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WOWOWカンヌ国際映画祭ブログ

現地に飛んだスタッフが映画祭の様子を毎日レポート!

クリント・イーストウッド監督のコンペ作品『The Exchange』の記者会見

2008年05月23日 | 現地レポート

クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)監督のコンペ作品『The Exchangeg』の記者会見が行われました。
クリント・イーストウッド主演女優のアンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)が会見に現れるとの事で、記者会見場周辺はまたしても大混乱状態。

妊婦のアンジーを一目見れば幸運を呼ぶ、とでも思われてるのか、女性ファン多し!!パレで働く制服姿のスタッフも寄って来てました!







会見前の廊下でもメディアのインタビューに応対するアンジー。
しかし、顔だけ見てると、到底妊婦には見えません!




クリントもサインにこたえてました!



作品は、1920年代に起きた実際の事件を基にしています。
息子が行方不明になり、捜査の後、ある少年が自分が息子だと名乗って現れる。
息子をなくして動揺している母は、その少年を連れて帰る。
その後、本当の息子を探して欲しいと訴えるが、権威を守ろうとする警察との戦いが続く…。
といった物語。


(左から)ロバート・ロレンツ(Robert Lorenz)、クリント・イーストウッド、アンジェリーナ・ジョリー、ブライアン・グレイザー(Brian Grazer)

アンジェリーナ・ジョリー:
“母である”という事だけが、この役作りを助ける要素にはならなかったわ。自分に置き換えて考えるだけでは足りない深い感情があった。
撮影に入る数ヶ月前に私は母を亡くしました。主人公の女性は私の母と似ていた。母は普段はとても受動的な人だったけれど、子供を守るということとなるとまるで雌ライオンのようになった。だから今回の演技作りは母にインスピレーションを貰いました。こうした経過が母を喪った悲しみから立ち直る道へと導いたわ。



クリント・イーストウッド:
この映画は、人間がどこまで耐える事ができるかのエチュードでもあって、ある母親が街全体を敵に戦う話だ。



質問:
あなたの作品には、真実の相対性についての物語が多いですが?

クリント・イーストウッド:
真実は物語にとって一番大事なことだ。常に人は真実を探しているもの。きっと真実はこの地球上の一番の美徳じゃないだろうか。だからこそ、物語が興味深くなるということだ。



質問:
映画監督を目指している人へのアドバイス

クリント・イーストウッド:
話したいと思う物語を語るんだ。そして、続けること。自分を信じ続けるんだ。いつか、他の人にも信じてもらえるようになるに違いない。





質問:
クリントについて。

アンジェリーナ・ジョリー:
ただ一言、卓越した人物よ。撮影の初日私はとてもナーバスになっていた。でもクリントは、素晴らしいリーダーというだけでなく、自分が何をしているか、ストーリーの為には全力を出す人。そして、撮影現場にいる全てのスタッフへの敬意をはらう人。私はこれまで、これほどスタッフ一人一人に対し敬意をはらう監督に会った事がないわ。皆のことを考えてあげられる人なのよ。スタッフ誰に聞いても同じ答えが返って来ると思うわ。





質問:
来週誕生日ですね、おめでとうございます。

クリント・イーストウッド:
誕生日まで、まだ一週間あるじゃないか。一息する時間を僕にくれよ!



この記者会見の模様は番組で!


■The Exchange

監督:クリント・イーストウッド
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ、ジェフリー・ドノヴァン、マイケル・ケリー




「速報!カンヌ映画祭2008」
6月1日(日)午後2:40(無料放送の日)ほか
「VIVAカンヌ映画祭2008」
6月8日(日)午前11:00ほか
詳しくは番組紹介にて
お楽しみに!




『Maradona by Kusturica』記者会見

2008年05月22日 | 現地レポート
特別招待作品『Maradona by Kusturica』の発表のため、サッカーファンに「神」と崇められているディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)がカンヌ入り!

たまたま別の取材でマルチネーズホテルのロビーにいたら、マラドーナが到着し、今回のドキュメンタリーを監督したエミール・クストリッツァ(Emir Kusturica)と対面して抱き合っていた!まるでこの作品のワンシーンのような風景に遭遇!


マラドーナのお付きの派手な長袖Tシャツを来たお兄さんがチェックインをしていた。
マラドーナはTOD’Sで何を買い込んだのでしょうねー!!


この作品は、1986年のサッカーW杯でアルゼンチン代表を優勝に導いたディエゴ・マラドーナの半生をエミール・クストリッツァのインタビューで追って行くものです。
ドラッグ問題を繰り返したり、スキャンダルに耐えない人でしたが、貧民街のプレハブの家で生まれ育ち、世界的大スターになったマラドーナ。アルゼンチでは『神』のように拝まれているようですが、バッハの ♪ア~ヴェ マリ~ア~♪を、♪マ~ラ~ド~ナ♪と詠われてるシーンが何度も出てきて、この音色が頭から離れなくなりました!!
しかし、この作品の中でも以前のマラドーナの映像が出てくるのですが、確かに一時期肥満になってましたよね。それが、今では、こんなに痩せていてビックリでした!


記者会見では、サッカー関連の質問ばかりがマラドーナに集中!

質問:ユーロではどこの国が勝つと思いますか?

ディエゴ・マラドーナ:どこが勝つか分かってたら、金賭けてるよ!サッカーで金を賭けるのは今の流行だからね!
まあ、でも、皆好きなチームを応援するように、僕にもお気に入りのチームがある。今はスペインチームに心が行ってるから、スペインが優勝すると言っておこう!

質問:アルゼンチンにあなたは沢山の事を貢献しました。次は何を貢献する?

ディエゴ・マラドーナ:次は大統領になるかな!
いやいや、ジョークだけど。
仕事を国民に与えたい。アルゼンチンは沢山の事を必要としているんだ。
政府は国民によって選ばれた事を忘れちゃいけないと言いたいね。

質問:女性記者からのサッカー関連の質問が多いことについて、

ディエゴ・マラドーナ:女性に人気があるのは、僕じゃなくて、エミールがいるからだよ!


■『Maradona by Kusturica』

監督:エミール・クストリッツァ
出演:ディエゴ・マラドーナ




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『レッドクリフ』のキャスト&監督のインタビュー

2008年05月22日 | 現地レポート
『レッドクリフ(RED CLIFF)』のキャスト&監督のインタビューが、グランドホテルのガーデンに設置されたテントで行われました。

グランドホテルのガーデンに設置されたテント

150人くらいのジャーナリストが所狭しとセッティング。
右を向けば、チャン・チェン(Chang Chen)。左を向けば、ジョン・ウー(John Woo)。その奥には、トニー・レオン(Tony Leung)がいるという光景です!

ジョン・ウー(John Woo)

しかし、お馴染みなのですが、トニー・レオンはいつもかなりラフな格好でインタビューに現れるのですよね。
前回のカンヌでもジャージ姿だったし!まあ、その自然体なところも彼の魅力なのかもしれませんが!
それから、彼の魅力のもう一つは、周囲の人の目を見る事。スター達にありがちなのが、インタビューに現れて、下を向いたまま通り過ぎ、インタビュアーとしか目を合わさない、そういう人多いのですが、トニーは視界に入った人であれば、普通に目を合わせるんです。そしてニコっとしてくれたり。余裕のある人なんですよ。本当に自然体。今回のカンヌでトニーを見て、正直、年とったなあ、という印象もありましたが、やっぱり、そういう彼の人間の魅力は相変わらず感じられました!勿論役者としての彼の才能は言うまでもありませんが、こうした普段の好印象もあり、ジャーナリストから愛されるトニーなんですね。

トニー・レオン(Tony Leung)

WOWOWも全キャストと監督のインタビューしました!

ジョン・ウー(John Woo)

ヴィッキー・チャオ(Vicki Zhao)

チャン・フォンイー(Zhang Fengyi)

フー・ジュン(Hu Jun)

チャン・チェン(Chang Chen)

ソン・ジャ(Song Jia)

今回の女性キャストの中でも一番オーラを放っていたのが台湾の国民的スターのリン・チーリン(Lin Chi-ling)
台湾で、最も美しい30代女性(台湾ネット調査)、セクシー女優ベスト(男性雑誌『FHM』台湾版)、アジア美脚ランキング(有名インターネットサイト調査)、美しい歯並びで微笑む有名人(台湾歯科矯正学会)等々で一位を制覇しただけあり、台湾一のセレブリティーモデルと言われ、リン・チーリンの動向、言動は常に中国圏メディアのチュウモクの的だそうです!


リン・チーリン(Lin Chi-ling)

はじめての映画体験だったから緊張したそうで、トニーも大分彼女をリラックスさせようと努力したそうです。
リン・チーリンは、日本語も勉強している様子で、日本の皆さんに早く見て貰いたいとのことです。
話すときもとても小声でシャイな様子。

でも、映画の中で彼女が振り向くシーンの目つきと、インタビューしてる時の目つき、モデル写真の表情、全て違っていて、彼女は大物になるのでは。。。と予感させる何かを放っていました。

このインタビューの模様は番組で!


■『レッドクリフ』

監督:ジョン・ウー
出演:トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー、チャン・チェン、ヴィッキー・チャオ、フー・ジュン、中村獅童、リン・チーリン


© Bai Xiaoyan
10月、日劇1ほか全国ロードショー!《世界は、史上最大の赤に染まる!》

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ウディ・アレン新作『Vicky Cristina Barcelona』記者会見

2008年05月21日 | 現地レポート

17日、カンヌ映画祭招待作品として、ウディ・アレン(Woody Allen)監督の新作『Vicky Cristina Barcelona』[出演:スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)、ペネロペ・クルス(Penelope Cruz)、ハビエル・バルデム(Javier Bardem)]が上映され、記者会見が行われました。

夏のスペイン・バルセロナを舞台にしたストーリー。
バカンスにやって来たヴィッキー(レベッカ・ホール)とクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)が、カリスマ的な魅力のある画家ジュアン・アントニオ(ハビエル・バルデム)と出会い、招待された彼の田舎で、元妻マリア・エレナ(ペネロペ・クルス)を交えた奇妙な三角関係を体験する。

記者会見には、ウディ・アレン、ペネロペ・クルス、レベッカ・ホール(Rebecca Hall)の3人が登場。


左からレベッカ・ホール、ウディ・アレン、ペネロペ・クルス

質問:
この作品の三角関係は多くの男性の夢ですが、あなたのファンタズムでもあるのですか?

ウディ・アレン:
1人の女性と関わる事さえも難しいからね。この物語の男は短い期間だけでも2人の女性と関係を持とうとするけど、現実の生活の中では、感情がもっと入り込んで2人の女性との関係を保つなんて無理だと思うけどね!あまりにも複雑すぎてね。


ウディ・アレン

質問:
なぜバルセロナで撮影を?

ウディ・アレン:
バルセロナのプロデューサーから誘われて、バルセロナで映画を撮るなら支援すると言われたんだ、断る理由などないのでオッケーしたよ!バルセロナにはとてもプロフェッショナルなスタッフも役者もいるので、天候もいいし、最高のコンディションだったよ。


質問:
(ウズベキスタンの記者)ロシア、ウズベキスタンでの撮影予定は?

ウディ・アレン:
考えた事もないよ。数年前家族でロシアに行って、5日間の滞在のはずだったが、2時間で路頭に迷った!よっぽどの理由がない限り僕は行かないだろう。


ウディ・アレン(左)、ペネロペ・クルス(右)

ペネロペ・クルス:
シナリオを読んだ時、すごく笑った箇所があったのに、実際に撮影を始めたら、悲劇的な要素やドラマティックな要素が沢山あることに気がついて、どんどんマリア・エレナの役に入り込んだわ。シナリオを読んで笑った事さえ忘れてしまった。でも、出来上がった作品を観たら、やっぱり笑える部分が沢山あったわ!ウッディは、そういう笑った事を撮影中忘れさせる力があるのよね。


ペネロペ・クルス


ウディ・アレン:
ロマンティックなストーリーに描いたんだ。この物語の悲劇の部分があまり全体的に感じさせないように。映画の大半では笑いがあっていいと思う。でも、最後に見終わった後、何か救いようのない悲しさが残り、よく考えると、この物語は悲劇だったんだって気がつくんだ。


質問:
レズビアンのシーンは気に入った?

ペネロペ・クルス:
同じ質問をもう4回もされたわ!答えはないわよ!


ペネロペ・クルス

この記者会見の模様は番組で!


■『Vicky Cristina Barcelona』

監督:ウディ・アレン
出演:スカーレット・ヨハンソン、ペネロペ・クルス、ハビエル・バルデム、レベッカ・ホール、パトリシア・クラークソン




「速報!カンヌ映画祭2008」
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『レッドクリフ』記者会見

2008年05月20日 | 現地レポート

10月公開のビッグな作品、中国の『グラディエーター』という『レッドクリフ(RED CLIFF)』の記者会見が19日行われました。

300名ほどのプレス陣が押しよせました!

会見は、開始5分前にキャストが座る席の裏に据えるポスターを設置するなど、さすが中国人!!という感じる場面もあり、一部のジャーナリスト達の間で笑いが起こっていました!また、アジア向けと欧米向けの2回に分けての記者会見だったのですが、日本人プレスのほんんどは中国で行われた記者会見に参加しました。そのため中国語で進められる会見にとまどったものの、後に通訳さんが日本語で会見の内容を説明してくれました。

記者会見には、ジョン・ウー(John Woo)、トニー・レオン(Tony Leung)、リン・チーリン(Lin Chi-ling)、ヴィッキー・チャオ(Vicki Zhao)、フー・ジュン(Hu Jun)、チャン・フォンイー(Zhang Fengyi)、チャン・チェン(Chang Chen)、トン・ダーウェイ(Tong Dawei)、ソン・ジャ(Song Jia)が出席。














まずはジョン・ウー監督からのご挨拶。

ヴィッキー・チャオ(左)、ジョン・ウー(右)

「今までは、憎みあったり傷つけあったりする作品が多かったが、今回の『レッドクリフ』では、絆、団結力、友情、などの人と人のつながりをメインに描いています。今作品のように、中国で起きた地震も団結力で克服されることでしょう。もう一点、中国人でも『グラディエイター』や『アレキサンダー』のようなハリウッド並の映画を作ることを証明できたことは嬉しく思います。」


ジョン・ウー(左)、トニー・レオン(右)




トニー・レオン

質問:
『レッドクリフ』をきっかけに、ハリウッドに進出するのでしょうか?

トニー・レオン:
そういったことは、考えたことはありません。出演を引き受けたのは、作品自体に興味を感じ、面白いと思ったからです。ジョンとは、10年間一緒に仕事をしていなかったので、再びやりたいと思い、引き受けました。今回の撮影はすばらしい俳優や監督に囲まれ、とても貴重な経験でした。
また、地震のことは心が苦しかったが自分にできることはサポートしたいと思っています。


映画初出演のリン・チーリン

質問:
初めての演技に関してはいかがしょうか?

リン・チーリン:
まだまだ頑張らなければいけませんが、何か意見があれば私におしえてください。『レッドクリフ』については、大変だった9ヶ月間の撮影が思い出されます。今作品は戦うシーンがメインですが、監督は「愛や友情などの絆」を軸に描いるので、楽しみにしてください。


いっぷく中のチャン・チェン

会見後、ホテルの裏口でいっぷくしているチャン・チェンを発見!
思わず、「写真撮ってもいいですか?』と尋ねたら「勿論いいよ」と快く承諾してくれました。撮影後、お礼を言うと、「You are welcome」と丁寧な対応をしてくれました!

この記者会見の模様は番組で!


■『レッドクリフ』

監督:ジョン・ウー
出演:トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー、チャン・チェン、ヴィッキー・チャオ、フー・ジュン、中村獅童、リン・チーリン


© Bai Xiaoyan
10月、日劇1ほか全国ロードショー!《世界は、史上最大の赤に染まる!》


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『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』記者会見

2008年05月20日 | 現地レポート

今回のカンヌ映画祭の最大ビックイベントでもある『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国(Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull)』の記者会見が18日行われました。


予想通り、記者会見場は世界中のメディアで大混乱

プレスパスのピンクでさえも中に入れないという混雑!(カンヌのプレスパスはプライオリティーが色で分けられているのです。上から、白、星付きピンク、ピンク、ブルー、黄色となります。)

話題作品だと、白と星付きピンク、ピンクで埋まってしまう会場ですが、さすがのインディ会見は星付きピンクで既に満席!
「残り10席!」というアナウンスを耳にしたジャーナリストがセキュリティーエリアを力一杯押し入ろうとしたら、セキュリティーのお兄さんがパニくって2メートルほどジャーナリストの山を押し返し「押すな~!」と罵倒したり、戦場と化していました!

記者会見には、スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)、カレン・アレン(Karen Allen)、ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)、ジム・ブロードベント(Jim Broadbent)、ハリソン・フォード(Harrison Ford)、ジョン・ハート(John Hurt)、シャイア・ラブーフ(Shia LaBeouf)、レイ・ウィンストン(Ray Winstone)、ジョージ・ルーカス(George Lucas)が出席。


(左から)ハリソン・フォード、ケイト・ブランシェット、スティーヴン・スピルバーグ、カレン・アレン、ジョージ・ルーカス

質問:
ストーリーを秘密にしていたそうですが、オフィスに泥棒が入ったそうですね?

スティーヴン・スピルバーグ:
この映画には大きな関心が集まってたからね、オフィスに泥棒が入ったんだ。盗まれたのは撮影風景の写真だった。その写真を犯人はウェブにのせたんで、そこから犯人が突き止められ逮捕されたよ。そして写真は回収できた。
ストーリーを秘密にするために、シナリオはスタッフに配らなかった。僕らだけで秘密にして、語ったりもしなかったんだ。


スティーヴン・スピルバーグ

質問:
82年の『E.T.』以来のカンヌですが。

スティーヴン・スピルバーグ:
皆が望んだから、『インディ・ジョーンズ』続編が出来た。そういう風に望まれた映画は、『E.T.』と『インディ・ジョーンズ』だけだよ。『A.I.』『フック』『1941』の続編のことを聞いて来る人なんていなかったよ。(一同笑)
カンヌに戻って来れて幸せだ。


質問:
ロシア女性皆がああいう鉄の女ではないんだが…。

ケイト・ブランシェット:
ロシア国民にお詫びするわ!(一同笑)


ケイト・ブランシェット(左)、スティーヴン・スピルバーグ(右)

質問:
幼い頃インディ・ジョーンズになりたかったそうですが?

ケイト・ブランシェット:
さすがにハリソン・フォードの代わりには出来なかったわ。でも素晴らしい悪役を演じさせてもらえて感謝よ。


ハリソン・フォード(左)、ケイト・ブランシェット(右)

質問:
ハリソン・フォードは秘密兵器?

スティーヴン・スピルバーグ:
ハリソンと仕事をする監督は、誰もが秘密兵器を持つようなもの。彼は自分の役だけでなく、映画全体に全力を注ぐコラボレーター。だから一緒に仕事するのは光栄だ。
続編の企画は94年のオスカーでハリソンが、そろそろインディの帽子をまたかぶってもいい頃じゃないかって言ったんだ。それが始まりだ。

ハリソン・フォード:
スピルバーグは20年前から輝いている。そして今さらに輝いてる。ジェームス・ブラウン亡き今、彼が業界で一番の働き者!


ハリソン・フォード(左)、ケイト・ブランシェット(中央)、スティーヴン・スピルバーグ(右)

質問:
スペシャルエフェクトを避けて、できるだけスタンドを使って撮ったそうですが、最近の映画はスペシャルエフェクトが多すぎると思いますか?

ジョージ・ルーカス:
スペシャルエフェクトは物語を語る為のツール。カメラや、録音機器がツールであるように。スペシャルエフェクトの進歩がなければ出来ない映画はたくさんある。


ジョージ・ルーカス

スティーヴン・スピルバーグ:
問題はブルーバックの前に立っても、何のインスピレーションも湧かないってこと。どこにいるのか分からなくなる。寺院のシーンを撮るのなら、寺院で撮りたい。デジタルでなくね。多少高くついても、僕はセットを作りたかった。この映画がデジタルの魔法のよるものでなくて、形のある魔法になったのはジョージのおかげだよ。

この記者会見の模様は番組で!


■『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』

監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:ハリソン・フォード、ケイト・ブランシェット、カレン・アレン、シャイア・ラブーフ、レイ・ウィンストン、ジョン・ハート、ジム・ブロードベント


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6月21日(土)全国ロードショー《14日(土)・15日(日)先行公開決定》


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注目女優、木村佳乃さん密着取材!

2008年05月19日 | 現地レポート

今年カンヌ映画祭で一躍注目を浴びている木村佳乃(Yoshino Kimura)さんをWOWOWが密着取材!
カンヌのクロワゼット海岸通りを御散歩しながらお話を伺わせて頂きました♪




質問:
『ブラインドネス(Blindness)』で大スター達と共演されてみていかがでしたか?

木村佳乃:
大スターだからこそ、皆プロ意識もあり、だからこそ寛大で、キャリアの長さに関係なく、国境も性別も関係なく接してくれる人たちで、皆家族のようでした。



今回はカンヌで久々に皆と再会し、初日は嬉しさのあまりに皆と挨拶を交わしていたら、なんとディナーを食べ損ねてしまったとか!



レッドカーペットの前で緊張していると共演のガエル・ガルシア・ベルナル(Gael Garcia Bernal)に伝えたら、「僕がエスコートしてあげるから大丈夫」と、ずっと横でエスコートをしてくれたそうです!
ガエル優しいですね!



質問:
今回の出演、映画祭参加を通して感じたことは?

木村佳乃:
プロフェッショナルな意識を共有し、日本の女優としていかにプロ意識をもつことが大事かを知りました。
仕事に対して貪欲に、そして楽しみながらまっとうすることがプロとして必要とされている事だと感じました。




質問:
映画の魅力とは?

木村佳乃:
自分の演じる女性像にいかにリアリティーを持たせるかに全体力を注いでいます。
やだなと思われたり、素敵と思われたり、自分と比較して、糧にして貰えたら嬉しい。
普段の私は表と裏がお盆にのって出ているような人だと言われます。
でも、正直でいることを大事にしたいと思っているんです。




この密着取材の模様は番組で!

■『ブラインドネス』
監督:フェルナンド・メイレレス
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、伊勢谷友介、木村佳乃


11月全国ロードショー

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『トウキョウソナタ』主演の香川照之さんと小泉今日子さんにインタビュー!

2008年05月19日 | 現地レポート

第61回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」に選出されている黒沢 清監督(Kiyoshi Kurosawa)『トウキョウソナタ(Tokyo sonata)』に出演の香川照之(Teruyuki Kagawa)さんと小泉今日子(Kyoko Koizumi)さんに直撃インタビュー!


質問:
役作りについて監督からどのような指示がありましたか?

小泉今日子さん:
東京の中の小さな家庭の話も、世界につながっていると。
歩くシーンでも、ただ歩くのではなくて、意識を抱えて歩いて下さいと。



質問:
黒沢監督のオリジナル点は?

香川照之さん:
全てを決めて来られるんです。
理由無くても、ここは動いて下さいとか。でも、理由はあるんです。
でも、そのほうが、決められたことのない中で、動いて下さいと言われるよりも、窮屈を感じないんですよ。



小泉今日子さん:
魔法にかけられていて、気がついたら映画ができていたような感じです。



質問:
撮影では素敵な経験を共にされたスタッフや共演者たちと共にカンヌに来られた今のお気持ちは?

香川照之さん:
幸せです。
監督が国際的視線を持ってて、『トウキョウソナタ』というタイトルを持ってカンヌに来られて嬉しい。





子役の井之脇 海(Kai Inowaki)君の姿も。



このインタビューの模様は番組で!


■『トウキョウソナタ』
監督:黒沢 清
出演:香川 照之、小泉 今日子、小柳 友、井之脇 海、津田 寛治、井川 遥、役所 広司


2008年秋、恵比寿ガーデンシネマほかにて全国ロードショー

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ビーチテラスで『TOKYO!』の香川さん、藤谷さんへインタビュー!

2008年05月18日 | 現地レポート
ある視点部門にノミネートされたオムニバス映画『TOKYO!』に出演した藤谷文子(Ayako Fujitani)さん香川照之(Teruyuki Kagawa)さんをマルチーニビーチテラスでインタビュー。
『TOKYO!』は、ミッシェル・ゴンドリー(Michel Gondry)レオス・カラックス(Leos Carax)ポン・ジュノ(Bong Joon-ho)と、個性的な映像作家3人が、東京を舞台にそれぞれ30分の短編を撮ったオムニバス映画です。3部作とも、都会の孤独が底辺に感じられるのですが、ぞれぞれ全く独自の視点で描かれていて、全く世界観も違うとっても面白い作品にまとまっています!

この作品、実はパリのプロダクション『COMME DES CINEMAS』のプロデューサー澤田正道(Masanichi Sawada)さんと、
フランス映画作家(レオス・カラックス、ジャック・ドワイヨン(Jacques Doillon)、パトリス・ルコント(Patrice Leconte)等々)や女優達(シャルロット・ゲンズブール(Charlotte Gainsbourg)、ロマーヌ・ボーランジェ(Romane Bohringer)等)を雑誌「Switch」や「FIGARO JAPON」などで日本に紹介した、近代フランス映画のブームを担った映画コーディネーターの吉武美知子(Michiko Yoshitake)さんが共同プロデュースしたのです。

『東京について語り、東京で撮影する』ということだけを約束事にし、3人の監督に後は自由に作品を作って良いということで、プロジェクトが進められたそう。

■ミッシェル・ゴンドリー監督の『インテリア・デザイン』で主演女優を演じた藤谷文子さん

「今回の公式上映でレッドカーペットを歩いていて、ミッシェル・ゴンドリー監督とは、勿論数週間仕事していたので一緒にレッドカーペットを歩くのは違和感はなかったのですが、ふと横を見るとレオス・カラックス監督がいて、不思議な気分になり、頭ではこの企画の凄さは分かっていたのですが、レッドカーペットを歩いて初めて実感しました!」


レッドカーペットの様子

質問:
ミッシェル・ゴンドリー監督の仕事について

藤谷文子さん:
ファンタジーな部分の多い作風なので、ファンタジー要素のないシーンを確実にリアリティーをもたせる事にこだわっているんです。演技もとてもリアリティーのあるようにと求められました。

質問:
カンヌ映画祭の感想

藤谷文子さん:
世界中から映画作りをしている人が集まって、普段一生懸命映画を作ってる人達がそこらじゅうのカフェやレストランに溢れていて、映画をはしごしたい気分になります!
でも、カンヌに来てみて、欲が出たと思っちゃいましたね。自分は欲がないと思ってたけど。今までは自分の出ている場所をパーツであると考えたり、今回もたまたまミッシェルに選ばれて起用されたチャンスに恵まれただけですが、今後もっと自分からいい作品に出会えるようにしたいと思いました。

■ポン・ジュノ監督の『シェイキング東京』主演男優を演じた香川照之さん

質問:
レッドカーペットの感想

香川照之さん:
カンヌは最高です。時間にしたら1分くらいのことだけど、贅沢な1分、いろんなものが詰まった、こんなに幸せを感じる1分はないです!

質問:
舞台挨拶で、フランス語で挨拶したことについて。

香川照之さん:
学生の頃、もう20年も前だけどフランス語を勉強したことがあったので、今回のスピーチの為に一生懸命言う事をかき集めたんです。
僕が演じた役が『ひきこもり』だったのですが、『ひきこもり』の意味を説明したんです。あとは、すごい喉が渇いたんで、のどが乾いたって言いました!映画よりもウケてたよね!学生時代にフランス語をやってて良かったよ!

質問:
『TOKYO!』で描かれた日本人は、今まで外国人に描かれてきた日本人とは違って、リアリティーがあったのですが、そのことについて…。

香川照之さん:
僕は韓国の監督の作品だったので、ある意味、一番近い国の監督とのコラボレーションだったし、ポン監督は凄く綿密に勉強していたし。でも、そこに誤解があったとしても、忍者や、ふんどしが描かれてても、それも今の日本が現れていると思うんです。
リアリティーがどこにあるってことより、エネルギーをとらえることがリアルなんじゃないかと。ルールなく心で捉えたらこうなったと。これが東京なんだと思いました。

質問:
ポン監督の仕事について。

香川照之さん:
全てのカットの絵コンテを書いていて、ポスプロ勝負でもある。
でも、『ま』がちょっとでも違うと、やっぱり監督は感じるんです。
いい『ま』は世界共通なんだと思いました。



このインタビューの模様は番組で!


■『TOKYO!』
監督:
『TOKYO!<インテリア・デザイン>』ミッシェル・ゴンドリー
『TOKYO!<メルド>』レオス・カラックス
『TOKYO!<シェイキング東京>』ポン・ジュノ
出演:
『TOKYO!<インテリア・デザイン>』藤谷文子、加瀬亮、伊藤歩、妻夫木聡、大森南朋ほか
『TOKYO!<メルド>』ドゥニ・ラヴァン、ジャン=フランソワ・バルメールほか
『TOKYO!<シェイキング東京>』:香川照之、蒼井優、竹中直人、荒川良々ほか


晩夏、シネマライズ、シネ・リーブル池袋にて世界先行ロードショー

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6月1日(日)午後2:40(無料放送の日)ほか
「VIVAカンヌ映画祭2008」
6月8日(日)午前11:00ほか
詳しくは番組紹介にて
お楽しみに!

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伊勢谷友介さんのインタビュー風景

2008年05月17日 | 現地レポート

伊勢谷友介(Yusuke Iseya)さんが最初に視覚を失う男役を演じた『ブラインドネス(Blindness)』のオフィシャル上映2日後の小雨の朝、カンヌのホテルのロビーでインタビューをさせて頂きました。


オープニング作品は多くの場合、話題を呼ぶ商業映画がプログラムされることが多いカンヌ映画祭ですが、今回『ブラインドネス』は、コンペ作品でもあり、オープニング作品として発表されたので、それは最高な評価だと思う、と喜びを語ってくれました。


質問:
本作に参加されてみてどうでしたか?

伊勢谷友介:
監督のフェルナンドさんをとても尊敬していて、今回の映画は本当に実りのある出会いばかりだった。役者を役者として制限しないで、最大限の能力を引き出してくれ、台詞などもアイデアを任せてくれたり、役者として本当に活かされた。ガエルも撮影には後半に加わったのだけど、どんどんアイデアを提案し、原作では出て来ないアイデアも入れ込んだそう。そういうガエルの姿をみて本当に格好いい男だと思った。本人にも、僕はお前よりいい役者になるのは諦めるよ、と伝えたよ!

公式上映も無事終えて、少し時間ができてきたので、映画関係者と今後のプロジェクトの話をしたりしているそう。ちなみに、今伊勢谷さんは、エコロジーについての企画をしていて、映画化も考えているのだそうです。

このインタビューの模様は番組で!


■『ブラインドネス』
監督:フェルナンド・メイレレス
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、伊勢谷友介、木村佳乃


11月全国ロードショー

「速報!カンヌ映画祭2008」
6月1日(日)午後2:40(無料放送の日)ほか
「VIVAカンヌ映画祭2008」
6月8日(日)午前11:00ほか
詳しくは番組紹介にて
お楽しみに!