今年のカンヌ映画祭コンペにノミネートされた数少ないフランス映画『LES CHANSONS D’AMOUR/愛の歌』は今フランスで一番期待されている。
しかも最もカッコイイ若手監督のクリストフ・オノレ(Christophe Honore)監督作品。
もともと児童文学の小説家で、脚本家として映画界に入ったクリストフ・オノレ監督は、ヌーヴェルヴァーグの再来と評されていますが、そのあたりも記者会見でも触れていました。
左からリュディヴィーヌ・サニエ、クリストフ・オノレ
質問:
ジャック・ドゥミや、フランソワ・トリュフォーを連想させるシーンがいくつかありましたが?
クリストフ・オノレ監督:
小さい頃から、ヌーヴェルヴァーグの映画は大好きで、その中で育ってきました。だから、そのような指摘は否定しないし、光栄に思います。ルイ・ガレル(Louis Garrel)は、これまでにも僕の前作品『Ma mere』や『Dans Paris』にも出演していますが、彼は僕の作品にとって、ジャン=ピエール・レオがトリュフォーの作品で演じて来たアントワーヌ・ドワネルなんだ。
質問:
今回初めてコンペにノミネートされてのカンヌ入りですが、怖くない?
クリストフ・オノレ監督:
実はこの作品、昨年の11月に撮影が決定して、2月には撮り終えて、3月に編集して、出来上がってホヤホヤなところでノミネートされたんだ。だから、怖くなる暇もなく何もかもが淡々と過ぎて今日に至ってしまったよ!
それから、この作品は、僕が初めて皆に楽しんでもらいたいと思って作った映画なんだ。これまでの作品は、どこか、僕の部屋を覗かれてるような感覚になってしまっていたんだけどね!!
フランソワ・オゾンのミューズでもあり、10歳で映画デビューしたフランス映画界きっての若手女優リュディヴィーヌ・サニエ姫(Ludivine Sagnier)は今回クリストフ・オノレの作品でカンヌ入りして大御機嫌の様子。
ご機嫌なリュディヴィーヌ・サニエからカメラ目線
記者に悲劇のヒロインの役だったけど、との質問に、
リュディヴィーヌ・サニエ:
不幸な女を演じるのは得意よ!
と答え、場内爆笑!
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『LES CHANSONS D’AMOUR/愛の歌』
監督:クリストフ・オノレ
キャスト:ルイ・ガレル、リュディヴィーヌ・サニエ
「リュディヴィーヌ・サニエ」に関してはそうではありません。
オゾン監督の作品から羽ばたき蝶のように舞う姿をこの目で早く見たいです。