【ツカナ制作所】きまぐれ日誌

ガラス・金工・樹脂アクセサリー作家です。絵も描いております。制作過程や日常の話、イベント告知等。

海を捕まえて【後編】(ガラス・キルンキャスト編)

2017-08-26 23:07:17 | 大学
今日はゴールデンアイからカジノ・ロワイヤルまで、五本も007映画見ました~!

同時にちっこい作業をちまちまやってるんでもう、目がシボシボします(-ωq)

池シリーズ第二弾、順調ですのでどうぞご期待下さい!




さて!前回の続きから。

型を割り、中の粘土を掻き出します。



テクスチャ色々いじったから結構…とくにラブカが大変でした(´ω`;)



昨日の記事の奥にちらっと鋳込み口(焼く前のガラスがあふれないように支えるやつ)が写っていましたが、不安定な型をうっかり倒してしまい、粉々に。



近くにいた友達にまた助けてもらっちゃいました。

カケラは大きかったので、またくっつけ直して型の完成。







中はこんなかんじ。全体いびつだけど、どーせぶっ壊すからなぁと思うと型を綺麗に作る気力はありません(キリッ




内側に、色ガラスで部分的に絵付けをしていきます。普通の面相筆を使っています。型を合わせる前に絵付けすりゃよかったなぁ、と後々後悔(-ω-;)







絵付けが終わったら、どんどんガラスを詰めていきます。今回は透明→青系→灰色の順に、海の浅瀬から深海までを表現しようと思ったので、ガラスもこの順番で詰めていきます。

ビレットは透明、水浅葱、鉄紺、ブルーグレー。それに適当にFAスキの大きい塊を混ぜて遣っています。



封入物は銅粉、チェーン(主成分真鍮?)、アルミ、鯛のアゴの骨。

骨ってガラスの融点に達しても溶解しない上に、骨成分以外の不純物は燃えて無くなるのでキレイに白くなります。そのうち魚を丸々一匹ガラスに入れたい。



湯口を付けてもガラスはこんなにあふれそうになるほど必要です。大体これで、原型の1.4倍くらい。




緊張の釜入れ!



ゴミが入らないように、焼く直前まで新聞紙をかけておきます。





で、焼けたものがこちら!



このキモイぶつぶつがアルミですね。ガラス量はジャストでした!

多い分には削ればいいけど、少ないと最悪焼き直さないといけません。足りてよかった(´ω`;)





石膏を割り、金ブラシで全体を磨きます。








ヤスリ、ハンドリューター、オイルカッター、ルーター、パーミス、セリウム、平板、高圧洗浄機、サンドブラスト、超音波洗浄機等、色々な道具を駆使して、一週間ほどかけて加工。







大変だったんだけど写真撮る余裕が無かったから、苦労が全く伝わらない悲しさよのう。

特に高圧洗浄気を使った日にゃあパンツまでビショビショになって、仕方なくそのままつなぎで帰りましたよ。でもコイツ、あると便利ですね。実家にも一台欲しい。



コルクはハンズで買ったもので、当初上に機巧都市っぽいジオラマ作ろうと思ってたんですが色々事故があってこんなチャチなものになってしまいました。

これだったら無いほうがいいかもなぁ??今後作り直します。




講評では、クラーケンが表現したかったもの(海の恐怖感)が出し切れてない、情報量が多くてごちゃごちゃしてるというところを特に言われました。

一々納得できるけど…毎回ちょっと悔しいw

けど、色々言ってもらえるのって今の内だけだからねぇ。





次回はもっと頑張ります(`・ω・)>




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