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ガーディアンルポ02「人間樹の星」第10回ガーディアンクリスはナーダ77フライングキャッスルの領主を使い、人間樹グレイの居場所を発見する。しかし有翼人たちの反撃が。

2020年12月29日 | ガーディアンルポ02■「人間樹の星」
GRガーディアンルポ02■「人間樹の星」人類指導者MEと、宇宙の敵ROWの戦い。ROWは、過去に遡りMEの家系への攻撃を。過去へ送り込まれた人類戦士「ガーディアン」の戦い
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ガーディアンルポ02「人間樹の星」第10回ガーディアンクリスはナーダ77フライングキャッスルの領主を使い、人間樹グレイの居場所を発見する。しかし有翼人たちの反撃が。
 

ガーディアンルポ02「人間樹の星」第10回

(1978年作品)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yama-kikaku.com/

 

ガーディアンのクリスは盲めっぽぅにナーダ77のフライングキャッスル操作室の

パネルを破壊し始めた。

「やめろ、やめてくれ」急に声が響いた。そして 声は哀願した。

「頼む、やめてくれ。体を破壊するのはやめてぐれ。それは私の神経システムの中枢なの

だ」

「お前は誰なのだ」

 クリスは手を止めて尋ねた。

 

「私か。私が、フライングキャッスル自体がナーダ77の領主なのだ」

 

 フライング・キャッスル がそれ自体一つの生奇体だったのだ。そして領主だった。

 

「しばらくの間、言うことをきいてもらえるかね。そうすれば私も乱暴は働か斤いよ、ご領主あ

なだの体にはね」

 

「わかった。か、お前の思う通りにする。しばらくはお前の勝ちだ」

 声はとぎれた。

ガーディアンのクリスは、フライング・キャッスル をガーディアンの相棒ヘルムの頭上に停止させた。地上すれすれた。

スキャッグ達、地虫は、ある入物の指令により攻撃を開始していた。地下トンネルのあ

ちらこちらから勢いよく飛び出した。樹園の方なから火災放射罫による火が燃えあがってくる。

 

有翼人は地虫を見つけ、反撃を始める。

 

ガーディアンのヘルムは、思いきり跳躍し、フライング・キャッスルの底部にとりついた、クリスに合図をテレパシーでかくる。クリスは急速にフライング・キャッスルを上昇させた。

 

このガーディアンの任務は失敗に終わりそうだ。目標の人物、人間樹のグレイをどうしても県つけなければとヘルムはあせった。

 

ヘルムは、フライング・キャッスルの底部にいるのが自分だけでないことに気がついた。

小さな子供だった。

ビッグだ。

 

ビッグは何とかヘルムに助けられ、フライング・キャッスルの下部ハッチから内へ人った。

ハッチはクリスが開けてくれた。

有翼入はあらわれなかった。クリスがフライング・キャッスルの中枢、操縦室を押さえているので、うかつに手を出せないのだ。

ヘルムは少年に尋ねた。

「お前は?名前は」

「僕はビッグ、人間樹の番人さ。おじさん、グレイさんを捜しにきたんだろう」

『そうだ、なぜ、それを知っている』

ヘルムはテレパシーでビッグに尋ねた。

 

「昨日、有翼入からグレイさんを檜えかえるように言われたからさ。植え替えなんてあんなことは初めてだからね。これは何かあると思ったんだ」

 

「それじゃ、お前はグレイが今植えられている所を知っているんだな」

「そうだよヽ僕が植え変えたんだからね」

 

「ビッグくん、すまんか、さっそくそこへ連れて行ってもらえんか」

「その前に、一つ頼みがあるんだよ」

「何だ、言ってみろ」

ビッグはポケットから小型の箱をとりだす。

 

「おっとヽ無理やり、僕の頭からその場所をテレパシーで探ろうとしてもダメだよ。そんなことをすればグレイさんは死んでしまうよ。グレイさんの足もとに小型爆弾を埋めてあるんだ。このスイッを押せば総て終わりさ」

 

「チェッ、おまえは、悪賢いガキだ。わかった早く言え」

 

「僕も地球に連れていって分くれよ」

「何、人間樹の番人のお前をか。ナーダ77の人間樹の番人!」

 

ヘルムはビッグの姿を見まわす。

 

「そうだ。僕はナーダ77で小さい時から育った。たから一度も地球を昆た事がない。地球の事はグレイさんから色な聞いた。行ってみたいんだ。お願い、連れて行ってくれよ」

ヘルムは少し考えて

「わかったよ。連れていってやる。早く、グレイの居場所を教えてくれ。人間樹林に火がまわってくるそ」

「本当に、地球に連れていってくれるんだね。まちがいないね」

 「ああ、だから早く教えてくれ」

 

 フフイング・キャッスルの窓からビッグは指さした。

 

「あすこだよ。あそこにみえるあの番人小屋の近くだよ。早く、このフライング・キャッスル を横偏に降ろしてよ」

 

フライング・キャッスルは番人小屋の真上で静止した。

クリスも操縦室から出てきて、ガーディアン2人とビッグ三人でフライング・キャッスルから飛び降りた。

 

小屋の横に袋に包まれている人間樹があった。ビッグはそれを示した。

 「これた。これがグレイさんだ」

 

ヘルムは人間樹の透明な袋を破き、やや灰色がかったグレイの顔を確かめる。テレパシーで呼びかけるか、返事はない。写真データでヘルムは確認する。

 

「どうやら、グレイのようだな。しかし心は閉じられている」

 

「よしヽさっそく、フラインダ・キャッスルヘもどろう

 

しかしフライング・キャッスルはもう彼らの自由にはならなかった。

 

領主の意識が蘇ったのだ。それは三人を押しつぶそうとして急速に落下してきた。大地が震える。フライング・キャッスルルのために小屋は粉粉にたたきつぶされた。さらに有翼人も飛来してきた。

 

『地虫たち、スキャッグ、助けてくれ。ここまで地下トンネルを掘ってくれ』

 

ガーディアンルポ02「人間樹の星」第10回

(1978年作品)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yama-kikaku.com/



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