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私の中の彼へー青き騎士ー第4回●翔と零は、急に何者も存在しない空間にいた。 辺りは、夜明けすぐのように、薄暗く、光もなく、永遠に何もない空間がつづいている。

2019年06月12日 | 私の中の彼へー青き騎士ー

私の中の彼へー青き騎士ー《アイス》と人の戦争で、少女暗殺組織ローズバットの沙織は、共生装甲機体・零号を操る独立装甲歩兵・翔と恋に落ちる。沙織には過酷な運命が待っていた。彼女は人類を新たな旅へ導く

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第4回■翔と零は、急に何者も存在しない空間にいた。 辺りは、夜明けすぐのように、薄暗く、光もなく、永遠に何もない空間がつづいている。
 

私の中の彼へー青き騎士ー第4回●

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

 

 

零が沈む道路表面から、粘ばる液体がわき出ていた。

 

「トラップドアか!?」。

 

翔は瞬時、そう考える。

 トラップドアとは、人類と「アイス」との勢力境界に政げられてるアイスの巧妙なワナ。

トラップドアにはいった人間を、瞬時に、アイスの本拠地である「アイスバレス」に電送するといわれていた。

彼らは捕獲した人類を殺しはしない。みずからの命令通り動く人形とする。

 

それが、「アイスブレッド」である、

 

 その罠に、翔はひつかかったと思った。

 が、そいつは、並のトラップドアとは異なっていた。

粘性のある液体が、翔を人工頭脳装甲服「零」ごと包みこんでいた、しめあげられ彼の装甲服、つまりは「零」の体のはしばしが、きしんでいた。

 

「こいつは本当にアイスか」

 

翔は思わず叫びそうになる。

 

この場面での可能なるあらゆる戦術を、自らの頭脳と零の電子悩で計算しててみる。

冷凍法。光熱法。、、

 

しかしながら、この液体に対しては反応が皆無であった。

「いったいお前は何者だ」

翔は叫ぶ。

 

この液体から、声が響きわたる。

「私を何者だと尋ねた?のかね?」

莱の混乱した意識を覚醒させる。

 

「私は、地球意志だ」

 

その声か答えた

 

「アイスではないのか」

「違うのだよ。君達、地球人類の味方だ」

「私をなぜとりこんだ」

 

「違う、聞達えてはいかん。私は、君を保護したのだ。なぜなら、君にある仕事をしてほしいのだ」

 

「仕事だと」

「君に、ある人物の「青き騎士」になってほしいのだ」

「騎士だと、この俺さまが、青さ騎士だと。笑わせるな」

「いや、君は笑うが、彼女を我々のもとに連れてこざるをえまいI

「彼女-女か」

「そうだ」

「どんな女だ.そいつが我々、人類の救世主ってわけか」

 

「彼女は、まだ覚醒していない.今の職業は、殺し屋で。おまけにおたずね者だ」

「はっは?笑わしてくれるそんな女が、俺を「青き騎士」として必要としているのか、

こんな笑い話は連邦軍の中でも聞いた寥がない.最高だぜ」

 

「ごの荒野の狼と呼ばれる俺が、「斉き騎士」になるだと、これは今までに聞いた最大のジョークだよ。

しかし、翔はきすく.

 

「まてよ。、、、ひよつとして、今までに出現した「青き騎士」。

皆、お前が郎ってきたというわけか.恐るべき存在だよな.、地球意志とやら」

 

「翔よ.君も気付いでいるだろうが、アイスの活動が活発になりでいる。

早くアイスを停めなければ、地球がすべて支配下となる」

最近は、気候結界を越えて、アイスが攻め込んできているのだ。

 

「今までに捕獲された人類の数も多い。人類がアイスの世界に適応してしまえば、アイスの思うつぼなのだ」

「で、おれにどうしろと」

「彼女を、助けてほしい」

 

 「どう思う零」

今まで黙っていた零が、口をはさんだ。

 「地球意志とやら。我々に、お返しとして何をしてくれるのだ」

零が地球意志に直接閲いた

「そうだな、自由を与えてあげよう」

「今でも、自由だ」

「連邦軍に監視され統けている傭兵に、近しい存在の君たちが自由だと、、フフ、、笑わてくれるね。

翔と零、本当に自由に生きるという事を教えてやろう、ともかく彼女を助けてくれたら、こうしてあげよう」

 

 翔と零は、急に何者も存在しない空間にいた。足下に地面もなく、いわば空間に浮かんでいる。

 

辺りは、夜明けすぐのように、薄暗く、光もなく、永遠に何もない空間がつづいているようだ。

「ここはどこだ、零」

「わからん」

その瞬間、急激なイメージの奔流が、翔の頭の中を駆け巡った。

.もちろん零の電子頭脳メモリー内も。

 

宇宙の中、あらゆる星の中を巡り、歴史の中をとうり、

空間、時間の中をすばやく通り過ぎる感じだ。

まるで

大型のジェットコースターに乗って。すべての星母子の

歴史空間の中を走りすぎていく感じ立った。

 

どのくらいの時間たったろうか。

 

彼らは、いつのまにか再び、戦場にもどっている。無傷で

最初の戦場の地面に立っていた。

 

「今のは、夢か、零」

「いや、通う.俺のメモリーバンクにも残っている」

「地球意志だと」いったい。

「ふざけ名前だな?」

「しかし、力はあるようだ。様子をみるか、どうせまた、我々に接触してくるだろう」

 

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

2016改定●



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