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古今東西のアートのお話をしよう

日本美術の特徴


日本美術の特徴を作品を通じて
見てみようシリーズ
第一弾は、水墨画から派生した
『禅画』です

仙厓義梵 ○△□ 19世紀


仙厓義梵 野雪隠図 19世紀

賛文の「人ハこんそふな」は、「人は来ないようだ」の意
細川護熙は、この絵を一番好きな仙厓にあげている


仙厓義梵 牛図 19世紀

賛文は「此牛妙妙」
お腹に仙厓印、牛は禅宗では悟りの象徴
それにしても妙妙です(⁠・⁠o⁠・⁠)


仙厓義梵 犬図 19世紀

「きゃふんきゃふん」とキャプションが…
子犬を繋ぐ杭は、浅くすぐに引き抜ける
『我々もすぐ引き抜いて自由になれる浅い杭に縛られているのでは』


文殊菩薩像 建武元年(1334)

仙厓が描くと
仙厓義梵 文殊師利菩薩図 19世紀
いや〜 すごいですね(⁠☉⁠。⁠☉⁠)⁠!
仙厓義梵(せんがいぎぼん)は、江戸時代後期(1750〜1837)岐阜県の農民出身で、美濃国臨済宗古月派の空印円虚について得度。武蔵国東輝院で印可。栄西創建で日本最古の禅林「博多聖福寺」の住持となり博多禅の伝統をまもる。
「厓画無法」(世の中の絵には法があるが、自分の絵には法がない)を標榜し、親しみやすい禅画を描いた。

仙厓義梵の前に、臨済禅中興の祖といわれる白隠慧鶴(はくいんえかく)がいる。白隠は、江戸中期(1686〜1769)静岡県沼津市に商家の三男として生まれた。当時、黄檗宗、曹洞宗におされていた臨済宗を復興し、現在も、臨済宗十四派は全て白隠を中興としているため、彼の著した「座禅和讃」を座禅の折に唱える。

白隠慧鶴 半身達磨図 18世紀
白隠慧鶴 慧可断臂図 18世紀

白隠は生涯一万点以上の禅画を描き「拙によって巧を超える」を標榜した。
ユルカワな禅画は日本独自です。
禅画は江戸時代以降の禅僧が描いた絵画を指します。
白隠、仙厓のユルカワ禅画の元は、室町時代の雪舟、雪村、祥啓などが描いた軽妙洒脱な水墨画ですが、平安時代に生まれた大和絵、そして画技の優れた僧侶が描いた戯画『嗚呼絵(おこえ)』とよばれる白描画にある。
さらに言えば、日本美術の最底流に流れる『縄文文化』があるような気がする。

続く

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