サンドラ・コルベローニ(Sandra Corveloni)が主演女優賞を獲得したウォルター・サレス(Walter Salles)監督作『Linha de passe』の役者4人のインタビューをマルチネーズホテルで行ないました。本日は、そのインタビューの模様を蔵出し。
以下はインタビューの模様。
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カンヌ映画祭期間中は、高級ホテルは映画関係者以外は立ち入り禁止状態になり、カメラを構えた一般人が有名人を一目見ようと入口周辺に集まります。
ここ、マルチネーズホテルは、その中でも年々ガードが強化していて、去年まではプレスパスを見せれば何も問われずに入れたのに、今年からは、ガードマンに理由を述べなくてはならなくなった!しかし、ガードマン達は映画関係者でないので、例えば「フェルナンド・メイレレス(Fernando Meirelles)のインタビューに来ました」と伝えたとこで、「そいつは誰だ?」なんて事になり、時間がギリギリだったりするとイラつく尋問だったりします!
マルチネーズホテルには、カンヌ映画祭出品作品の関係者やスター達が宿泊し、ロビ-で待っていると、ガエル・ガルシア・ベルナル(Gael garcia bernal)がエレベーターを待っていたり、エミール・クストリッツァ(Emir Kusturica)とディエゴ・マラドーナ(Diego maradona)が再会を喜んで抱き合ってたり、アルフォンソ・キュアロン(Alfonso Cuaron)が携帯電話で話してたり、天使のように可愛い小さな少女がバラの花束を突き刺して来るなあと思いきや、「こら、なんてことをするんだ、こっちで大人しく待ちなさい!」とイタリア語で怒るパパはヴァンサン・カッセル(Vincent cassel)だったりします。
『ブラインドネス (Blindness)』に出演した木村佳乃(Yoshino Kimura)さんも、伊勢谷友介(Yusuke Iseya)さんも、マルチネーズホテルに宿泊しました。
ウォルター・サレス監督の『Linha de passe』のジャンケットインタビューもマルチネーズホテルのレセプション会場で行なわれました。
大スターのジャンケットばかりの中、とっても和やかな雰囲気で行なわれた主演役者4名のインタビュー。
それもそのはず、役者はサレス監督の『セントラル・ステーション(Central do Brasil)』で主演を演じたヴィニシウス・デ・オリヴェイラ(Vinicius de Oliveira)以外は、一般人の中からキャスティングされているんです。
ヴィニシウス・デ・オリヴェイラも『セントラル・ステーション』以来ブラジルのテレビドラマに出演したり、今では立派な役者となっているように、João Baldasserini、José Geraldo Rodrigues、Kaique Jesus Santosも、今後ブラジルの新星役者となっていくのでしょう。
撮影現場では、最年少のKaique Jesus Santosが、とても独創的だったらしく、“お兄ちゃんが女の子とサロンでイチャついてるところに、もう一人のお兄さんが帰って来て、彼等がイチャついてたソファーに一緒に腰掛けて、聖書の話をする”というシーンも、なんとKaiqueのアイデアだったそうです!
たしかに、この4人が横に並んだ時、一番リーダーっぽく落ち着いて見えたのが、Kaiqueだったかもしれない。Kaiqueの今回カンヌに来た感想は、“大スクリーンで映画を見るのは初めて。しかも、そのスクリーンに自分が映ってたので驚きだった!”とのこと。また、役者4名みんな、綺麗な女の人を沢山近くで見れた!と大喜びでした。
インタビューで横に並んだ4人のスニーカーがとっても印象的でした。
■『Linha de passe』
監督:ウォルター・サレス & ダニエラ・トマス
出演:ヴィニシウス・デ・オリヴェイラ、サンドラ・コルベローニ、Ana Carolina Dias
「VIVAカンヌ映画祭2008」
6月18日(水)深夜2:30
詳しくは番組紹介にて
お楽しみに!