明日の風

明日は明日の風が吹く。気楽にいきましょう!

すっきりー9条改憲案

2018-04-04 09:35:18 | 法・裁判

安倍政権の先行き不透明で、憲法改正の発議など非現実的に思えますが…… 専門家と思われているのかよく聞かれるのにはっきりした答えができないのが、9条は維持したまま自衛隊の存在を憲法で規定するという昨今の自民党の改憲案です。
安倍さん曰く、改憲しても現状は変わらない、自衛隊に関する憲法上の疑義を払拭するためだと。これについて、およそ憲法学者の言い分など全く気にしていない安倍さんがそんなことのためにエネルギーを注ぐのは、将来の教科書に憲法を改正した「偉大な」首相として名を残したいから、くらいしか考えられないけど、きっと邪な企みもあるのでは?と説明してきました。
あんまりすっきりしないよね(と自分でも思います、笑)。今朝の朝日新聞掲載の元内閣法制局長官・宮崎礼壱さんのコメントを読んですっきりしました。要旨は以下のとおり。
この手の改憲論は半世紀以上前からあったが、そのころの狙いは憲法学で主流だった絶対平和主義に対抗して個別的自衛権を認めるためのものだった。しかし現在の自衛隊は安保法制によって集団的自衛権も行使する自衛隊だ。安倍改憲案の狙いは(現状を変えるものではないと言いながら)憲法適合性に疑念が残る安保法制に国民のお墨付きを得るためだろう。(しかしそれは禁じ手というニュアンスでしょう、次のように批判しています)
「もし、集団的自衛権の行使容認に国民の信任を得たいなら、安保法制の効力をいったん停止し、行使が必要かを憲法改正国民投票で問うて賛成が上回れば、そこで安保法制を再起動させるのが筋だ」
否決されたら、安保法制は廃止されることになりますね。安倍さんにその度胸はないでしょう。邪推だったら謝りますが、宮崎さんの真意は「ずるいぞ! 安倍さん」というところでしょうか。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 18スキーシーズン終了 | トップ | 蓮華寺池公園で花見 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

法・裁判」カテゴリの最新記事