告げられた時間より少し早く。
指定された場所に着いたトリルは息を呑んだ。
あったのは、血溜まり。
致死量ではないが、決して少なくない流血があった事が窺える。
恐らく、この血の主は――。
浮かんだのは、今回情報を依頼した相手。
トリルにとって大切な少年。
「……っ」
きゅっと唇を噛み、血溜まりに縫い止められていた視線を引き剥がす。
そうして目に映した壁に指を滑らせ、目当ての物を抜き出した。
彼が手に入れてくれた情報。
それをそっと掌に包み込む。
「ありがとう、ジャック……」
個人としても、チェーロラーマの一員としても礼を言う。
情報があれば戦える。
力になる。
だから、行かなくては。
地を蹴って駆け出す。
彼の怪我が気になるけれど、まだ終わった訳ではない。
自分に出来る事、やるべき事をやる。
やりきらなければ、彼に会った時合わせる顔がない。
そんな自分になるのは嫌だ、だから。
迷いのない足取りで走った。
瑠璃色ちゃんのゲームネタに便乗しました!
小説上げるの久しぶり過ぎる←
指定された場所に着いたトリルは息を呑んだ。
あったのは、血溜まり。
致死量ではないが、決して少なくない流血があった事が窺える。
恐らく、この血の主は――。
浮かんだのは、今回情報を依頼した相手。
トリルにとって大切な少年。
「……っ」
きゅっと唇を噛み、血溜まりに縫い止められていた視線を引き剥がす。
そうして目に映した壁に指を滑らせ、目当ての物を抜き出した。
彼が手に入れてくれた情報。
それをそっと掌に包み込む。
「ありがとう、ジャック……」
個人としても、チェーロラーマの一員としても礼を言う。
情報があれば戦える。
力になる。
だから、行かなくては。
地を蹴って駆け出す。
彼の怪我が気になるけれど、まだ終わった訳ではない。
自分に出来る事、やるべき事をやる。
やりきらなければ、彼に会った時合わせる顔がない。
そんな自分になるのは嫌だ、だから。
迷いのない足取りで走った。
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