海辺に咲く花たち
砂浜に行くと、この季節は薄い紫色の浜大根の花がとても綺麗に咲いています。
真青な海を前にまだ枯れ草が多い中控えめに咲いている姿を見ると春の訪れを感じます。
そしてこの西洋タンポポも同じ頃咲き始めます。
鎌倉高校前駅の上から海を見下ろすように咲くマツバギク。
海と空のブルーにこのショッキングピンクはとても良く合います。今頃から秋まで楽しませてくれます。
家の前の公園に咲き始めた桜。青空に桜っていいですね。
桜のつぼみ、ここはまだ一分咲きくらいです。満開になるのが楽しみです。
アメリカ大陸横断の旅
ハバスパイキャニオン スパイ村
嫌な予感的中。昨夜は大雨になりカミナリもひどく、そのうちヒョウも降りだしシェラフを持っていかなかっ
たので寒すぎてろくに眠ることができなかった。
朝になり前の川で顔を洗い朝食をとる。時々晴間も出たので近くのハバス滝を見に行きヒーリング
タイム。色々考えたけどシェラフもなく今日も天気が悪そうなので2泊のところを1泊で帰る事に。
テントに戻り帰る用意をはじめると、またヒョウが降ってきてテントがビショビショになってしまった。
しばらくすると急に青空になりテントに付いた雨水をふき取り帰る準備完了。荷物を抱えみんなに
挨拶をして帰ろうとテントに行くと「ムーニー滝は見た?」と聞かれ見てないと言うと、「あの滝を
見ないと日本には帰れない」くらいのことを言われ英語の先生が2キロ先の滝まで案内してくれた。
ムーニー滝。ハバス滝より落差があり迫力のある滝でした、教えてもらって良かった。
水に濡れた急な洞穴の岩壁をケーブルを伝って滝壺まで下りることができます。上からも下からも
見ることができるって素晴らしいことですよね。
みんなのテントに戻りインディアンの子供達にあげようと思い日本から持ってきたお土産をみんなに渡し
お別れをした。左のピンクの人が英語の先生、すっごく元気です。
行きに一緒に下りたフランシスは歩くのが遅く、行きは下りでみんなより半日早く下りたけど、帰りは
登りで時間がかかるのでみんなより1日早く出発していて、もうそこにはいなかった。
ビレッジに着きブリトーを食べて午後2時にヒルトップに向けて出発。お腹も満たされ足取りも軽い。
途中で馬に乗った親子に出会い女の子に日本から持ってきた万華鏡をあげるとすごく喜んでくれた。
そして少し歩くと前にフランシスがゆっくり歩いているのが見えた。まさかこんなに早く追いつくとは
思わなかった。後ろから声をかけるとすごく驚いていたけど嬉しそうだった。一緒に歩きだしたけど、
かなり疲れているみたいで足取りが遅い。
少し歩くと雨が降りだし崖の下で雨宿りしているとフランシスがもう疲れて歩けないので今日は
ここで寝て明日の朝出発すると言い出した。雨は雪に変わった、夜はかなり冷え込むことは目に見え
ている。おまけにテントもシェラフもフランシスは持っていない。寒くなるから頑張って歩こうと言っても
、もう私は無理、あなただけ行ってと言われてしまう、それはできないと言うと、行ってくれなくては困る
私はわたし、あなたはあなたなんだからと、とにかく人に迷惑をかけたくないといったかんじ。
しょうがなく自分が持っていた寝るときに敷くマットと大きなバスタオルを渡そうとすると必要ない心配
ないと言われてしまい、プレゼントだからと言うとやっと何とか受取ってくれた。そこで別れることになり
インディアンへのお土産で持っていた、まりのキーホルダーを渡し写真を一緒に撮ると「何て親切で心
のやさしい子なの」みたいなことを言われ思わず涙が出てきてしまった。涙ながらに別れ歩き始めると
雪はひどくなるいっぽう。今回の旅は悔いを残さないチャレンジがテーマだったのに、老人を一人残し
無事に帰れたかも分からないのでは悔いが残るし自分は寒くて2泊のところを1泊にしたんだからテント
もなければどうにかなってしまうと思い車まで行きシェラフをとり戻ることを決意し雪の中を2時間位歩く。
車に戻った時には手はかじかんで動かないくらいになっていた。濡れた服を着替えすぐに下山した。
そして戻り、この辺かなぁと思う所から名前を叫んで歩いていると岩陰からフランシスがひょっこり
出てきてとてもびっくりしていた。そりゃびっくりするよね。
戻る途中に雪を避けられるいい所があったのでそこまで行きマットを敷き布の分厚いシェラフを開き
2人でくるまって1夜を何とか明かすことができました。明るくなりまわりを見渡すとすぐ近くでハミング
バードが花の蜜を吸っていました。いまでもその光景は忘れられません。
6時になり出発の準備をする。まだかなり寒い、この中タオル1枚だけでは凍死してもおかしくない位の
寒さだった。本当に戻って良かったと思う。少し一緒に歩いていると、「私はゆっくり歩くから先に行って」
と言われヒルトップで待ってると言い先を歩いた。
車でこの先の準備をしていると、フランシスがフラフラしながらも無事に戻ってきました。そして「あなたに
会えて本当によかった」と言われ、また涙が出てきてしまった。
そしてフランシスと最後に記念撮影をして別れました。
この旅で一番心に残る思い出です。フランシスまだ元気だといいな。