アメリカ合衆国最高裁判所のケネディー裁判官が引退を表明しました。御年81歳。
アメリカの連邦裁判官には定年はなく、本人が望めば何歳でも仕事を続けられます。過去には90歳を超えて在職した例も。
このニュースはあちこちで結構大きく取り上げられています。その理由はアメリカで最高裁が国論を左右するような大きな役割を果たしていることと、その最高裁のキーパースンがケネディーだったことによります。
最近の代表例は2015年の同性婚禁止違憲判決でしょう。リベラル派4裁判官の賛成を得たケネディー裁判官の法廷意見は、結婚の権利は欠くことのできない重要なものだという前提から、その重要性は異性間・同性間にかかわらず同じだとして、同性婚禁止の州法を違憲としました(保守派4裁判官は、この問題は最高裁ではなく各州が決めるべきとして反対しています)
後任の裁判官を選ぶのはあのトランプ大統領。トランプ大統領が人権や平等に親和的な人物を選ぶことはありえないでしょうから、当分は最高裁の保守化は避けられないと思われます。
最高裁には85歳のギンズバーグ裁判官がいます。トランプが共和党の大統領候補の一人だったころに、トランプ大統領誕生ならニュージーランドに移住すると発言して話題になった裁判官です。
健康不安が囁かれる彼女がトランプ政権のあと2年間を持ちこたえて、トランプにまた最高裁裁判官指名の機会を与えないように祈ります。
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