goo blog サービス終了のお知らせ 

青少年なやみ相談室

相談室だより

18歳から大人! 消費者トラブルに注意

2025年08月01日 10時00分00秒 | vol.201~210

 令和4年(2022年)4月1日に、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられました。未成年から成人になると、様々なことが変わりますが、消費者トラブルに巻き込まれやすくなることもそのひとつです。スマートフォンや交流サイト(SNS)の普及を背景に、詐欺や悪徳商法などの消費者トラブルに巻き込まれる若者が後を絶たず、18歳・19歳は特に被害が深刻化しやすい現状があります。

 では、18歳・19歳といった成人なりたての若者は、どんな消費者トラブルが多いのでしょう。国民生活センターによると、「美(び)」と「金(かね)」に関する相談が多く寄せられているそうです。令和5年度相談件数が最も多かったのは「脱毛エステ」に関するトラブルで、全体の10%を占め、次いで、自分宛てに身に覚えのない商品が届いたり架空請求されたりする「商品一般」が2位、簡単にもうかるとの広告をきっかけとする転売ビジネスやアフィリエイト内職の契約トラブルに関する相談が含まれる「他の内職・副業」が3位、SNSで知り合った異性に誘導されて出会い系サイトに登録したが、やり取りや個人情報交換のためにポイント代を次々と求められたなど「出会い系サイト・アプリ」に関するトラブルと続きます。

 社会経験に乏しく、保護のない成人になりたての若者を狙い撃ちする悪質な業者もいます。消費者トラブルに遭わないために、商品購入やサービスを受ける際に契約を勧められたときは、次のようなことに気を付けましょう。

1 契約する前によく考える

2 うまい話はうのみにせず、きっぱり断りましょう

3 クーリング・オフや消費者契約法など、消費者の味方になるルールを身につけましょう

4 借金を勧める業者に要注意。クレジット契約も慎重に!

5 おかしいと思ったとき、困ったときは消費生活センターに相談を! 

<消費者ホットライン 「188」>

 

 

*参考*政府広報オンライン「新成人18歳、19歳の皆さん、ご用心!成人になると増える、こんな消費者トラブル           

    18歳から大人」2025.7.7アクセス

    国民生活センター「18歳・19歳の消費生活相談の状況~2023年度~」2025.7.7アクセス


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏、自分をつくる

2025年07月01日 10時00分00秒 | vol.201~210

 夏は毎年やってくるものの、同じ夏は二度とないと思うと、特別なものにも感じられます。そんな夏にあるものといえば、夏休み!今年の夏休みはどうしようかと、ワクワクしている人もいるのではないでしょうか。

 夏休みは勉強や部活動、家の手伝い、旅行など、やることや、やりたいが多くて、のんびり過ごすのは案外難しいかもしれません。それでも、いつもよりは、少し自由を感じられる時間でもありますね。

 少しの時間でも自分で使い方を決められるなら、それは貴重な宝物になります。あなたなら、どんな時間の使い方をしますか?

 ゲームでも、読書でも、音楽でも、誰にも見せない絵を描くことでも、何をするとしても「自分で決めたこと、選んだこと」にはきっと意味があります。

 ほかのだれかと比べたり、何かを「成果」にしなくてもいいのです。自分で決めたり選んだ時間の使い方をしてみることをおすすめします。それは点数ではかれない“自分だけの価値”を見つけることになるからです。

 塾へ行く途中で見つけた澄んだ空。ひとりで考えたこと。図書館で探した本を夢中で読んだこと。悔しかった出来事を日記に書いて整理してみたこと。ひとしきり友達と遊んだこと。苦手だけど取り組んだ教科。部活動の練習に打ち込んだこと。親や先生に言えなかったことを、心の中でちゃんと考えた時間。そういう瞬間がひとつひとつ貴重なものです。

 進路を決めていない時期は「何者にでもなれる途中の自分」が今ここにいるということ。だから、この夏に感じたり考えたこと、自分で決めたり選んだことを覚えていてほしいのです。

 誰にも見えない努力や成長はやがて力になります。今すぐではないかもしれませんが「この夏が自分を成長させた」と思える日がきっと来ます。

 だから自分を信じて一歩を踏み出してみてください。それだけで十分にすばらしいことです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アジサイの生きかた

2025年06月01日 10時00分00秒 | vol.191~200

 6月、この梅雨の時季に咲く花といえば、多くの方がアジサイを思い浮かべるのではないでしょうか。アジサイは土壌が酸性かアルカリ性かで花の色が変わることは広く知られています。毎年同じ場所に植えていても、咲いている間にも、花の色が変わっていく様子から「七変化」という別名まで付けられているそうです。

 さて、皆さんはこのアジサイの花言葉をご存知でしょうか。

 アジサイの花言葉の一つに「移り気」があります。

 アジサイの色の変わりやすさが、人の心の移ろいのように見えたことからこのように付けられたそうです。なんだかネガティブな感じがしますが、色が変わりやすいという理由で「移り気」と付けられたものの、アジサイが自分をいちばん綺麗に見せるために環境に適応した結果だとしたら、それは勇敢で素晴らしいことだと思うのです。「今年はピンク色になろう」「こっちは青色かな」そんな風にその時の自分をいちばん良く見せるために変化する「移り気」は、むしろポジティブだと思えるのです。

 そして「移り気」と相対する言葉とも思える「辛抱強さ」。実はこれもアジサイの花言葉の一つです。環境に合わせて変化する様子や、花が最後まで落ちずに残ることからこの花言葉も付けられたそうです。

 どんな時も変わらず同じように生きることは難しく、そしてそうできることは素晴らしいことです。しかし、土壌の変化に負けず、移り気と言われながらも色を変え辛抱強く咲いているアジサイの生きかたを知ると「移り気も『あり』」と気付かされます。ほんの些細なことですが、そう思える人が増えることは誰もが生きやすい優しい社会への一助になるかもしれませんね。

 梅雨時季ならではの風景と通り過ぎるだけのアジサイに、ちょっとした生きるヒントを貰ったような気がしました。

 

*参考*

tenki.jp |  hanamonogatari.com (アクセス日時 2025.5.7)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手のひらを太陽に

2025年05月01日 10時00分00秒 | vol.191~200

 5月は春から初夏へと季節が移り変わる時期で、新緑がまぶしい爽やかな季節です。

4月から新年度が始まり、そろそろ疲れが出てくる時期ともいわれています。あなたは大丈夫ですか?あなたの周囲には、元気がなかったり気になる方はいらっしゃいませんか?そんな時は「大丈夫?」のひと言をかけてあげてくださいね。

 さて、童謡「手のひらを太陽に」という歌を知っていますか?

  ♫ ぼくらはみんな生きている

    生きているから歌うんだ・・・

    手のひらを太陽にすかして見れば

    まっかに流れるぼくの血潮 

  ・・・・・・・        ♫

 この作詞家は、やなせたかし氏です。アンパンマンの作者で有名ですが、当時のやなせ氏は仕事がうまくいかずに、ひどく鬱(うつ)状態で生きがいを感じられず暗い部屋に閉じこもっていた時にできた歌詞といわれています。ふと手元にあった懐中電灯をつけた時に、手のひらに当ててみたら・・・光と指の境目が透けて見えて「・・・あ。こんな僕でも、生きているんだ。」と思ったそうです。ここから「ぼくらはみんな生きている」「手のひらを太陽にすかしてみれば」の歌詞ができたとのことです。

 また、森ノ宮医療大学大学院教授の冨田哲也先生の話では、手のひらを1日10~15分間、日光に当てるだけで体内のビタミンDが活性化し、カルシュウムを骨に取り込むそうです。

太陽の光は、身体にも心にもよいことがありそうです。

さあ、天気の良い日は外に出て深呼吸をしながら、手のひらを太陽にすかしてみるのはいかがでしょうか。きっと、大丈夫。

 

(参考)

・ひまわり日本のうた

・朝日新聞Reライフフェスティバル2025春

 

                       青少年なやみ相談室 019-606-1722  nayami@aiina.jp     

                       相談時間 月~金曜日 10:00~18:00 土・日曜日 10:00~16:00     

                         ※休館日 年末年始、祝日、アイーナ保守点検日

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「石割桜」と「龍谷寺のモリオカシダレ」

2025年04月01日 10時00分00秒 | vol.191~200

 春の訪れが遅いここ盛岡でも、やわらかな春の光とともに、雪解けの川のせせらぎや小鳥のさえずりが心地よく聞こえ、春の気配を感じる今日この頃ですね。ある朝の情報番組で、道行く人に「今年お花見に行きますか」というアンケートを取った結果、約40%の人が「行く」と答えたようです。

 皆さんはお花見に行かれますか。盛岡市内のお花見と言えば、盛岡城址公園や高松の池、米内浄水場などが有名ですが、その他にも、盛岡市内には「石割桜」と「龍谷寺(りゅうこくじ)のモリオカシダレ」という国の天然記念物に指定されている名物桜が2つもあります。現在39件の桜が「国の天然記念物」に指定されていますが、そのうち、2件が盛岡市内にあります。1つの市内で複数の天然記念物の桜を楽しめるのは、盛岡市だけなのです。

 この2つの名物桜を少し紹介しましょう。

 毎年たくさんの観光客で賑わう「石割桜」は、たくましい生命力が感じられる盛岡の春の象徴で、1923年に、国の天然記念物に指定されました。盛岡地方裁判所の敷地内にある大きな花崗岩(かこうがん)を割って成長したとされる根回り約4.3m、高さ約10mのエドヒガンザクラです。樹齢360年以上と言われる老木ですが、今も毎年色鮮やかな花を咲かせます。

 もう一つの「龍谷寺のモリオカシダレ」は、その名のとおり、龍谷寺の境内にあります。龍谷寺は盛岡市那須川町にある石川啄木ゆかりの寺で、啄木は少年時代に龍谷寺をよく訪れたと言われています。「龍谷寺のモリオカシダレ」は、1920年に発見されたエドヒガンオオシマザクラの雑種で、1936年に国の天然記念物に指定されました。樹齢150年以上と言われ、約6.1mの高さから降り注ぐように花を咲かせる名木です。

 いかがですか? たまには雰囲気を変えて、国の天然記念物に指定されている名物桜を眺めに行くのも、いいかもしれませんね。

 

*参考*

地方活性on ASCII「絶対行きたい!この街あの名所 第102回」(2025.3.8アクセス)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする