おもむくままに・・・!

ゆったりと、流れのままに、拾いもしない、捨てもしない・・・。 おもむくままに・・・そして私がいる。

自分に置き換えて・・

2020-08-31 07:12:03 | Weblog







新しいことを 考え始めると
他のことが 疎かになり
何も 手に付かなくなる

新しい 思いに 辿りつくと
その思いが 風船のように
頭の中で 膨らんで
しばらくは 大方の思考が
その周辺で 堂々巡り

本当に 大切な ことなのか
わたしにとって 善か 悪か

答えが 出ないときは
何日でも そのことばかりを
思いつめてしまう。 




ちょっとした きっかけで
その思いから 離れられるのに
その きっかけが しばらく
訪れない 事もある。




友人の 訃報をきいた夜
自分におこるかもしれない
アクシデントを 想像して

胸の中の 哀しみが
膨らんだまま
眠れない夜が 続く

友人のことを 思っているのか
自分に置き換えて 
恐れ 悲しんで いるのか

その思いに とらわれて
抜け出せない
当分は・・・

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脱ぎ捨てて

2020-08-30 06:43:14 | Weblog







気づいたら
ときめく心は 置いてきた

気づいたら
燃える思いを 置いてきた

気づいたら
あなたの 背後の 
ちいさな空間に
わたしは 私を
置き忘れている。

無意識に わたしを脱ぎ捨てて
置いてきてしまったようだ。

瞬間の視点でばかり
生きようとする

過去も 今も 未来も
瞬間の 熱い息吹だけに
囚われて 

少しずつ 大切なものを
なくしながら 
生きている


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約束のない恋

2020-08-29 07:36:40 | Weblog







星の数ほどの中から

出会いは 偶然に始まって

たどたどしく 歩みはじめ



何気ない やりとりを経て

こころの琴線にふれるのを

感じとった時

無二の存在だと思い込む



それを 約束のない恋と呼ぶ



偽りの言葉をもてあそび

心の騒ぎを駆り立てて

愛の偶像を

信じさせようとする詐欺師なら



いつかは 紅蓮の炎に

焼かれるに違いないけれど



信じて迷ってしまった心は

現実と 夢との狭間で

迷ったことを恥じながら

いつまで 耐えよといえるだろ



約束のない想いを抱いて

生きている人もまた

星の数ほどいるというのに



過ぎてみれば

いかほどの 重みのあるものか

人の数以上に 

物思いは尽きない



もの狂おしい時間を

過ぎて 生きて

心が すさむことだけは

避けねば

人より敏感な心を持つがために

裁かれることはないのだから



誰よりも いとおしい

心をもつ人なのだから


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風すら 音を立てない日

2020-08-28 14:47:34 | Weblog







風も 音を立てない日
湖面に 石を 投げる

波紋が ズイ ズイ と 広がって
やがては 消えていく

いつもより 低く 飛んで
わたって行く 鳥の影 

心の影の また、
動くさまに似て・・・


風すら 音を立てない日に
安穏を 打ち砕く
鳥の飛来を 
恨めしくさえ 思う

広がって 消えた 波紋に
心のうちを なぞらえて
今日を 過去とする
つもりでいた。

ひそかに
愛への 追悼歌 を
くちずさんで・・・


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なおなつかしき

2020-08-28 06:06:48 | Weblog






まどろみの さきにいざなう しぶきあり

きみとすごしし かわべのきおく





わかれても なおなつかしき ひとなれば

あいよりふかき からむおもいで



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見過ごしている時間

2020-08-27 07:22:45 | Weblog







あのとき 

無限の未来が広がりをみせ

言葉のいらない時間が

確かにあったと 思うのだけれど




過ぎてみれば

ただの希望でしかなく

自己満足の時間を

過ごしただけなのだと

認めたくはない




自己愛の塊となって

傷つくことを恐れるあまり

確かめの時間を放棄して

それぞれの世界に回帰する




そうではない

そんなはずはない

あれは幻ではなかったのだと

呪文のようにひとり言しながら




何の手立てもないまま

跡形もなく崩れていくのを

見過ごしている時間の

恐ろしく怠惰な思いよ




完成形を見ることもなく

投げ出した

彫刻家の作品のごとく

無念だけが 空間に漂う

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本当の恋は 苦しいものなのです

2020-08-26 08:37:22 | Weblog







思いの深さを

何気ない仕草や言葉、

表情で おしはかる



互いの 心の誤差を

何で償うのか



優しい言葉は

場の空気を瞬時に変える



聞き逃しは 

大きなダメージに繋がるのだから

恋人たちのあいだでは

大きな 過失といえる



耳をそばだて

集中して どんな小さなささやきでも

聞き逃さない事



曖昧な笑顔は

その場を救うかもしれないけれど

のちの大きな落とし穴となる



その時 南風が吹けば

あなたの心は 優しさに包まれ

曖昧でもいいと思ってしまう。



愛を育てるには 強さが必要なのに

強い心は 愛を壊す事もある



心は壊れやすく

疑いや 嫉妬に 責めさいなまれると

大切なものを 時として

放棄することで 楽になろうとしてしまう 



心はいつも 戦っている

恋する人よ

ありのままを受け入れる

ちょっとした勇気を

あなたにあげたい



本当の恋は 

苦しいものなのです

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川面のかなたに消えた石

2020-08-25 07:40:54 | Weblog







ぼんやり 一点を見つめていると

まるで

オーバーラップするかのように

浮かんでくる情景があり




そのことを

不思議とも思わずにいたけれど

なんの脈絡もないことに気づいた




友達数人と 川遊びのとき

川原で 石ころを拾い上げて

それが 優しく丸く 平らであると

川面に向かって 思わず投げたくなる衝動がわいてきて




水面を五段とびしたあと

水中に姿を消した石を

そのあと

無性に惜しくなって




石が消えたそのあたりを見つめて

もの思いにふける風情の私を

誰も気遣いはしなかった




その時 まだ わたしには

姿を消した思い人など

いなかったけれど

取り返しのつかないような

気持ちだけが 胸に重かった




それから 幾度か川原で

遊ぶこともあるが

きれいな心惹かれる石を見つけたら

そっと ハンカチにくるんで

だれにも知らせず 持ち帰るようになった。




去っていったひとは

川面のかなたに消えた石なのだろうか



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気迷いの多い・・

2020-08-24 07:12:40 | Weblog







あれも よし

これも よし と

気迷いの多い 人の心は

行きつ戻りつして

その 落ち着き先を尋ねても

答えは ない




他人の意見を 聞く振りはするが

その 心には 何も届かなくて

数時間を空回りした後

判らなくなったとつぶやく




手を差し伸べて

たすけようとすると

心安げに うなづくのに

その声は 耳を素通りしたのか

心に留めた様子もない




最初に戻って

その心のありかを探すことからはじめる

あなたは 楽しいことが好き?

一人で 音楽を聴いているほうがいい?

なんでもないことを尋ねると

ストレートな返事が来る





そんなやり取りの中で

心模様が それとなくわかり始めたとき

ひとつだけ 

それまでとは 方向の違う

確信に迫るものを

提示する

表情が動く





意識の共通点を

見つけることで

スムーズに 

わかり合えることがある

それが

わたしの日常

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心ほど 厄介なものはない

2020-08-23 05:51:43 | Weblog






行動と 心は

必ずしも 一致しない

心ほど 厄介なものはない

道理を 道理として

承知していても

その反意を 

どこか片隅に持っていて

行動をそそのかし

あらぬ方に

伴ってしまう




かつて見た景色が

とても好きだったからといって

その景色の中に

違う気持ちでたつ時は

まったく違う感じ方をしてしまう。





好きだったところが

嫌いな場所となったり

二度と思い出したくない場所になったり





また

ちいさなことにこだわり

大切なことを

見逃してしまうことも多い





かつてのころと

同じものが

残っていることのほうが

すくなくなる

思いも 景色も





すべて 承知の上で

変わらないことを

誓ってしまう

これもまた

人の性(さが)でしかない
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移ろうことは 罪ではない

2020-08-22 07:14:48 | Weblog







まるで

柱時計が 時を刻むような

正確な 鼓動に 耳を傾けながら

明日を語るとき




裏切ることのない 約束が

心の宝箱に 収まり

タイムカプセルさながらに

次の時代の 到来を待つようだ




人の心の 移ろいやすさは

だれもが 知っているから

その部分には触れないでおこう




決して 

移ろうことは

罪ではないのだから

目を背けないで 見つめていよう





山川や 海や島を

花や 木や 愛する動物たちを

語るときの目は かがやき

大きな 自然の営みの恩恵を

まさに 感じる瞬間であることを

覚えておこう





同じように 

巡り合ったことへの

感謝を 

語り合うときのために

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恋の細道

2020-08-21 07:10:53 | Weblog






町はずれの 小さな路地

そこを 曲がると

芙蓉の花が 待っている

この道を 恋の細道と名づけて

人知れず 歩みいる




誰にも話さない

秘密の散歩道

一人だけで 歩む時

私は 胸の中の淡い思いを

確かめるように

花に語りかける




夕暮れが いい

陽射しが やさしくなってくると

さらに静かに

応えてくれる芙蓉の花




暮らしに 疲れた心が

優しさをほしがっている

こんな時 

芙蓉の花に会うと

恋人に偶然に会えたときのような

胸騒ぎとうれしさをないまぜにした

選ばれた気持ちになれる




いつか 

胸の中ではぐくんだ

恋人を いざない

この道を 歩くと決めた
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別れの日だったようだ・・

2020-08-20 08:16:35 | Weblog






独り立ち とは 

いつからのことなのだろう

母が 逝ってしまうその寸前まで

母の傘の下にいる自分を

ずっと 意識していた





母が かなり弱って

さみしい時間が 訪れてきても

わたしには 母は 母で

やさしいのに 芯の強い

日本の母の象徴のような

この母を 超えられない自分を

不甲斐ないと思いながらも

母のぬくもりを感じていられる

弱い部分の 自分が いとおしかった




葬儀の日

母の火葬を 促すボタンを

押したとき

わたしの傍から するりと

天空へ駆け上る母を感じ

わたしは やっと

独り立ちするのだと

妙な昂ぶりを胸に

決意したような気がする


 

現実には とっくの昔に

母から離れて 暮らしていたのに




私の独り立ちの日は

母との 

最後の別れの日だったようだ
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抜け殻だけを・・

2020-08-19 07:32:36 | Weblog







手をのばせば ふれられるところにいるのに

声さえ かけられず

いつの間にか 姿が消えている




あなたは いつも

幻のようで


わたしは いつまでも

夢見るだけで


あなたの姿を さがしてあるく



夏の蜃気楼のなかに

佇むとき

夢見るわたしは

昇りたつ 空気の層に抱かれて

あなたの周りを 飛び交い




一生を

声からして 叫び続けた

せみのように



夏の終わりには

抜け殻だけを 残して

つぎの季節へと わたりゆく

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心のふるさと

2020-08-18 07:17:54 | Weblog






旅をしている

あてどない 旅をしている


旅の途中は 浮き草の心


夕日が沈む時には

涙をながす


涙の意味は 言わないのに

一緒に涙を流す 人がいる


朝日が昇る時には

手をかざし 幸せな顔をする


幸せな顔は 知らない人も

幸せにする


終わりのない 旅の途中は

心のふるさとを 思い出さない


ふるさとで待つ人を

忘れようとする旅なのかもしれない


あなたの

心のふるさとは いずこに・・

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