もう20年経ったんですねぇ…あの揺れは今も思い出せるのに。
幸い蒼樹は違う岩盤の上に住んでいたので
あの大災害の中からは外れましたが、他人事ではありません。
近くに大きな断層があって、一度だけずれた時もかなり怖い思いしました。
あの揺れの何倍の力が、美しかったあの町を壊したのか。
自然のもたらす力、決して侮ってはいけない…そう思い知らされた日でもあります。
どれ程人は驕っていたのか…自然は意味があってその形を成している事を忘れ
自分達の都合の良い形を求め、無理やりはめ込みます。
その結果、災害が起こる度に同じ言葉を口にします。
『想定外だった』と。
何度も同じ言葉繰り返される度、思うのです。
あの災害が教えてくれた物を、何だと思っているのかと。
3年前、感じた恐怖をまだ覚えていますか?
この子達は、地震災害とは
幸いにして縁のない生活をしています。
それでも、今日ばかりは考えたい…
もし今、同じような災害が降りかかって来たら
自分達に何が出来るのか。
3匹の猫を抱え、避難出来る余裕がどうすれば産み出せるのか。
この子達を守るために、何をしてやれるだろうか。
絶対に放置なんて許されません。
だって、そうでしょう?
家族なんだもの。
今日も吐いたりしてるけど、
元気に走り回ってくれてるのが嬉しい。
大きな病気はないけれど、
日々気を付けてあげないとね。