青少年なやみ相談室

相談室だより

平成28年5月 相談室だより

2016年05月01日 10時03分51秒 | vol91~100

   題: 「世界でいちばん貧しい大統領」が語ったこと

 

  4月上旬、「世界でいちばん貧しい大統領」の愛称で知られるウルグアイの前大統領ホセ・ムヒカさんが

 初来日された、とのニュースをご覧になった方も多いことと思います。

  滞在は一週間ほどでしたが、ご自身の生き方や考え方から「愛とは?幸せとは?貧しいとは?・・・。」など

 たくさんの言葉を、私たち日本人に、そして人類の未来を担う若い世代に向けて語りかけてくれました。

  なかでも、「貧しい人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足できない人。」 と語り、

 「私たちは発展するために生まれてきているわけではない。幸せになるためにこの地球にやってきた。」と、

 物質的な豊かさを追い求め、浪費に走り、本当の幸せに目を向けてこなかった「消費社会」に警鐘を鳴らしています。

  そのうえで、「私は貧しくはない。質素が好きなだけ。その分、本当にやりたいことができる時間と自由がある。」と

 語っています。

 

  日本に住む私たちは、有り余るほど物があふれる中で、命の尊さや時間の大切さを実感するときが少なくなり、

 いつの間にか、逆に物にコントロールされる生活を送っているのかもしれません。

 

  ムヒカさんは、そのような私たちに、「本当の幸せとは何か?どこにあるのか?何をすべきか?」を

 問いかけているのではないかと思います。

 

  ムヒカさんの来日を機会に、発展や消費が優先される生活から、ちょっと離れてみて、自分の生き方や考え方に

 あらためて目を向けてみてはどうでしょう?

 


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