総合診療医からの健康アドバイス

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アルコールと食道がん

2019-08-01 10:55:55 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
 今日の沖縄は晴れ時々曇り。予想最高気温は34度です。沖縄地方は気圧の谷や低気圧の影響で、明日からは若干涼しくなるとのこと。今、外に立っているだけで、大汗をかく状態なので、少しはましかな、と思います。しかし、FC琉球は最近全然勝てません。やはりJ2はレベルが高いですね。頑張れ琉球。では、本題へ。
 
 
 
 アルコールによる発がんについて個別のがんに焦点を当ててみましょう。



 まず、体内でアルコールが直接接触する臓器で発がんのリスクが高まることがわかっています。



 例えば、推奨量上限の3倍もの飲酒を続けていると、食道がんを発症するリスクが8倍になります。



 アルコール度数の高いお酒を飲むひとでリスクが高くなります。
 


 沖縄県ではもともと食道がんが多いことが知られています。


 度数の高い泡盛がよく飲まれていることも関係していると示唆されます。



 食道がんの5年生存率は10パーセント未満ですので、その予防は大切です。
 


 すなわち節酒です。



 水を混ぜて、アルコール濃度を下げるのも良いでしょう。


 最近では、アルコール度数の低いマイルド泡盛が酒屋さんに並んでいますので、泡盛愛好家のひとは出来るだけそのようなブランドに切り替えるとよいでしょう。
 


 ちなみに、お酒の席での私は出来るだけ濃度の低いビールを選ぶようにしています。



 付き合いで泡盛を飲まざるを得ないときには、マイルド泡盛を選び、氷水で泡盛と水が3対7となるように薄めて飲むようにしています。


 氷の部分は除いて、もともとマイルドの泡盛が30%、水が70%、ですね。

 

従来のダイエットとそうでないダイエットの違い

 

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