このたびの旅のサプライズの一つは、池谷修氏の家を期せずして訪問したことだ。前から会いたいと思っていたのであるが、まさかご本人の家がMEMIの現地事務所になっているとは知らなかった。
前回（5年前）と同様に新しいオフィスをたずねて行ったら、タクシードライバーも驚くような高級住宅街で、（なにしろ住所を訪ねて行って最初に入ろうとした門は「出口専用門」で、「入口専用門」はもう一軒分先の門であったのだ）玄関に招じ入れられるまでに数人の下僕らしき人に来意を告げる始末。
こちらはMEMIの事務所のつもりでどんどん入っていくと、先方は「ああ、小泉さん（事務局長）の関係の人か」といった調子。ともかく大邸宅で、その調度品も目を奪うばかり、高級家具屋に迷い込んだと思うほどであった。ご本人は丁度出かけるところで、挨拶がすむと「ゆっくりして彼女のお茶でも飲んでやってくれ」と言い置いて出かけてしまった。
気の利いたボーイさんが、夫人の指図であれこれと世話を焼いてくれる。水羊羹だの、お濃茶だのを頂いて、ミャンマー談義に花を咲かせる。マンダレーの手芸品などたくさんお土産まで頂いて辞去する。待っていたタクシーの運転手の態度が変わってしまっている。昼食後の時間で訪問したタイミングも良かった。まさに恩寵のサプライズの出会いであった。
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