青少年なやみ相談室

相談室だより

相談室だより11月

2013年11月29日 13時15分13秒 | 相談員だよりvol.61~70
               「よし!」と覚悟を決めて……


 みなさんの所から岩手山はどんな風に見えていますか?
 この相談室のあるアイーナの6階からは下の方まで白くなってきた岩手山が見えていますよ。

 さて、先日、当センタ―に盛岡市内のJ中学校から職場体験にH君が訪れた時のことでとても感心する一コマがあったので皆さんにもお伝えします。
 私は初対面。挨拶を終えたら、なんと、H君は両手を差し出して握手を求めてきたのです。中学生と言う時期は知らない大人と対面した時、まず、恥ずかしいと思うのが一般的かなと思っていた私は、H君の行動に驚くと共にとても嬉しい気持ちになりました。H君はにこにこしながら「握手をさせてください。お願いします。」と言うのです。私は思わず、「H君偉いね。学校でそのように指導されていの?」と聞いたところ「いえ、自分で考えてやってみようと思いました。」ときっぱり言うのです。
 H君は2日間、職場体験をするにあたり、受け身でなく自分なりの覚悟を持って臨んできたのだ、それが「握手をさせてください」と自分から両手を差し出すことだったのだ、とH君の握手の意味が解りました。また、H君は、青少年活動交流センターの職員に対してA4サイズの紙に8つの質問を書いてきました。「この仕事のやりがいは何ですか。」とか「この仕事にはどのような人がむいていますか。」とか「将来この仕事に就きたいと思っている中学生にアドバイスをお願いします。」等々。どれもが成る程と思う質問であり、職員一同丁寧に回答してあげました。

 H君はこの職場に積極的にチャレンジし、貴重な体験を得たものと、たくさんの拍手を送りたくなりましたが、同時に職場体験は受け入れ側の大人も学ぶことが多いと感じました。ハードルが高くて気が進まない、という事柄に向う時でもH君のように「よし!」と覚悟を決めて臨むとすがすがしい結果につながるし、逃げ腰でない方が良い気持ちになれるのでは、と。「よし!」という少しの勇気が大事なんですね。

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