復讐のために人を殺そうとして、結果的に無関係な女性を2人殺した被告人に、地裁で無期懲役の判決がありました。スキーおじさんのN氏に予想を問われ、私は「何の落ち度もない被害者2人の殺人に死刑以外はないでしょう」と答えたのですが、外れました。マスコミの論調も「これでは被害者が浮かばれない」とする見方がやや多いようです。
この判決を下した裁判長は、以前傍聴に行ったときに、出来るだけ被害を償うから何とか執行猶予をという放火犯に「刑務所に入ったら、それは不可能だよね」と実刑を示唆する発言をして、それをここで言うか、とびっくりしたのですが、見直しました。
この事件は、被告人の生育環境がたしかに悲惨なことから、死刑か無期か微妙なケースで、どちらにせよ批判はあり得ます。でも、その批判は、無期懲役を選択したときのほうが、どう見ても厳しそうです。なのに、あえてそういう道を選んだのは、善悪はともかく、勇気ある判決と言えます。特に、昨今の厳罰化歓迎ムードの中では。
今回のように、死刑か無期かは紙一重ということもままあります。しかし、死刑と無期では刑を受けた者の運命は、天と地。死刑は、恩赦にでもならない限り、いつかは執行される。つまり、99パーセント以上は「あの世」。それに対して、無期懲役は、20年近くまじめに服役すれば、かなりの確率で、「娑婆」に出てくる。検察側は、当然控訴の意向ですから、どうなるかまだ分かりませんが。
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