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生活のために働かなくても良いようになるぞ!

自分を守る経済学 徳川家広

2012-05-03 09:18:17 | お勉強
「バブルの興亡」を読んで面白かったので手に取った一冊。

構成は大雑把に言って
前半2/3で歴史的経緯も含めて経済学の基礎知識を、
残りで近年の分析とこれからの見通しという感じ。

章立ては以下の通り。

第一章 人間と経済
第二章 「分業のジレンマ」と国家の誕生
第三章 お金と国家
第四章 景気、景気対策、バブル
第五章 語られざる生産要素 ~略奪された富とエネルギー~
第六章 関ヶ原からバブルまで ~日本経済400年の歩み~
第七章 平成「大停滞」の解明
第八章 これから何が起こるのか
第九章 何をすれば、自分を守れるのか

第八章と第九章は賛否両論いろいろとあるとは思うけど、
一つのシナリオとして採用していいんじゃないだろうか?
それをメインシナリオとするか否かはその人次第だけど。

なかなかに面白かった一冊でした。

ブラック・スワンの経済学! 西川靖志

2011-08-20 21:09:32 | お勉強
とあるサイトのプレゼントに当選して頂きました。

「予測不可能な時代を読みとく」というサブタイトル付き。
著者は日経CNBC経済解説委員長。

平成23年7月25日初版第1刷ということで出版されたばかり。
日本経済の現状を解りやすく解説してくれています。
薄めの文庫本だし、グラフ等も多いので、数時間あれば読み切れます。

特に目から鱗というネタはありませんが、まぁ現状認識ということで。

バリュー株投資は「勝者のゲーム」! 井手正介

2011-06-17 18:01:51 | お勉強
少し前に読んだ本。

表紙の絵が少しコミカルで怪しげなんだけど、
中身は全うなバリュー株投資バリバリの書籍。
下手な解説書よりしっかりした内容で、良い勉強になります。

章立ては以下の通り。

第1部 株式投資は「敗者のゲーム」になってしまったのか
  第1章 インデックス・ファンドの時代が来た
  第2章 負け続けるプロたち
  第3章 株式投資は「敗者のゲーム」か
  第4章 「効率的市場」を前提とするMPT
  第5章 対極に立つバリュー株投資
  第6章 株価はしばしばバリューから乖離する
  第7章 MPTと株式投資のリスク
  第8章 バリュー株投資家のリスク
  第9章 誤解されている「幅い広い分散投資」の必要性
  第10章 投資と投機、トレーディングの混同
  第11章 相対リターンか絶対リターンか
  第12章 個人投資家にとっての福音
第2部 なぜバリュー株投資は「勝者のゲーム」なのか
  第13章 バリュー株投資は優良企業への長期預金
  第14章 バリューの源泉としてのROE
  第15章 評価尺度としてのPER
  第16章 安定して高いROEが元本確保につながる
  第17章 日本型「低位安定経営」でも十分魅力的
  第18章 バリュー株投資が市場平均に勝つのは論理的必然
  第19章 バリュー株投資の父 ベンジャミン・グレアム
  第20章 バリュー株投資のMVP ウォーレン・バフェット
  第21章 グレアムの銘柄選択基準の日本での有効性の検証
  第22章 なぜ割安な優良銘柄の長期保有が成功するのか
第3部 バリュー株投資の実践
  第23章 バリュー株投資の基本方針
  第24章 バリュー株の発掘と銘柄絞り込み
  第25章 業種分散と銘柄分散
  第26章 当初ポートフォリオの構築
第4部 バリュー株実験運用のパフォーマンス
  第27章 機械的運用のパフォーマンス
  第28章 ダイナミック運用のパフォーマンス

「1秒!」で財務諸表を読む方法【企業分析編】 小宮一慶

2011-04-11 21:01:47 | お勉強
『「1秒!」で財務諸表を読む方法』シリーズの第三弾。

「会計知識を使って経済や企業戦略を読み解く本」というサブタイトル付き。

これまでの2冊の延長線上で、企業分析をやってみましょうという内容。
実際の財務諸表の数字を使ってアレコレ解説してるし、
図表も豊富でポイントが吹き出しで書いてあるので、読み易いといえば読み易い。

でも「続編ものの宿命からは脱し得なかったな。」というのが率直な感想。

章立ては以下の通り。

第1部 財務諸表から企業の実体を読み解く
  第1章 企業は世界同時不況をどう脱したか ~損益計算書から読み解く
  第2章 未曾有の危機に企業はどう対応したか ~貸借対照表の安全性指標から見る
  第3章 「資金の流れ」から企業業績を分析する ~キャッシュフロー計算書を読む
第2部 企業の危機は、財務諸表のどこに現れるのか
  第4章 JAL破綻に見る財務諸表の劣化 ~貸借対照表、損益計算書はどう変わったか
第3部 財務諸表から各社の企業戦略を分析する
  第5章 各業界に独特の財務諸表の癖を理解する

経済学的思考のすすめ 岩田規久男著

2011-03-26 21:00:26 | お勉強
最近刊行が始まった筑摩選書の一冊。

非常に単純化した例や数字で威勢の良く言い切られるので、
聞いたその瞬間は正しそうな感じがしてしまうが、
少し考えるとなんか違和感を感じてしまう経済評論が多い昨今。

それらをきちんとした正しい経済学に基づいて誤りを指摘して論破し、
「シロウト経済学」と一蹴している非常に面白い一冊。
ちなみにけちょんけちょんに叩かれている代表は辛坊兄弟の本。

もちろん批評だけで終わりではなく、真っ当な経済学とはどういうものなのか、
その基本的な考え方を解り易く示しているのが秀逸。
まさにタイトル通りで期待を裏切らない内容。

「なんか評論家っぽい人がまことしやかに語ってるけど、なんかどこかおかしくないか?」
という感覚を持ったことがある人にとっては、一読の価値が充分にある。

個人的にはここ数年でベスト3に入る良書

章立ては以下の通り。

第1章 シロウト経済学は花盛り
第2章 間違いだらけのシロウト経済学
第3章 経済学は演繹で考える
第4章 経済の基本原理
第5章 なぜ市場原理を重視するか
第6章 温かい心と冷静な頭脳で
第7章 経済モデルを検証する

マネーの鉄則 岡崎良介著

2011-02-24 22:21:25 | お勉強
2010年11月刊。
「新衰退国・ニッポンを生き抜く」というフレーズ付き。

帯には『相場の「転換点」を大胆予測!』と大書されているので、
なんかそこらへんのちゃっちぃ株式予想屋の書いた本と混同されそうだけど、
過去のデータを徹底的に掘り起こして、相関や循環といった観点からこれからを予測しようという内容。

岡崎氏のライフワーク的な印象を受けるなぁ。
継続して一区切りつくごとに書籍化しているし。
ちょっと難しく感じる内容もあるけれど、突飛な感じはしないし、
一つひとつデータから読み解いたものを積み上げていくところに安心感がある。

マーケットウィナーズとかで話を聞いていたこともあるんだろうけども。

章立ては以下の通り。

序章 時計の針は戻らない
第1章 ポイント・オブ・ノー・リターン
第2章 先人達の失敗 軽視された「現金」
第3章 新しい経済理論 「信用緩和政策」という第3の道
第4章 検証・相場ローテーション
第5章 株価底入れのシグナルを探せ
第6章 信用リスク循環からの不況脱出のシグナルを読む
第7章 石油危機と金融危機の相似形
第8章 「相場ローテーション」を使った大胆予測
終章 マネーの鉄則

 鉄則1 マクロとマーケットの違いを知れ
 鉄則2 物事が起こる順番を知れ
 鉄則3 最低でもこれだけの市場は見ておくべし
 鉄則4 止まった時計は見ないで捨てよ

「ゾーン投資」で相場に乗ろう! 岡崎良介著

2011-02-11 09:31:19 | お勉強
2009年5月刊。
「サブプライム後のチャンスを掴む」というフレーズが付いている。

岡崎氏の著書はきちんとデータも示しているので、解り易さも増しているし、安心感もある。
もちろん掲載されているデータでミスリードされないように確かめるのは読者側の努め。

ポイントとしては帯にも書かれている通り、

「投資対象のゾーン」「値段的なゾーン」「時間的なゾーン」
「兆し」が見えたら”中庸”に行動してみよう!

ってこと。
少し抽象的かな~という感じも残ったけど、投資行動を起こす考え方を学ぶには良い書籍。

章立ては以下の通り。

第1章 世界同時不況の本当の理由は?
第2章 ゾーン投資って何だ?
第3章 投資ゾーンが描ければ相場(シナリオ)がわかる
第4章 中国・BRIがゾーンをはずれたと考える理由
第5章 次の時代の兆しを読み取る
第6章 ゾーン投資を始めよう!
第7章 そして相場はよみがえる

ベンジャミン・グレアムの投資の王道 ベンジャミン・グレアム著 山本章子訳

2011-01-18 15:04:49 | お勉強
「バリュー投資の父が明かす不朽の教訓」という副題付き。

原題は
Benjamin Graham on INVESTING
Enduring Lessons from the Father of Value Investing

マガジン・オブ・ウォール・ストリートに掲載されたベンジャミン・グレアムの初期の論文集で、
ロドニー・G・クラインが編集、デイヴィッド・M・ダーストが解説。

第1部 大戦最後の2年間 1917年9月~1918年9月
第2部 終戦直後 1918年9月~1919年1月
第3部 戦後からしばらく 1919年4月~1924年12月
第4部 世界恐慌の前夜 1925年1月~1927年1月

日米の違いはもちろん、時代背景も全く違うのだけれど、
考え方は現在の日本にも充分に通用するんじゃないかと思われる、
読んでいて楽しくなるような証券分析の論文。

こういうレポートは現在は全くお目にかかれないなぁ。
機関投資家には届いているのかもしれないけど。

勉強になりました。
バリュー投資を投資スタイルとする人、したい人には必読の書ではないでしょうか。

敗者のゲーム C.エリス著 鹿毛雄二訳

2011-01-15 10:07:12 | お勉強
「なぜ資産運用に勝てないのか」という副題付き。
ちょっと日本語的におかしい気がするけど…。

原著は Investment Policy How To Win The Loser's Game
の第四版 Wining The Loser's Game(2002年刊)

基本的にはインデックスファンドを使ったパッシブ運用を推奨する内容なんだけれども、
投資主体の変化や取引コストからコツコツと論理を積み重ねていっているせいか、
消去法的に検討していって残ったのがパッシブ運用だから…というような、
ちょっと消極的な印象が残ってしまった。

それが悪いとは言わないけど、押しの強い金融関係の書籍が多い中で、
ちょっと意外かなと。
もちろんアチコチで推奨される良書であることは間違いないけども。

章立ては以下の通り。

第場J部 資産運用の本質
 第1章 敗者にならないゲーム
 第2章 それでも市場に勝ちたいのなら
 第3章 「ミスター・マーケット」と「ミスター・バリュー」
 第4章 投資の「ドリーム・チーム」がいたならば
 第5章 運用につきまとう矛盾
第場K部 運用理論の基礎
 第6章 「時間」が教える投資の魅力
 第7章 収益率の特徴と中身
 第8章 リスクが収益を生み出す
 第9章 効率的ポートフォリオとは
 第10章 なぜ運用基本方針が必要か
 第11章 運用基本方針策定のポイント
 第12章 運用成果測定の狙いは何か
 第13章 運用機関と上手につき合う
第場L部 個人投資家への助言
 第14章 市場予測の難しさ
 第15章 個人投資家にとって何が問題か
 第16章 生涯を通じた投資プランを立てよう
 第17章 人生の終盤で成功する為に
終章 敗者のゲームに勝つために

レアメタル超入門 中村繁夫著

2010-12-22 08:01:48 | お勉強
「現代の山師が挑む魑魅魍魎の世界」というサブタイトル付き。

レアメタルについていろんな報道があるんで、基礎知識収集の為に読んでみた。
著者の中村氏はあちこちのレアメタルに関する記事などを拝見していたので、
書名にも惹かれて手にとってみました。

刊行は2009年5月末なので、まさにタイミング的には目的にぴったり。

もちろんレアメタルとは何ぞやという説明も少しはあるけど、
その偏在性や採掘事業の歴史的な経緯、更には各国の権益獲得政策まで、
まさにレアメタルという鉱物資源の現状をわかりやすく解説している。

秀逸なのは流動性やトレーダーまで含めてどのように価格が決定されているのか、
まさに幅広い視点を持ちながらレアメタル取引の現場で先頭を走っている人だからこそ、
書き表せる部分をきちんと説明してくれているところだと思う。

経済番組で物知り顔で底の浅い解説をしている評論家とはレベルが違うのが一目瞭然。
そういうなんちゃって評論家くらいは識別できるようになれる一冊。
#昨日のNewsFineの人は…。

章立ては以下の通り。

序章 金融危機で露見した脆弱な世界
第一章 資源ナショナリズムに呑み込まれる日本
第二章 天才トレーダーが闊歩するレアメタル業界の特異性
第三章 日本の先進環境技術は、サバイバル戦略の切り札か
終章 資源プラネティストが未来を語る