前回の第5回のポタリングの最後にお知らせしていた、秘密兵器こと、インカムを購入しました!(去年の12月頭に購入してましたが)
目的はもちろん、ツーリング時の会話です!
ツーリング中に会話は不要だろ、と言うトレーニング重視の方々も多いかと思いますが、ワイズサイクリング部はコミュニケーション重視です!
でもツーリング中の会話は以外と厳しいのです。
走行中は風切り音の影響のため、会話する人間と横に並んで大きな声でしゃべらないとよく聞こえません。
サイクリングロードは自転車がすれ違える程度の幅しかない場所も多いので、会話中に対向自転車がきたら一人が下がって一列になり、すれ違い後にまた横並びをして会話を再開します。
また、車通りのある車道では横に並ぶのは危険なため出来ません。
そんな思いから以前から無線機を検討しており、去年の12月頭に写真のインカムを購入しました。
ただこのインカム、購入までの検討に1ヶ月くらいかかりました。
ロードレースの世界では現在は禁止されているようなのですが、選手はいわゆるトランシーバーをサイクルウェアの背中のポケットに入れてイヤホン(ヘッドセット)を付けます。
そしてチームカーから無線機で選手に指示を送る。
という手法をとっていたようです。
トランシーバーは各社で様々な機種があり相互通話も可能なタイプも多くあります。
ただ、一番安価なタイプのものでも、1台あたり約10,000円ぐらい。最低2台は必要ですから、20,000円は必要。
そしてイヤホンとマイクがついたヘッドセットが別途必要になり、これが安いもので1つ2,000円なので合計24,000円にものぼります。
しかも、この手の安価なタイプは3台以上の同時通話はできません。
3台以上可能なものは中継役となる基地局が必要だったり、そうでないものでもお値段はぐっと高くなります。
また、背中のポケットに入れたトランシーバーからヘッドセットまでのコードも鬱陶しい気がします。
そしてさんざん検討した結果、冒頭の写真のバイク用のインカムが自転車用として使えそうだ、という結論になりました。
このマルチインターフォンは最大6台まで同時通話が可能で(一度の通話は1対1ですが)中継役になる4Ridersを繋げて4台同時通話が可能で(後日4Ridersを購入して4台同時通話を確認しています)、安価だったので決めました。
以下、購入の決め手です。
・安価(2台セットで15,200円)
・6台まで同時通話可能(一度の通話は1対1ですが)中継役になる4Ridersを繋げて4台同時通話が可能
・インカム本体をヘルメットに取り付けられるのでヘッドホンまでのコードが体にかからない
・インカム本体が小型
内包物は下記です。
保証書と取扱い説明書。
インカム本体、ヘルメット取付部品、ヘッドセット、充電器。
ヘッドセットですが、バイク用のインカムのため、それ用に設計されており、ヘッドホンをバイク用のフルフェイスのヘルメット内に貼り付けます。
つまり普通のヘッドホンのように耳にかける事が出来ません。
このため、耳にかけられるヘッドセットを別途購入する必要が出てきました。
ヘッドセットの検討材料としては下記があがりました。
・自転車用のヘルメットをかぶることを考えるとネックバンド
・走行中の風切り音を考えてマイク部分がスポンジ状のもの
・ピンジャックが4極のもの(このインカムが4極の仕様)
ただ、この条件に合うものが見つかりません。。 特にピンジャックが4極のものはなかなかいいものがありません。
変換プラグでなんとかなるのかもしれませんが、うまくいくかの不安と見栄え的なもので断念しました。
結局、購入したのはヘッドセットではなく、1個550円のネックバンドタイプのヘッドホン。
こいつになんとかインカム付属のヘッドセットを取り付ける事にしました。
これで材料はそろったので、さっそくヘルメットへの取り付け作業に入ります。
まずはインカムのヘルメットへの取り付け位置の確認。
ヘルメットの真横。
右下部分の赤いスペースにつけられそうな気がしますが、平らでなく曲面になっているので、取付部品が貼り付けられません。
もうちょっと後方のこの黒いV字部分がまずまず平ら。ここに貼り付ける事に決定。
トラがヘルメットの紐に夢中です。
これが取付部品。表面。
これが裏面で貼り付け面になります。
こんな感じに両面テープをペタって貼ります。
こんな感じに貼り付けます。
真横からの様子。
インカムを取り付けてみます。
うん、カッコイイですね~。
実は最初、反対側の右側に貼り付けてしまい、アンテナの方向が前を向く状態になっちゃったので、やり直しました。。
また、ヘッドセットのピンジャックを差し込む口はインカム右下部にあります。
今後は後ろからの様子。
で、問題のヘッドセットの作成に取り掛かります。
まずは購入したヘッドホン。
耳のスポンジを外します。
余計なものを外して(というか壊して)いきます。
必要な部分を壊さないように、慎重に不要な部分を破壊していきます。
スピーカー部分の破壊。
分解完了!
スポンジとネックバンドを利用します。
インカム付属のヘッドホンをはめ込みます。
おっ、サイズがちょうどよさそうです。
接着剤で固定。
両耳部分の固定が出来ました。
今度は、ビニールテープを使ってコードをまとめようと思います。
ネックバンドに丁寧に巻きつけていきます。
完成!!
スポンジも取り付けると違和感ありません。
さっそく試着。
先にサングラス、ヘルメットを装着。
次にヘッドセット装着。
ええやないですか~。
邪魔に感じることはありません。
横からの様子。
ヘッドホンからのマイクの飛び出し方向が上向いていて変ですが、ヘッドホンのプラスチック構造の都合上こうなってしまいました。。
我慢しましょう。
で、走行中のインプレは出来ていないのですが、普通に2人での会話はクリアーな音質で同時通話が出来ました!
実際の走行でのインプレは1/24のポタリングで試しますのでまたレポートします。
ポイントは下記あたりですかね。
・走行中の音質(会話できるレベルか)
・風切り音、自分の息切れ音
・ずれる、外れる、圧迫痛等のストレス
・電池の寿命(連続通話7時間)
さあ、1/24が楽しみです!!
以下、追記です。
「第6ワイズポタリング 2015/1/24 桂木観音(埼玉県毛呂山町)」 で実際のツーリング時のインプレを掲載していますが、そこで記載した評価を抜粋してこちらにも追記しました。
評価は5段階です。
◆走行中の音質(会話できるレベルか)
結果:★★★★★
冒頭でも伝えた通り、非常に快適な会話ができます。
会話の音質は文句なく、本当にクリアでまるで静かな部屋で向かい合って話しているようです。
電話で話してるより全然話しやすく、常時同時通話です。
会話する度にボタンを押すといった操作も一切不要です。
◆通話距離
結果:★★★
どれだけ離れて会話できるかですが、箱には1000mとの記載。
実際はどうかというと、これは200mくらいと思ってもらえればOKです。
障害物等の有無にもよると思いますが、180mを超えたあたりから雑音が入り会話が途切れて困難になりました。
100mくらいなら全く問題なくクリアな会話ができます。
ワイズサイクリングでは200m以上離れての走行はそんなにないので十分な距離かと思い★3つです。
計測は相手が目視できない環境下で行ったので、目視可能ならもう少し距離が出るかもです。
◆風切り音、自分の息切れ音
結果:★★★★★
これも文句ありません。
風切り音はほぼ聞こえません。 さすがバイク用なのか、マイクにくっついているスポンジの効果が絶大なのか。
強い突風があった際に若干風の音が入ったくらいで通常時は無音です。
また、走行中は追い風でもない限り普通は風切り音が常にしますよね。 これって結構なストレスがありますが、その風切り音がヘッドホンをしているおかげでだいぶ低減するので、非常に快適に感じます。
自分の息切れ音も相手に聞こえませんでした。 まあ、よっぽどハアハアすれば別でしょうが、呼吸音レベルは全く聞こえません。
◆ずれる、外れる、圧迫痛等のストレス
結果:★★
ずれたり外れたりは全くなかったのですが、長時間つけるとやはり痛みが。 後半戦はヘッドホンの圧迫で耳が痛くなりました。
この圧迫はネックバンドからの締め付けが原因ですが、これは自分の頭が大きい事が根本原因です・・・。
ネックバンドを広げられれば解消するのでしょうが、プラスチック製なので無理っす。
自宅で試行錯誤した結果、ヘルメット後部のアジャスターにネックバンドを引っ掛ける事で下がっているネックバンドを上に持ち上げたらバンドの圧が減る事を発見。
次回は期待します。
◆電池の寿命(連続通話7時間)
結果:★★★★★
昼食の約1時間は電源OFFにしましたが、それ以外はずっとONのまま使用。
最初から最後までの約6時間近く、問題なく使用できました。
これはちょっと意外でした。
いや、ちゃんと説明書に連続7時間と記載あるのですが、アレな品質で有名な国の製品なので期待していませんでしたw
説明書通り7時間いけそうですので、だいたいのライドは最後までもちそうです。
総評としては本当に申し分ない品質でした。
追加購入を検討しようと思います。
なのですが・・・、
先ほど調べて知ったのですが現在所持しているインカムは最大6台まで接続可能なのですが、これは6人が双方向同時通話が可能ではなく、双方向同時通話はそのうちの1対1しかできないようです。
(残りの4人内で1対1の会話は並行して可能そうです。なので、3組それぞれが個別に双方向同時通話は行えるイメージのようです。)
インカムのボタンを押して会話する人間を切り替えるみたいですね。
ただ、これだとちょっと使い勝手悪いですね。
よくよく確認したら、同じ会社の製品で4台双方向同時通話が可能なタイプのものもありました。
今使っている2台と新たにそのタイプのものを2台購入すればちゃんと4台双方向同時通話できそうです!
と、いうことで4台までなら双方向同時通話は可能なので、今度それを購入したらまたインプレします。
追記:
中継役になる4Ridersを後日購入しました。 こちらを繋げて4台同時通話を確認済みです。
インプレですが、6Riders側はちゃんと両耳から聞こえるのですが、中継役となる4Riders側は6Ridersの音声がヘッドホンの片耳づつからしか聞こえない仕様でした。
6と4は下記のようにBluetoothで接続します。
(A)6Riders-----(B)4Riders-----(C)4Riders-----(D)6Riders
(A)、(D)・・・全員の声がちゃんと両耳から聞こえます。
(B)・・・(A)の音声は左側から、(D)の音声は右側から聞こえます。 (C)は両方からだったと思います(ちゃんと確認したら更新します)。
(C)も(B)と同様な聞こえ方をします。
という感じです。
それでも4台全員の同時通話が可能なので、便利は便利でした。
ペアリングが慣れるまでは結構大変したが、今は慣れてある程度素早く出来るようになっています。
また、道交法の問題もありますので、早々に耳を塞がない骨伝導イヤホンの導入をしたいと思います。
みなさんもインカムライフ、如何でしょうか。
コメント返しが遅くて申し訳ありません。
イヤホンについては、私達も思慮していところです。
現在、当部員の者が骨伝導スピーカーとマイクを購入し、その具合を確認しながら試しております。
中々、良好なようですので皆で購入を検討しております。
ただし、変換アダプターを必要とするようです。
機会があればブログにて紹介させていただきますので、暫くお待ちください。
完全に両耳をふさぐ形になってしまっていますが。
昨今、ピストや自転車事故のニュース、また信号無視、逆走などの違法行為で、自転車乗りのイメージが悪くなり、肩身の狭い思いをすることがしばしばあります。
そんなんで、この改造ヘッドセットは大丈夫なのか危惧してしまいます。
以下のサイトを確認しましたところ、技適マーク取得済みの情報(技適基準適合証明マーク(技適マーク) R204-320128)がありました。
ご参考下さい。
ttp://www.bearidge.jp/products/detail.php?product_id=103#.Vn-w--RdNaQ