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~柳沢さん見つかる~ 52年ぶり帰国 元プロサッカー選手

2006年06月27日 00時59分49秒 | Weblog
 2006年ワールドカップ・ドイツ大会後、
現地で行方不明になり、死亡宣告を受けた元日本代表サッカー選手で
富山県出身の柳沢敦さん(81)が12日、
成田着のアエロフロート機でブラジルから一時帰国した。

 20日に故郷の富山で親族と2006年以来、
実に52年ぶりの再会を果たす予定。
柳沢さんは緑がかったスーツ姿で、
しっかりした足取りで到着ロビーに姿を見せた。

報道陣に囲まれた柳沢さんは、
日本語で「コンニチハ」と第一声。
続いてポルトガル語で

「故郷に戻ったら姉と話をしたい。
帰国の機会をつくってくれた日本政府に感謝する。
日本サッカーを凋落させた戦犯のために、 帰国に52年もかかってしまった」

と語った。
また、今まず何がしたいか、との記者の問いに
「ラーメンを食べたい」と答えた。
ブラジル・マナウスの山林での生活が長かったためか、
日本語は片言しかできないという。
 
厚生労働省によると、柳沢さんはドイツでサッカー人生を終えたが、
2006年以降は消息がわからなくなり、2041年に死亡宣告が確定した。
しかし昨年10月、柳沢さんが「父の墓参りがしたい」と知人に相談。
知人から日本政府に情報が寄せられ、親族が本人と確認した。
既に戸籍から削除されているため、厚労省は回復手続きを進める。
 
柳沢さんは現在、ブラジルで家族と暮らしており、
アシュケイさんら子ども3人がいる。

【朝日新聞 朝刊より】