あなたの午後

あなたの旅路に　現れる三叉路

恋する心に　見え隠れする

スクランブル交差点

うつむいて早足で行く細い一本道

突然現れる　急カーヴの迂回路




さめたコーヒカップを手にして

空（くう）を見つめる　昼下がり

外は雨

一人で生きてはいないのに

ひとりだけの世界を感じる

うすら寂しい時間の流れ




昨日の笑顔を思い浮かべて

鏡の中の自分に微笑みかけてみる




こんな日　あなたの午後は

どんな風景なのだろ

アフェランドラ・スクアロサ'ダニア’
花言葉　雄々しい、素敵な心、次への期待

胸ふさぐ・・

胸ふさぐ　つよい想いの　羅列ほど

人責める目の　弱々しくなり

インパチェンス
花言葉　豊かさ、強い個性、私に触れないで、浮気しないで

不遜にも・・

旧知の人の　通夜の夜 雨が無情に　軒をうち 重く湿った時間の流れ 高齢なれば　遺族のおもてに 悲しみというよりは 一種安堵に似た口元の緩み 明けて一人 雨に打たれる　庭木をながめ 生きとしいけるものの 無常な命の仕組みに ひどく疲れたわたしがいる 重く湿ったあの空間が 数日の間 私を支配するだろう そして 不遜にも　忘れていく

カトリソウ 花言葉　決心、友情

そそぐ想いの・・

梅雨らしき　雲の厚さよ　しとしとと

そそぐ想いの　暑くるしきか

ゼフィランサス
花言葉　汚れなき愛、便りがある、期待

私がわたしであるために・・

弟から　便り（メール）があった。
ヤフーブログの閉鎖にそなえて検討していたが
これから近況報告は　Facebookでという。

急ぎの用は電話でしていたが
日常を伝え合うことも無くなった年齢・・

古い友人たちとも　
年賀状が年に一度の便りになってしまった。

合理的というには　哀しすぎると思う。

オシロイバナの黒い実をつぶして遊んだ
幼友達は　消息もしらない。

ブログを毎日　続けることで
沢山のフォロワーの励ましを受けて
大切なつながりが　以前より多くなったけれど
日常の暮らしとは　切り離して考えることで
別世界の住人でいることができている私は
自分が思っているより　クールな人間なのかもしれない。

現実には　つねに何かと戦っている。
戦い続けることが　生きることだとでもいうように・・

戦いの中で　無二の戦友にめぐり合うこともある。
架空の敵を　偶然発見しては　
はげしい言葉を投げかけたくなることもある。
しかし　さすがの私もそれはしない。
ひと言が　敵を発奮させることを自覚しているから・・

できれば　無用の争いはしたくないというのが　本音である。

争いの種をまくようなことにだけは　なりたくない。
私がわたしであるために・・

オシロイバナ
花言葉　臆病、内気、恋を疑う

芙蓉になりて・・

待ちかねし　出会いのために　ととのえし

姿見の中　芙蓉になりて

フヨウ
花言葉　繊細な美、しとやかな恋人

ひそかに・・

遠くの空を　眺める目には

鳥の群れさえ　うつりはしない

風の色すら　気づきはしない





誰かの庭に　その家の人が

朝に夕に　丹精こめた水をかぶって

ひそかにかおるグラジオラスの香





言い忘れたあの言葉を拾い

伝えるすべを　空にたくせと

囁く声が聞こえたようで





季節外れの　涼風ふけば

心は　遠くの空にのぼり

想いのたけを雲にのせたよ





遠くの街のあなたの元へ

雨となってまい降りたのを

あなたはきっと　気づきもしない





冷たい雨だと伝える声が

電波を使って　耳に届く

お天気ニュースの言葉は現実（うつつ）　

グラジオラス
花言葉　密会、用心、思い出、忘却、勝利

ためらいの雨

招く手も　声潜ませて　呼ぶ声も

さえぎる想い　ためらいの雨

ペチュニア
花言葉　あなたと一緒なら心がやわらぐ、心のやすらぎ
　　　　自然な心、ためらう気持ち、淡い恋　

絡みの中で・・

日常の　暮らしに追われ

仕事という名の魔物がとりついて

おしつぶされそうになるとき

なにを心の糧にするだろう




誰かが助けてくれるなど

他力本願な思いは

気休めにもならないことを

知り尽くしている

それでもなお　なにか・・だれか・・と

右往左往する姿は見苦しかろう





ひと時を　ほんのひと時を

心休まる音楽に　身をゆだね

脱出をはかる姿は　弱弱しそうでいて

静かな力を感じる




愛読書をひらいて　

好きな言葉の羅列の中に

自分の姿を取り戻すことも

よい間のとり方だ




わずかでも

・・らしい姿を取り戻すことが

魔物との戦いには不可欠だ




心惹かれる花々に

癒されることは周知のこと・・




心惹かれる人の存在が

何にもまして　

救いのマジックをもたらす





いろいろな絡みの中で

生かされている自分を

意識して暮らしていきたい

アガパンサス
花言葉　恋の訪れ、ラブレター、知的な装い

さらに恋しき・・

恋文を　したため置きし　窓際に

さらに恋しき　くちなしの風

クチナシ
花言葉　とても幸せです、喜びを運ぶ、洗練、優雅

想いの澱から・・

言い尽くせなかった　澱のようなもの

日々ふえていく　小さな心の傷

楽しいことを　数える術を忘れた心に

特効薬はないのです





そのしぐさも　詰まるような物言いも

疑問符を生んでいく

哀しみの旅路を歩み始めると

引き返す道が見えなくなる





そして　

突然のように　さよならが佇んでいる

さよならは　救世主なのかもしれない

だから　

さよならは　嫌いじゃない





あすへの道を　見つけられるかもしれない

堂々巡りの哀しみよりは

きっと　良いことがあるはず

*　*　*　*　*　*　*

今日　哀しんでいるあなたへ
今日　苦しんでいるあなたへ
さよならは　
終わりではないことを伝えたい

アデッサ
花言葉　過去の恋人

あなたに惹かれて・・

大好きな花　凌霄花の季節に・・

まちかねし　君の姿に　癒される

変わりなき身の　いとおしくもあり

＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊

凌霄花（ノウゼンカズラ）
凌霄とは「空を凌ぐ」という意味の言葉

数ある花々のうちで
ことのほか心惹かれるこの花
まばゆい太陽の光の中で　
燦然と存在する　
その姿に何故か癒され 励まされる私がいる

ノウゼンカズラ
花言葉　栄光,光栄,名声,名誉
女性らしい,豊富な愛情,愛らしい
華やかな

紫陽花になりたい

溜まった想いを

吐き出すように

雨が降って

風が吹いて

なにかが消えて

爽やかになった気がする朝




紫陽花が ひっそりと咲いて

だけど なんとなく賑やかで

賑やかというには華やかで




今朝の紫陽花のようだと

言われたい私がいる




紫陽花ごしに

佇んでいるあなたの姿を

眺めるのはいい

バンマツリ
花言葉　浮気な人、夢の名、幸運、熱心

薔薇咲き乱れ

去来する　記憶の中に　棲む人を

薔薇咲き乱れ　呼ぶもかなしき

*　*　*　*　*　*　*

薔薇の遍歴から起草　その４

薔薇の想い

ともに生き　ともに愉しむ　路もあり

語り尽くせぬ　薔薇の想いか

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薔薇の遍歴から起草　その３