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宇宙から還りし王第28回 地球意志の端子であるマーガレットは、アンバサダー号を破壊しょうとする。タンホイザーゲートに関与する潜在敵の存在を感じ、人類情報を与えないためだ。

2020年01月31日 |  宇宙から還りし王(山稜王改題)
UK宇宙から還りし王(ハーモナイザー01)■新宇宙への門「タンホイザーゲイト」から帰還したネイサンはゼルシア国自然保護地区ラシュモア山で王国を建設。自ら発する言葉で人類を次の高みへと進化させようと。
この小説のURL : https://ncode.syosetu.com/n1598de/28/

 

宇宙から還りし王第28回 地球意志の端子であるマーガレットは、アンバサダー号を破壊しょうとする。タンホイザーゲートに関与する潜在敵の存在を感じ、人類情報を与えないためだ。
 

宇宙から還りし王(山稜王改題)第28回

(1978年作品-2020年改訂)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/

 

 宇宙服をつけてはいない。が彼ネイサンは生きて空間に浮んでいるのだ。

 

足の下の方には、先刻のモニターで見たように何かの生物の死体が勤

めいている。暗闇の中でもネイサンはそれを感じることができた。

 

 ネイサンが気づくより早く、アンバサダー号から別の小型探査艇が発

進していた。中には文明学者、マーガレットが乗り込んでいた。

 

マーガレットは、船員のすべてが気を失なったまま、ホールヘひき寄せられるのを見ていた。

 

彼らは宇宙船の壁を通り抜けてしまうのだ。

マーガレットは『地球意志』の命令のまま動いていた。彼女は「地球意志」の端子」だった。

 

 ワシリー船長が、アンバサダー号の破壊に失敗した今となっては、

マーガレットがその仕事をするしかなかった。

 

 爆発は確かにおこったのだ。

 

アンバサダー号の船体はバラバラに吹き飛ぶはずだ。

 

しかし、ホールの中心から光があたり、その光の中でアンバサダー号は再生されたのだ。

 

 小型探査艇には、小型核ミサイルが積み込まれていた。

 

マーガレット卜は当面の敵を倒すこと。

そして地球の存在を証明する証拠を残さない事

を「地球意志」により頭の中に刻みつけられていた。

 

 マーガレットはアンバサダー号から少し離れ、ミサイルの発射スイッ

チを押した。

 

ミサイルは直進し、宇宙船の爆発光が見えた。

 

がそれは先刻逃げ出していたパットーオブライェンの救助艇だった。

 

 もう一度、ミサイルを発射しようとする。

 

しかし、アンバサダー号は急激にホールヘ引き寄せられた。

 

マーガレットの目の前でアンバサダー号はホールヘ突入した。

マーガレットもアンバサダー号の後に続いた。

(続く)

■宇宙から還りし王(山稜王改題)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/

(1978年作品)

 



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