

2014年01月08日 | Weblog
「仕事納め」という言葉には無縁のユース。18キップ「冬版」も終わりかけ、年末から続いたお泊りの方も一段落すると、春の七草粥。毎年、市販のキットを使って作る。なんと便利な。。こんな便利なものを使って、果たして無病息災に効果があるのだろうか、と毎年思いつつ、でも買ってしまう。生の野菜のほか、七草を細かくして乾燥させたものや、乾燥米プラス乾燥七草のセットものなど、ずいぶん種類が増えたようだ。


今年の初詣の際、宇和島市内でいちばん大きな神社である、和霊神社でおみくじを引いた。ここのおみくじは、実に簡潔な言い回しで書かれていて、わかりやすい。裏面の「教え」は、もっとわかりやすい。


人間は自然の一部として生きている。自然破壊は人間の破滅となる。


全くもって、いまの日本の状況を言っているようだ。自然に逆らうような行動は慎むべきだ。必ずしっぺ返しが来るのだ。

新年あけまして おめでとうございます

2014年01月01日 | Weblog
あけましておめでとうございます。2014年もどうぞよろしくお願いします。

昨日、大晦日。2013年最後の買い物。おつりにもらった10円玉。一際輝いている。おお平成25年の硬貨。12月に製造されたのか。こんなにピカピカの10円を見たことがない。たとえ10円玉でもパワーがありそう。2014年は春から縁起がいいわい!と、ひとりで納得?している。(笑)