雨の灯台

ポケモン擬人化を取り扱っています。
参加企画関連の記事メインです。

つかの間の休息

2008-10-25 09:07:20 | R.N!/SS
「ふー……」
トリルが長く息を吐くと、ハロウも銃を収めた。
「とりあえず一段落ですかね」
「ようやくな。全く、しつこい奴等だ」
うんざりしたように言って、勇は壁に背を預ける。
「まあそう言うなよ。そろそろあっちも限界だろ。俺達も一旦帰るぞ」
「はい」
ディアブルがボスの家へ向けて歩き出すと三人もそれに続いた。
「この規模の抗争は久しぶり」
何とはなしに呟くトリルに、同意の声が返る。
「ああ。小競り合いなら珍しくないが、今回は長いな」
「ほんとですね。まあ、腕の見せどころですけど」
「うんうん。ここまで暴れたのどれ位ぶりかな」
強気な発言ながら、さすがに声に疲れが見え隠れしている。
それを聞いてかディアブルが断じる。
「次で終わらせるぞ。全力で叩きのめす」
ソルジャー達に緊張に似たものが走るが、次の言葉に鋭さはなかった。
「で、終わったらパーッと羽伸ばすか。お前達はどうしたい?」
空気が和らぎ、各々楽しそうに口を開く。
「豪華に晩餐なんてどうですか?」
「いいな、それ」
「私も賛成!」
「じゃあ決まりだ。店のフルコース何軒か回るか?」
贅沢な提案に、三人は俄然盛り上がった。
その様を知らない人間が見たとしたらマフィアとは気付かない位のテンションだ。
「一ついい店を知ってる」
「あ、僕もです!」
「私行ってみたいお店あるんだっ」
「それ全部行くのか? 太っても知らねーぞ」
「その分動いたから大丈夫です!」
決着に向けてその向こうの楽しい事を考えながら、今は息抜きの一時を。


チェーロラーマの皆さんをお借りして、隼水さんのお題25番やらせて頂きました!
わいわいがやがやと賑やかな一行、みたいな。
昨日中に投稿するつもりが書きながら寝てしまった……!

唐突に枕投げやってるトリルが降臨しました。
何でそんないきいきとしてるんだ(笑)
とても楽しそうでした。
修学旅行のノリですかね(お前の脳内がな)