そういえば今日… マーフィの雑記帳

流れゆく日常の中、気にとめておきたいことを徒然なるままに綴る場所、それがここ。Murphy's Memorandom

追悼 ポール・ニューマン

2008年09月29日 | その他

我が懐かしき学生時代、人に自慢できるような趣味といえば映画鑑賞くらいだった。(ゲームは自慢にはならなかった…今もか?)中高と少ない小遣いを貯めては見に行く映画を吟味して劇場に通っていた。当時、自分の住んでいた地方は2本立て、時には3本立てというのが当たり前でかき入れ時の夏休みや冬休みでさえ珍しくなかった。当時から好きなスターといえば友人らがアイドル歌手だったのにたいして自分は銀幕(ふるっ!)のスター、しかも中年男優ばかり。別にファザコンでも男色でもなんでもないが、スクリーンの中の格好いいオヤジたちに憧れていた。そんな対象のトップ3に常に彼がいた。1982年の春、GW後の劇場でこの「評決」を見た。当時情報誌「ロードショー」に上のポスターが付いてきてしばらく部屋に貼っていたことを覚えている。

『その裁判はフランクギャルビンがつかんだ唯一、最後のチャンスだった
医師も
教会も
被告側弁護人も
彼の依頼人でさえ全員が示談を望んだ

だが、ギャルビンはその全てを蹴って法廷に臨んだ』

内容に触れることは避けるが、今でも法廷物の最終弁論シーンは胸が熱くなる。この作品で彼はアカデミー主演男優賞にノミネートされ獲得を有力視されていたが、その年の賞は「ガンジー」のベン・キングスレーだった。彼が初の主演男優賞を手にする「ハスラー2」までさらに数年を要した。晩年、実業家としても成功を収めた彼がその利益の全て2億数千万㌦を恵まれない子ども達に寄付したりと、『あんた、どこまでいい男なんだよ!』と言いたくなる。2008年9月27日、ハリウッドを支えた偉大なスターがまた一人、逝った。享年83歳



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