カレー屋(EXA)

エキプロ5で遊ぶブログでした。もはやその名残りはほぼない。

Anniversary of angel

2022-12-30 21:30:00 | スポーツその他
カレーです。

今更ながら、こう名乗ることにいささか抵抗があります。

私がインターネット上で“カレーマン”という名前を使い始めたのは、
もはや15年前になるのでしょうか。

特にそういうハンドルネーム的なものに拘りもなく、
捻ろうとも考えていることもなく、

…また、こんなにたくさんプロレスを観に行くことになる予定もなく…

このブログを作る作らないくらいのタイミングで、
当時大変熱心に視聴していたTNA(現IMPACT Wrestling)の、
とても熱心に応援していたプロレスラーが、
かつて使用していたリングネームをそのまま勝手に借用することにしました。

プロレスを見始めて日の浅かった私には、わからなかったのです。

プロレスラーが一度使ったリングネーム(あるいはギミック)は、
何年経っても風化することなく、突如としてまた、蘇ることを…

※まさかの2008年に、カレーマン(本物)、TNAで復活



さてその私のとても敬愛する、
クリストファー・ダニエルズ選手は、
1993年デビューで、
今年でデビュー30年目という大ベテラン。

52歳という年齢は、日本でいえば、
ディック東郷選手、高木三四郎大社長と同学年になります。
全員元気すぎて参考にならない。

1990年代はWWF(現WWE)では謎のマスクマン“ドス”として戦ったりしていて、
かつてたしかJ Sport で流れてたWWEのアーカイブ番組で、
“Fallen Angel”のリングネームでTAKAみちのく選手と戦ったりしてる映像を
見た記憶もあります。

1999年にはそのFallen Angelでみちのくプロレスに来日。

そして、同年7月に開催となった第2回ふく面ワールドリーグ戦に現れたのが…
インド出身の、カレーマン。

キン肉マンに出てくる“カレクック”をモチーフとした、
陽気でテンションが振り切れていながら、
しかし実力自体はちゃんとあるというこの突飛なキャラクターは、
プロレスファンの記憶にしっかりと刻み込まれていて。

私がうっかりこの名前を拝借してしまったがために、
サインを書いていただく前に名前を告げると、
特に熱心なプロレスファンからプロレスラーになられた皆様は
このふく面ワールドリーグ戦で怨霊選手に破れた、
不思議なマスクマンを即座に思い浮かべられます。
(いまとなってはそりゃそうだとおもう)



ところで私、高校生の頃からクリストファー・ダニエルズが好きなんですが、
とりあえずダニエルズさんのことは一旦棚上げにしておきまして、
当時の先生に国際プロレスが大好きな先生がいて(今も結構親交がある)、
このプロレスラー・カレーマンがどのように映っていたのかをよく話してました。

先生曰く、

“一発で印象が残せるくらいにコミカルでいるようでいて、
試合を見ればしっかりとした技術がある”

それが、恩師のカレーマン評。



さてそのカレーマンは新日本プロレスでも活躍し、
2004年にはアメリカンドラゴン…
現在のブライアン・ダニエルソンとのタッグで
IWGP世界ジュニアタッグ王座にもついています。

同じ頃、カレーマンの活躍と関係あるかないかはさておいて、
2002年にジェリー・ジャレット&ジェフ・ジャレット親子によって、
とあるプロレス団体が設立されます。

それが、TNA(Total Non-stop Action)…
運営母体も何もかも変わってますが、
現在の、Impact Wrestlingになります。

当時は六角形のリングで戦いを繰り広げていたTNA、
特にその軽量級部門である“X-Division”は、
爆発的な身体能力や自由で独創的な攻防が日夜繰り返され、
なんとなくとても“最先端”感のありつつ、
競争も入れ替わりも激しいプロレスで。

ジェリー・リンやアメージングレッド、
エリックス・スキッパー、ロウ・キー、ピーティー・ウイリアムス、(フランキー・)カザリアン、
クリス・セイビン、アレックス・シェリー、オースチン・エイリース、ホミサイド、ジェイ・リーサル、サモア・ジョー
etcetc

この部門の代名詞といえば、ご存知AJスタイルズ。
その好敵手として何度も何度も激闘を繰り広げたのが…
“堕天使”クリストファー・ダニエルズ。

最先端のプロレスの先頭を突っ走る20代半ばの“Phenomenon”に、
真っ向から向き合う30代半ばの、
ベテランに差し掛かろうという叩き上げ。

もちろんどちらも凄いと思ってみていて、
立ち回りとしては堕天使さんがヒールなんだけれど…

やはりその最先端の、最前線にくらいつく奮闘、
注ぎ込まれる並々ならぬエネルギーから、
クリストファー・ダニエルズに心惹かれるようになりました。

※もちろんAJスタイルズも好き。あとサモア・ジョーも好き。



2022年、東京ゲームショウという一大イベントに、
(私にとって)突如として訪れた突風。

竹下幸之介選手の凱旋も、
里歩選手の凱旋も楽しみではありましたが…
なによりも。

クリストファー・ダニエルズが、来るということ。

この事実は今年屈指に、心と身体を突き動かされる場面だった気がします。
※名古屋からトンボ返りとなる日程に躊躇しましたが、
“そのハンドルネームで全試合観に行かなくてどーする”という
ド正論(?)に説得されて観れる試合全部観に行く。
ありがとう、実兄

2010年、プロレス観戦を始めた頃に、
IGFに“クリス・ダニエル”という、
なんでそんな中途半端なリングネームやねんという名前で出場し、
澤宗紀選手とシングルを戦った際に、
私、初めてその試合を観戦するに至りました。
※このブログのプロフィール写真はその時撮らせてもらったものです

しかし、その後何度かあった来日の機会には、
なんだかんだで観に行くことはなく、
今回、12年ぶりの観戦。
干支が一回りして、私、4度目の年男(当歳時含む)です。

改めてリングで、目の前で動くクリストファー・ダニエルズをみて、
私が…
“僕”が、
なんでこのプロレスラーを凄いと思ったのか、
なんで好きなのか。

思い出したというか、
ちゃんと言葉にできるようになったというか。

クリストファー・ダニエルズというプロレスラーがその環境でベストを尽くし、
重ねたキャリアや年齢を感じさせずに、違和感なくそこにいることが。

…絶えず、現在進行系のクリストファー・ダニエルズで居続けていることが。
そして、その費やすエネルギーが。

当時まだたぶん高校生だった僕に、
“ああ、この人、凄い”
と、思わせてくれたんだった。

あんまり“好き”に理由なんて求める必要はないと思うのだけど、
でも、その姿はあまりにも雄弁で。

と同時に、
あのとき憧れ、楽しみに試合を見ていた当時のクリストファー・ダニエルズは…
今の私と、年齢的にかなり近いという事実。

なんだか改めて、
自分の人生に“血”が通う感覚を、ドクドクと感じる日々を味わいました。



私はプロレスラー、クリストファー・ダニエルズが好きです。

一生これは変わらない。

このハンドルネームをうっかり使った後悔。

これもたぶん変わらない。

でもこの変わらない感情を現実のものとしたこと、
感情に“血”を通わせることができた、
この2022年という年を。

私は一生、忘れない。


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