【連載】ＥＴＣ、始動 ―１５―

この小説の一回目の投稿はこちら ←前回 十、よいこのけんか 次の日の放課後、早瀬と部室に向かう途中で見覚えのある背中を見つけた。ちょっと猫背気味の小さい背中。 「…黒田さん？」 俺が小さい声で話し掛けると、しばらく斜め上の方をきょろきょろした後にこちらを振り向いた。相変わらず、黒猫を抱いている。 校内に動物連れ込んでいいのか？ 「…あ、ハルちゃんとハーちゃん。ボクのことはクロ . . . 本文を読む