田舎人の徒然日記

退職後を故郷で暮す1948年式男の書き散らし

玄関の記憶

2015-12-23 | 日々の暮し

〔ただひたすら懐かしい戸(画像クリックで拡大)

 小学生の頃、紙を貼った戸を開けて学校に行った。
 今の子はそういうことはないだろう。

 古くなったに家を立替え、昔の面影は消滅した。
 だが、時々、以前に玄関のあった場所を見ると想い出す。
 子ども時代のこと。
 既に亡くなっている同級生2人の当時の顔も出てくる。
 すべては帰らぬ過去である。

 しかし、そうした昔のままの姿を残すような玄関前を見た。
 古都保存法が施行されている地域だから、建物と実際の生活の関係は分からないが、懐かしい一景である。
 
 新しいものはいい。
 だが、古いものもその当時を生きた者にとってはいいものである。
 新旧が調和的に同居する社会が時間の狭間で暮らす者にとって、精神的に落ち着くように思う。