気楽に山歩き

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『あふれた愛』天童荒太著(集英社文庫)

2018年10月12日 | 
いつ買ったのか、自分で買ったものなのか、もはや記憶にないのですが、おそらく私が買ったまま積ん読してたものかもしれません^_^;
本棚にあるのを見つけて読んでみました。

読むまでは分かりませんが、タイトルをみて、きっと温かいストーリーだろうなと思っていたのですが、思っていたのとちょっと違いました。

四篇の短編集です。

それぞれの生き方、考え方がありますが、人間は一人ではなく、よかれあしかれいろいろな人と関わって生きていると改めて思います。

『とりあえず、愛』ではハラハラしつつも、気の病から回復した妻の言葉にスッキリしました。
人間の優しさ大事ですね。いたわり、支え、支え合うということが夫婦になると甘えになりかねないのかも。


『うつろな恋人』『やすらぎの香り』
健康に暮らせていることや、当たり前に生きていることが、奇跡的なことかもしれない。
誰だって傷ついたり傷つけたりしていると思いますけど、自分を追いつめたり、人を怖れたり、気持ちがギリギリの所で必死なこともあるわけで、人間の弱さと強さを改めて思いました。


『喪われゆく君へ』
バイト中に目の前で心筋梗塞で亡くなったお客さんがいたことから、その未亡人との会話を通じてそれぞれ人間の死を受け入れていくという、誰でもいつかは体験する一番受け入れがたいことだと思います。ストーリーに違和感もありますが、広い世間にはいろいろな絡み合いがあるのかもしれません。




いづれも人間の思いや思いやり、優しさを考えさせられます。

今の世の中、何があってもおかしくない怖さってありますよね。
でも頑張って生きていくっきゃない。
泣いても笑っても人生一度きり(/\)\(^o^)/
なんて、自分に活!(^_^ゞ




あふれた愛 (集英社文庫)
天童 荒太
集英社



あふれた愛
天童 荒太
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2 コメント

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子ども (食うかい)
2018-10-13 17:56:34
はっきり言って
彼の作品は苦手でした。

その通り「家族」をテーマにしているものばかり
しかも重い
はっきりって絶望的ですらある

テレビでドラマ放映された「永遠の仔」
悲しくてつらかった

子どもは幸せに育ってほしい

でも
ホントに今
彼の作品にあるような家族が
フィクションでなりつつある。

sanae家はぜひ自然に幸いであることを
発信していってほしいな・・・

自分の家族を棚に上げてしまうが
いろんな意味でかわいそうな子どもが
大人になってどうなるか・・・

ホントにおそろしく悲しいから
食うかいさん (sanae)
2018-10-14 00:47:13
私はこの人の作品初めて読みました。
「永遠の仔」で初めて知ったのですが、私もつらそうな内容らしいと察して観るのも読むのも気が乗りませんでした。
今や大げさでなく、フィクションではない現実が描かれているのかもしれませんね。

NHKで放送の『不惑のスクラム』今日が最終回だったのですが、蹴ったラグビーボールを見ながら「人生は何が起こるかわからない。どこに転がるかわからない。この楕円のボールと同じか」と言う最後の言葉が心に沁みました。
主人公が誤って人を死なせてしまい服役後、オジサンたちのラグビーボールのチームに入って立ち直っていくという、とてもいい話でした。

今の世の中本当に何がおこるか分からないって、ニュースを見るたびに思います。
身近で何が起きているのか分からないだけかもしれないし、他人事じゃないですよね。
今も悲しい思いをしている子がいるのかもしれないと思うとやるせないですよね。
食うかいさんはそんな現実をいっぱいみてきているのだろうと思いますから余計切実だと思います。

悪いことばかりじゃないですけど、それも年齢重ねてわかってくることかもしれないですし・・・

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