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おもむくままに・・・!

ゆったりと、流れのままに、拾いもしない、捨てもしない・・・。 おもむくままに・・・そして私がいる。

季節の変わり目に

2017-09-22 10:21:47 | Weblog


おそるおそる

たどる道すがら

蝶に 呼び止められ

花に語りかけられ




トンボの姿を うらやましいと思い

あの薄羽で どこまでの自由が許されているのか

たずねてみたいと

後を追い




わたしの秋は 確実に

にじり寄ってきています。





恋しい人の名は

胸に隠して

人の世で 人らしく生きるために

恋よ 愛よ  と 騒ぎ立てることなく





それなりの つつましさを保って

生きるために 装った仮面を

脱ぎ捨てることは おそらく

永遠にないと知りながら





ああ それでも

どこかで 素の自分に戻って

胸の中に渦巻くすべてを

惜しげなく 打ち明けて

受け止めてくれる 大きな心は

必ずや 存在すると信じている

もう一人の わたし





素直には 生きずらい世界にいて

季節の変わり目に

おどおどしい 不毛の恋を

だれに漏らすべしや

スカビオサ
花言葉 不幸な愛
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愛について

2017-09-21 20:20:19 | Weblog


愛について

滔々とかたる人に

うなずきで答えると

それは 了解の証となり

とまるところ知らず

曖昧なうなずきは

誤解のもとになる事を

知った




十八歳に満たない頃の

貴重な学習で 

地の果てまでもと思いつめる

恋をできなかった




今考えると

それは 

惜しい事なのかもしれない




愛しているといわれれば

愛してしまったような

錯覚に包まれてしまう




老練な狩人である男は

そのまやかしの瞬間を捉えて

次の手段に進むだろうし

未成熟な女は 

言葉の魔法で舞い上がってしまうだろう




舞い上がる恍惚を

経験しておけばよかった

惜しい事をしたなどと

今だから言える




人の言葉の

裏側に潜むなぞの存在を

屈託の無い経験から学習する

若い世代に戻れるならば

あえて

魔法のまやかしに身をまかせて

違う生き方をしてみれば

などと

昼のうつつに思い遊ぶ



バーベナ
花言葉 魅力
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情熱

2017-09-21 08:33:19 | Weblog


伝えたい言葉が 山ほど

心の中は 何か ただならない様子

胸ふさがる思い



それは 大雨の後 上流から

押し寄せた 濁流にもにて

激しく 無言を許さない



流されないように

おぼれないように

平静を保つことの難しさ



幾度か こんな激流の思いを

感じながら

時の移り変わりを

受け止め 遣り過ごし

生きていくのです。



一人で耐えるつらさを

だれかと

共有できるなら

いくらかの 安らぎの時も

その向こうにはあることを

信じているのです。

カンナ
花言葉 情熱
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追憶

2017-09-20 15:24:48 | Weblog


無常なものは速やかにしぼむ。
枯れた年々は速やかに散り去る。
久遠(くおん)と見える星も嘲りの光を放っている。

私達の胸の魂だけが、
嘲らず、痛まず、動ぜず、
世の営みを見ているだろう。
魂にとっては、「無常」も「久遠」も
等しく貴くもあり、詰らなくもある・・・

だが、心は
それに逆らい、愛に燃え上がり、
身を委ねる、しぼむ花よ、
限りない死の叫びに、
限りない愛の叫びに。

「ある友の死の知らせを聞いて」
- ヘルマンヘッセ(高橋健二訳) - より



過ぎこし方に 

思いを馳せる時

私の心を育ててきたのは

私自身であったのだと

知る事になる



少女期に出合って

傾倒した 詩や 小説

その他もろもろのもの




それらが 私の中で

混在して 昇華し

たいしたものにはならないが

特徴を認識できる

私が形成されている



昨今 そろそろしめくくりを

急かされるような 強迫観念が

頭をもたげるのは

断捨離を語る人が

多くなったためかもしれない 



私の中で 培われてきた

追憶の源を

切り捨てる事は

断じて 

ありはしないのだが


シオン
花言葉 追憶
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恋すてふ

2017-09-20 03:21:03 | Weblog


夜中に 誰かが呼ぶように

それが 夜なく鳥なのか

あれが 迷子の 子ぎつねなのか




ほんとは 自分の心の声で



呼ばれて 目覚めて



夜の闇の中を

彷徨い 彷徨い 

歩いて

呼ばれて 




何故か 呼んでいるのは



唇から漏れる声は

恋しい人の名前で




叫んでいるのは

自分の中の 心の声で



ああ それは

真夜中の 魑魅魍魎



ブバルデア
花言葉 親交
  
恋すてふ わがなはまだき立ちにけり 人知れずこそ思いそめしか - 壬生忠見 -
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恋する人に

2017-09-19 16:51:54 | Weblog


思いの深さを

何気ない仕草や言葉、

表情で おしはかる



互いの 心の誤差を

何で償うのか



優しい言葉は

場の空気を瞬時に変える



聞き逃しは 

大きなダメージに繋がるのだから

恋人たちのあいだでは

大きな 過失といえる



耳をそばだて

集中して どんな小さなささやきでも

聞き逃さない事



曖昧な笑顔は

その場を救うかもしれないけれど

のちの大きな落とし穴となる



その時 南風が吹けば

あなたの心は 優しさに包まれ

曖昧でもいいと思ってしまう。



愛を育てるには 強さが必要なのに

強い心は 愛を壊す事もある



心は壊れやすく

疑いや 嫉妬に 責めさいなまれると

大切なものを 時として

放棄することで 楽になろうとしてしまう 



心はいつも 戦っている

恋する人よ

ありのままを受け入れる

ちょっとした勇気を

あなたにあげたい



本当の恋は 

苦しいものなのです


ブルーデージー
花言葉 幸福
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繕わない

2017-09-19 00:16:49 | Weblog


童心に還って

ゆくりなく 過ぎてきた日々の話をする




あの時 君は

顔を背けて 涙を隠して 

それでも内心は喜んでいたでしょう




二人の気持ちが同じだと分ったとき

素直に喜べない心を

持て余して 不機嫌になってしまった




その時も あなたは

何気ない素振りで

話をそらして 間を持たせてくれた 



二人の間には どんな運命の糸もなく

出会ったことさえ 

不思議のなせる業 だというのに



心を許して 

胸の内を話す人よ

その、唐突なあけっぴろげが

わたしを 戸惑わせてしまう



不機嫌も 快活も

あなたの 素直が そのまま伝わって

それは 童心の再来だと感じたのです



幼いころは 繕うこともなく

ありのままで いられた事を

懐かしむのです。

ビオラ
花言葉 信頼・誠実
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約束の橋

2017-09-18 07:23:23 | Weblog


単純な心のすれ違いも

気にならなくなる時がきたら

私たちは

そろって 旅立つでしょう




かつて 約束された

虹色の橋を渡って

その向こうの

平凡な幸せという名の町




そこで起きることは

だれも想像だにしない

ありきたりの日常で

バラ色の暮らしなどありはしないけれど




時折顔を出す

後悔と 道連れでも

普通であることの意義を

見出すパワーだけはあるのだから




いまを変えるのは

生きなおしの機会を

離さないだけのことなのだから




約束の橋を渡れば そこに

幸せという名の町がある

あなたはまだ 

気づいていないけれど




花キリン
花言葉 冷たくしないで
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ふるさとの秋のこと

2017-09-17 14:18:24 | Weblog


あなたの居た秋は

いつも豊かで 

心も 平和であった



子供のように身軽に

ささっと 頭上の枝に登り

私が指さす実を もぎとり

虫取り網に入れて

地上で待つ 手にさしのべて

ホラッ と言う

母のその笑顔が 大好きだった




私は 地上にうねる古木の

露出した根っこの上に立ち

あなたと同じ木に

登った気持ちを 味わっていた。




そんな記憶のページに

あなたとの暮らしが凝縮されている




柿の実りを知る頃になると

あなたは 繰り返し

私の脳裏によみがえり




あなたの姿や

無言の教えと

変わらぬ笑顔の意味をなぞるように

私は 生きてきた




実を付ける告知のように

柿の花が咲き

わたしの心は ふるさとに

帰っていく



母のいない ふるさとに


柿の花
花言葉 自然美
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燃ゆる

2017-09-17 03:21:08 | Weblog



約束などない

決めごともない

思い立つままにやってきては

海の向こうを眺め ため息をつく

それが 出会いの時間




海の向こうでは

同じ時間に 岸辺にたたずみ

かなたを眺めて 人知れず

息を吐く




数千の空間を 飛び越えた思いは

舞い上がり 乱舞し

暮れなずむ茜色の名残を追い求め

伝わることを望みはしないままに

瞬きを待つ星に反射して

かすかな セッションを繰り返し




ああ 不思議な交錯がなされ

幾度目かの 確かめを

胸に刻む




こうして 

不確かが 幾度となく繰り返され

確実に物思う心となり

約束のないままに交信があり

いつしか恋心をかたちづくり

たとえ空が荒れ狂おうと

左右されることは 決してない




かくありて

燃ゆる

ピラカンサ
花言葉 燃ゆる思い
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初恋草

2017-09-16 16:01:23 | Weblog



優しき歌Ⅱ(抜粋)    -立原 道造-

あのやうに
あの雲が 赤く
光のなかで
死に絶えて行つた

私は 身を凭せてゐる
おまへは だまつて 脊を向けてゐる
ごらん かへりおくれた
鳥が一羽 低く飛んでゐる
  (「II 落葉林で」より)

だが たつた一度も 言ひはしなかつた
《私は おまへを 愛してゐる と
《おまへは 私を 愛してゐるか と

はじめての薔薇が ひらくやうに
泣きやめた おまへの頬に 笑ひがうかんだとて
私の心を どこにおかう?
  (「I 爽やかな五月に」より)



彼の詩の世界に
迷い込んで 
長い年月が過ぎ行き

私の中で存分に
根を伸ばし 葉を増やし
新しい芽ばえも 
みえたかもしれないのに

何一つ これぞという実を
手にした記憶がない

惑い 彷徨い
生きた足跡を残せるならばと
書き続けて

どこへ辿り着きたいのだろう

また独り言のように

胸の中で 小さな言霊が
息吹はじめると

いぶかしがることもなく

恥ずかしげもなく

自分の言葉に置き換えてしまう


私の詩は ひみつの Last Will


バイオレットレナ(初恋草)
花言葉 ひみつ
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言わないこと

2017-09-16 04:00:00 | Weblog


あなたと出会えたことが

いまのわたしの 始まりで

迷い多き心の

せめぎあいから

抜け出すために

あなたを道しるべに

ひたすら歩き続けてきた




水先案内のあなたは

時折 もやいを解き放ち

後追いを

ひきはなし姿を消そうとする




それはまるで

獅子の谷落としのたとえに似て

きびしく 冷たく そして

深い愛に満ち

独り立ちを促すようでもあり


重い心を引きずる私を

遠くから見守る聖者のようでもある




このまま変わらずにと

ひそかに願い

壊れやすい浮氷の上を

歩くような思いの日々を

伝えるすべがわからない


イソギク
花言葉 感謝
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風情

2017-09-15 19:38:57 | Weblog


意にそぐわないことが

時として

進んでしまうと

その収拾に 心煩わせ

口を閉ざして

迷宮に 入り込み

静かな人としての印象が一人歩きする



私は 饒舌ではないと思う




物事を 歪曲して伝えるのは

とても苦手で

ストレートすぎるかもしれない




柔らかい言い方で

傷つけないように話すことの

むつかしさを 感じると

必要以上に 無口になってしまう





思いつくままの気持ちを

相手にかかわらず 話題にし

話し弾ませる話術の人が

うらやましいと思う




誰とでも

旧知の人のように 語れる人は

きっと 天性のものなのでしょう




対面であろうと

メールであろうと

そして 詩を書く時ですら

読む人を 意識すると

人見知りの性格が 顔を出す。




詩を書くときは

自分の中の世界に 入り込むことが

必然的な ことになってしまう




それでもなお

独特の 風情を残したいと

欲張っている自分を

大切にしていたい。



サラサウツギ
花言葉 風情
開花 5月~7月
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ひそかに

2017-09-15 09:48:36 | Weblog

ひとりしずかに

時間の流れを 感じながらすごすとき

魔物のように

突然わいてくる不思議な感情

それが 詩になる




突然の来訪を

嫌ってはいけない

ありもしない妄想や

現実からの逃避の手段など

耳元でささやくのを

受け入れてこそ 次の日の私が

はぐくまれる



ひそかに ひそかに

ささやきは 心の奥まで忍び込み

現実の世界への

再生を 手助けしてくれる

心の詩を

一杯歌わせるその魔物こそ

わたしの 生きる力となる


キツネノマゴ
花言葉 可憐美の極致
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自由人となる

2017-09-14 15:34:55 | Weblog

思いのままに あてもなく

車を走らせると

沢山の標識が 動きを阻む




心に従うと

とまれといわれても

とまれないこともある





傾斜○○%の急勾配道路

くだりなら さらに突っ走れ

のぼりなら どうぞお先に




踏み切りあり

列車と競争するのもスリルだ

未知のときめきがおどる




転回禁止 なんのその

心のままに

ユーターンだってできる




動物が飛び出すおそれあり

いいじゃない

鹿と ルンバも悪くない 




心の道路標識は

私がきめる

自由人であるために


フウセンカズラ
花言葉 あなたと飛び立ちたい
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