小説工房/山田企画事務所www.yamada-kikaku.com/

小説●ビジネスマンガ制作 山田企画事務所yamada-kikaku.com

封印惑星)第12回■最終回 地球意志は大球(地球)と結ぶ小球(月)に、星の武器を集め自爆にアーヘブンを 巻きこむ。アーヘブンは新地球の創造をユニコーン、北の詩人、ゴーストトレインが実体化。

2019年12月17日 | 封印惑星(ハーモナイザーシリーズ02)

 

CP封印惑星・封印された新地球で、情報収集端子である一角獣・新機類は、天空の光矢を見る。 それは新地球の解放者、世界樹の出現する予兆であった
この小説のURL : https://ncode.syosetu.com/n1512de/12/
 
封印惑星)第12回■最終回 地球意志は大球(地球)と結ぶ小球(月)に、星の武器を集め自爆にアーヘブンを 巻きこむ。アーヘブンは新地球の創造をユニコーン、北の詩人、ゴーストトレインが実体化。
 
封印惑星(ハーモナイザーシリーズ02)第12回●■最終回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

山田企画事務所マンガ家になる塾」

 

「危ない所だった。天宮=地球意志は、私アー・ヘブンを道連れに、この星を破壊するつもりだったのか」

 

 アー・ヘブンは独りごちた。

 

 地球意志は、大球(元の地球)と結ばれた小球(元の月)に、スパイダーネットで、集積した色々な星の武器を集めていた。

 

 地球爆発の際、武器群は小さなユニユニット群となり、小球から発進し、この宇宙に存在する生命を破壊しつくす武装機械船群を、あらゆる方向にむかって発射されようとしていたのだ。

 

そのために、長い長い時間をかけ、知らないうちに、スパイダーネットを使い武器を集積していた。

 

それは、ハーモナイザーに対する「地球意志」の復讐行動である。

 

「地球の上に新しき生命を宿すのだ」

 

 アー・ヘブンの心の底から声が響く。ハーモナイザーが呼びかけていたのだ。

 

「どうやって、この地に生命を宿したらいいのですか」

 

「アー・ヘブンよ、お前は種子なのだ。お前が変化し、新しき地球になじむ植物となるのだ。お前子孫がこの星、地球に充ちるのだ」

 

「しかし、ハーモナイザー、この大球いや、地球は鋼鉄のよろいがあり、内部ば機械星となっています」

 

「心配するな。機械星、大球に根をなせぱよい」

 

「根ですって」

 

「お前の第1触手を、根とするのだ」

 

 アー・ヘブンはハーモナイザーにいわれた通り、第1触手を大球の機械地中深くシャフトにそってかろす。触手は膨張し、根となった。

 

 次の瞬間、地表を被っていた鋼鉄面は光り出し、熱を持つ。一気に蒸発した。同時に地球全体が光り輝く。

 

大球内部の機械類は燃えあがり、やがて燃えつき、土と化した。

 

 アー・ヘブンの体に内包されていた、ハーモナイザーの種子も。

 

同時にまきちらかされる。種子は大球、全世界を被う。

 

 『大球をアウフ・ヘーベンせよ。アー・ヘブン、それが、お前の役割なのだ』

 

光の声がいう。

 

いまや、大球から変化し、再生された地球の世界樹となったアー・ヘブンの聴覚に、ハーモナイザーが働きかけ、アー・ヘブンは始めて、自分の名前の意味合いを悟った。

 

 アー・ヘブン=アウフ・ヘーベン(止揚)だったのか。

 

アー・ヘブンである、世界樹の、表皮、小さな部分に、古代の地球文字が刻まれている。突然、それは現れた。

 

『私の夢は、、、』

 

今は存在しない「北の詩人」イメージ脳はただよう。

 

その存在しない思念には、かつて″木″、に記号を印した事を思い出している。

 

ずっと昔の古代の記憶。

 

『かしのきに、ナイフでしるしを……』

 

北の詩人が。消え去る一瞬、耳にした何かの産声は、この変化のさきぶれだったのか。

 

新しき地球は、ハーモナイザーと意識では一体化し、アウフ・ヘーベンした世界樹により、新たなIページを書き記し始めた。

 

北の詩人の体は、再び実体化し、北の詩人の目の前にはユニコーンの姿も、ちらほら形作られはじめるのが見えた。

 

そして、ゴーストトレインも、、、

 

(完)

●封印惑星(ハーモナイザーシリーズ02)第12回●

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

山田企画事務所「マンガ家になる塾」



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。