トップリーグ再開

日本代表のテストマッチのため１ヶ月中断していたトップリーグが再開。
中断前から今季のトップリーグはおおむね実力どおりの順当な結果が多かった、ある１チームを除いては。今季で14期となるトップリーグ、チームの栄枯盛衰はあるが、一貫して優勝争いに加わり最多の５回優勝が東芝。
その東芝が今季苦しんでいる。今節はコカコーラに完敗。中断前の豊田自動織機、リコー戦ではラストプレーで試合をひっくり返された逆転負け。今節まで４連敗(通算４勝６敗)となっている。今季のトップリーグ一番のニュースかもしれない。

トップリーグ３連覇中のパナソニックはクボタと対戦。後半の立ち上がりまでは取ったり取られたりのクロスゲームでクボタ１点リード。ここで事件が。パナソニックのFB笹倉が捕球のジャンプで足を高く上げ相手選手の顔を蹴ったという危険なプレーでレッドカード。
暗雲が漂ったが、逆にこれで目が覚めたのか以降１人少ないパナソニックは見違えるようなプレーの連続。ウイング北川のトップリーグ100トライなどで逆転して３位を守った。

北川智規は、関東学院大の黄金期を支え、三洋電機に入るや新人から３期連続のトライ王、さらに10期中７回のベスト15。王道のラグビー人生を歩んできた感が強い。スター選手揃いの三洋電機・パナソニックだが、７度のベスト15は、堀江主将の６回、田中史朗やヒーナン・ダニエルの５回を上回りチーム最多である。
シーズン最終盤でスーパーラグビーが始まっていて、堀江や田中が不在のときにも北川はいつもチームを支え、まさにミスターワイルドナイツ！　歴代最多トライは小野澤(サントリー→キャノン)の109、来季あたりに更新なるか？
ベスト15選出回数４回は霜村と山田、３回はブラウン、田邉、コリニアシ、稲垣、バーンズ。MVPは堀江とバーンズが２回ずつ選ばれている。

追記１　16－17シーズンには、稲垣とヒーナン・ダニエルがベスト15に選ばれた。
追記２　17－18シーズンには、稲垣、堀江、バーンズ、山田ほか５人が選ばれた。

全勝のサントリーとヤマハ発動機は危なげない勝利。両チームは24日に対戦するが、この勝者が優勝か。

伝統の早明戦は、緊迫した好試合。明治が先行し早稲田が追いかける展開だったが、早稲田２点リードのラストプレーで反則をもらった明治が、早稲田ゴール前で狙えば十分PG可能だったのにトライを取りにいって失敗。ここだけが不可解な敗戦となった。