キョン少佐の秘密基地

エスポワール一家独裁の赤狩りから第四帝国着手へ

刺し違えても

2007年10月31日 23時20分35秒 | Weblog
               UC.0027 10月31日

   このまま長期戦に持ち込まれては 国力の差で圧倒的に不利である
       短期決戦に持ち込むべく 私 少佐キョン自ら出撃する

     エスポワール軍将校クラルド・ハリー大佐はかなりの曲者で 
            話術や罠にはめるのに長けている
    最高レベルの警戒態勢と第一戦闘配備で総力戦で決着つける

第七独立艦隊が月の裏側月面基地グラナダに温存していた宇宙機動艦隊
     全軍包囲網を張り巡らし 超共産圏主義のエゴイスト共を

               一網打尽にしてくれる

          おそらくこれが最期の戦いになるだろう

            裏で糸引いてる連中もそうだが
   クラルド・ハリー大佐 あんたの芝居にゃあ付き合いきれんよ
     遊びは終わりだ 密告や捏造報告とは姑息なヤツだ
   貴様こそ働け 捏造報告とは どこぞの半島人と変わらんよ
         
        
 

作戦失敗とはこういうことだ

2007年10月29日 19時28分08秒 | Weblog
               UC.0027 10月29日

              地上機動師団で編成された
                「自由の狼」作戦部隊

       作戦失敗の報告を受け 特攻作戦に切り替えたが
  一個機動師団全滅の報告書が届き 部隊の残骸映像が偵察隊から送られた

       その後 作戦失敗後の前線の状態が再度報告された
  エスポワール軍の機動師団で埋め尽くされ 完全な占領地帯となっている
          これが戦で負けるということだ

     宇宙艦隊も戦局悪化 キョン少佐失脚間近 孤立艦隊と化した
   
         覚悟はできている司令官は常軌を逸した戦略も
           通常遂行可能だ 思い知れ奢れる者達よ

四面楚歌には気づきゃしないのか

2007年10月28日 22時19分19秒 | Weblog
    UC.0027 10月28日

すでに四面楚歌 犬死にだけはしない
   敵が近いのはわかってるよ

引き付けて弾薬庫ごと爆破してやろうか
ムサイ級軽巡洋艦の動力炉は 原子力だってことわかってるか?

わかってて近づいてるなら おもしろいじゃないか
上官から見捨てられるどころか 見下されていたんじゃ忠誠心はゼロってもんだ

それが分かった今 どんな行動だって取れる
あとで吠えずらかくがいい

少佐キョンも馬鹿じゃないんでねぇ 色々謀略はあるんだよ
上手く丸め込んだつもりの上層部の連中に
絶望を味あわせてやるのもいいねぇ

     イビカイエ~



死ねばもろとも

2007年10月27日 13時46分23秒 | Weblog
        UC.0027 10月27日

何のために戦っているのか 何を目指し戦っているのか
すでに昨日の会談で何もわからなくなり
頭の中が真っ白の状態となった 遊撃隊司令官キョン

これまで第七独立艦隊を指揮し 目標を目指し進軍してきた
だが目標も信頼も無くし 何の大義名分で戦っているのかが分からなくなった

キャメルの艦橋にて指揮を取っていない今
副官から戦況を伝える映像と連絡がはいってきた

エスポワール軍のモビルスーツが 弾幕をかいくぐり
キャメルへ一直線に飛び込んできたという最悪の連絡が入る
この艦も落とされるのは時間の問題
キャメル艦守備隊に 
   
   「艦にこれ以上近づけさせるな」

とだけ指示しておけと副官に伝えた

昨日から続いていた偏頭痛と激しいめまいだけはどうにか収まった
体調不良も続き 戦況の悪化となると 冷静な判断がつかない

   「どうすればいいんですか!ポポ少将!」

心の中で子供が泣きじゃくるように叫んだ

まだ敗戦 降伏調印とまではなっていないが

     その時が来たならば

 敗軍の将 何も語らずとも 潔く死のう




視線の先には何も見えない

2007年10月26日 18時34分02秒 | Weblog
             UC.0027 10月26日

          地上機動師団全滅の報告を受け 
        ギャロップの撃破された映像を見ながら
        戦線を拡大していったことを悔やんでいる

                  中でも
エスポワール軍 イ大将から屈辱的な 宣戦布告を受け始まった大戦
唯一信頼を置いていたポポ少将に今日 同席していながらも

       「そのような侮辱宣戦布告は聞いていない」

  と言われさらに 「もう退役したらどうだ」 と肩たたきを受けた
まだマリ家独裁体制の傘下にいた頃のほうが ましだったのかもしれない

       少佐キョンは茫然自失に陥り 激しいめまいを覚え
              仮眠室にて 休憩を取った

     誰を信じ 誰についていけばいいのか分からなくなった今
     虚無感に襲われている 現在もめまい偏頭痛は止まらず
        キャメル艦司令官執務室にて 何を見るでもなく
               視線は空を描いている

     だが宇宙艦隊の特攻は 今現在も戦闘状態のままだ