カレー屋(EXA)

エキプロ5で遊ぶブログでした。もはやその名残りはほぼない。

空を仰ぎ、星よ満ちて

2022-03-25 13:00:00 | スポーツその他
カレーです。

私個人的な話で大変恐縮なのですが、
ビッグマッチ4連発(東京女子、DDT、YMZ[板橋はYMZ的ビッグマッチ]、全日本)で
体力が尽き果てました。

撮りに撮った写真はSDカードに突っ込んだまま、
“三連休”を一切休みに費やさず、
“やりすぎくらいがちょうどいい”精神に基づいて、
自由気ままに好きなプロレスを堪能した2022年3月下旬今日この頃。

月曜日が休みだとウィークデーが一日短くなる訳ですが、
それを“週末が近くて嬉しい”と感じるか、
“平日が短くて忙しい”と感じるかは、
その時々の置かれた状況、心情によって捉え方が異なるところです。

私は、後者。

とはいえ基本月末月初年度末、
みたいなものがあまり関係ないお仕事ですので、
単純に、土曜日出勤があること…
つまり、私にとってウィークデーが別に短くなったわけではないこと、
が、まず理由の一つ。

そしてもう一つの理由は、
3月26日(土)。

天満のどか選手が、
東京女子プロレス…
プロレス、卒業を控えているから。



プロレスを熱心に会場に見に行くようになって、
今年の2月で干支が一回りしました。
(狂ったよう[当社比]に見に行くようになってからはまだ6年ほど)

もうそんなに見ているのか、
というちょっとした驚きとともに、
もうそんな年齢になってしまったかという悲哀もあります。

“狂ったように見始めた6年”には、
このようになったことのキッカケはもはや忘れてしまいましたが、
その前の6年で、絶対に見届けるべきだった、
と後に悔いを残すような瞬間を、
何度も何度も見逃していたことも一つ起因します。

それがやれる今だから、
やれるときに、
やれることを、
やれるだけ、好きなだけ。

そしてそれは…
もしかしたら、選手も同じなのかもしれません。



天満のどか選手との両国国技館大会での対戦に先立って、
実妹である愛野ユキ選手は、自身にとっての“ヒーロー”について、
以下のように語っていらっしゃいます。

姉妹の話みたいな話なんですけど、私は何かやりたいなって思っても、自分ができる気がしないし、自信がない。
それで失敗したりするのも嫌だしって考えで。だからなかなか興味のあるものに対しても踏み出せないタイプだったんです。
なんですけど、お姉ちゃんはどんどんやりたいこと、興味あることはいったんやってみるというか、進んでいける人で。
そういうところでお姉ちゃんがやってて、私がやりたいって思っててやれなかったこともけっこうあるんです。ミュージカルだったり、音楽だったり。
っていうのと、お姉ちゃんはホントに誰に対しても優しくて気が回るんですよ。そういうところがずっとすごいなぁって思って来たので


“興味があることはいったんやってみる”というその姿勢だけで、
個人的には大変敬意を示すところでありますが、
そこから先、
プロレス教室に通うまでにとどまらず、
“未来少女”としてデビューする、
という決断が、やっぱりなんか、とってもプロレスラーらしいなと思います。

某大社長に与えられた“歌のおねえさん”という
どう考えても思いつき以外の何物でもない提案も、
もしかしたらその“いったんやってみる”という精神の賜物だったのかもしれません。

…ただ。

こだわりがそうさせたのか、なんなのか。

その精神から生まれた“のどかおねえさん”というプロレスラーは、
恐らく、当初の大社長の思いつきを大きく飛び越えた…
強烈な、ある種のモンスターでした。

与えられた役割、場所で、
でも恐らくご自身の中での解釈が加わってなのか何なのか。

求められる、より以上のパフォーマンスを常に発揮するプロレスラー…

というのが、個人的な天満のどかという選手の印象であり、
プロレスファンとして信頼する部分であり、好きなところ。

やれるときにやれることを、やれるだけ。

“全力”という以上に、“全霊”っていうイメージの取り組みが、
その躍動する身体から伝わる試合が好きです。



記憶に残るプロレスラーは多くの場合、
プロレスラーとしての“フォロワー”を生むように思います。

プロレスラーとしてリングに上がり、2年半ごろの時期でしょうか。

その“ヒーロー”の背中を見、憧れた妹も、
リングに上がるという選択をとることになり、
“爆れつシスターズ”が生まれました。

天満のどかというプロレスラーがこのリングに生まれたからこそ、
またもう一人、大変魅力あるプロレスラーがこうしてリングに立つことになった。

たとえそれが実妹であったとしても、
この当時時点で姉妹としてタッグを組むプロレスラーが
概ねこの二人だけだったことを考えれば、
単純に“姉妹だったから”生まれたわけではないことが説明できると思います。

天満のどかが、“ヒーロー”だったから、
爆れつシスターズは生まれたんだ、と。



さてもう一つ個人的ついでに。

両国でのポートレート事前販売に乗り遅れ、
当日の販売も余裕で逃し、
卒業日は前述の通り仕事…
…この予定も大手町大会に間に合うように偉い人たちの予定を都合よく解釈し、
無理矢理調整した…
…のため試合終了後即座に会場を出るため、
3.6板橋ファンクラブ興行が最後の直接のご挨拶となりました。

…ミルノドカラス選手でしたが。

ノドカラス選手からは「コレデイイノカ」とお声掛けいただきました。

私は“終わり”を受け入れることが大変苦手なので。

「マタアイマショウ!」と言って下さいましたし。

ええ。

これでいいのだ。



やれるときに、
やれることを、
やれるだけ。

“のどかおねえさん”としてリングに生まれ、
“天満のどか”としてリングに花咲き、
“爆れつシスターズ”としてタッグタイトルの獲得に、
地元岡山での二度に渡る興行主催。

プロレスに力いっぱい取り組んできた天満のどか選手は、
明日3月26日、プロレスから卒業されます。

ただその道はまた、“農業”という興味へと、
明るく続き、広がる道行き。

※農業ボーイ雷斗選手、関根龍一選手、田村男児選手ら、
プロレス&農業レスラーズの集合をみたい欲求はまだ残ってますが


まずは明日、無事の引退となりますことを。
そして、悔いなく、らしく。
戦い抜く姿を期待して。

次の明日へ輝く未来へと羽ばたかんことを
ご祈念申し上げます。

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