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まだやるのか安倍内閣 どうあがいても“野垂れ死に”の運命

2017-07-21 15:09:01 | 言いたいことは何だ
まだやるのか安倍内閣 どうあがいても“野垂れ死に”の運命

2017年7月20日 日刊ゲンダイ 

   
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これが事実なら、大臣辞任で済む話ではない。アフリカの南スーダンにPKOで派遣された自衛隊の日報について、稲田防衛相が隠蔽を了承していたというのだ。19日、複数メディアが報じた。

報道によれば、情報公開請求に対して「廃棄した」としていた昨年7月の日報が、12月に発見された統合幕僚監部だけでなく、陸自内にも電子データとして保管されていたことが今年1月に判明。その事実を公表するかどうか、防衛省最高幹部による緊急会議が2月15日に行われた。その会議に稲田も出席し、日報を非公表とする方針を了承したという。複数の政府関係者が証言している。

3月になって、陸自にもデータが残っていたことが報道で明るみに出たが、衆院安全保障委で、「陸自内でデータが見つかったという報告を受けていたか」と問われた稲田は、「報告はされなかった」と答弁している。「防衛省に隠蔽体質があれば、私の責任で改善していきたい」とも言い、シレッと特別防衛監察を指示。稲田が組織的な隠蔽行為を了承し、加担していた上での言動なら、素知らぬ顔で虚偽答弁を繰り返していたことになる。国会軽視も甚だしいのだ。

仮に稲田が隠蔽を了承し、国会で虚偽答弁を続けていたとして、それを安倍首相や菅官房長官は知っていたのか。知っていたなら、政権全体の問題だ。内閣総辞職もののスキャンダルだし、知らなかったとしても、そんな問題大臣を「適任者」として防衛トップに据えてきた首相の責任問題になってくる。

■無能大臣をかばい続けた「続投責任」

「安倍首相の任命責任はもちろんのこと、稲田大臣が幾度となく問題を起こしてもかばい続け、更迭しようとしなかった“続投責任”も問われます。最初に日報問題が浮上した時に責任を取らせるべきだったのに、その後も都議選の応援で自衛隊の政治利用にあたるような発言をしたり、九州の災害対応で自衛隊が救助活動をしている最中に外出して防衛省を空席にしたりと、稲田大臣は問題行動を繰り返してきました。何度クビになってもおかしくないのに、首相のお気に入りだからと、特別扱いを続けてきた。そういう“えこひいき体質”の政治運営が露骨で、国民も嫌気が差している。それが支持率急落に表れているのでしょう」(政治学者の五十嵐仁氏)

稲田は「緊急会議を開催したという事実はない」「報告があったという認識は、私にはない」と否定しているが、組織的な隠蔽があったかを調べている防衛相直轄の防衛監察本部に対し、陸自は緊急会議開催の経緯などを報告しているという。近く結果が公表される見通しだ。

24、25日に行われる予算委の閉会中審査でも、稲田問題がテーマのひとつになってくる。

「稲田大臣の虚偽答弁は今に始まったことではない。森友学園問題でも、『顧問弁護士をしていたことはない』と嘘を言っていました。森友学園が起こした裁判に代理人として出頭していた事実を突きつけられて、渋々認めましたが、『記録にあっても記憶にはない』と居直った。安倍首相も、加計問題などで、どこまで本当のことを言っているのかという疑念を国民から持たれています。トップがそうだから、稲田大臣も嘘とゴマカシで逃げ切れると甘く考えているのではないでしょうか」(五十嵐仁氏)
   

お友達、同じ思想、イエスマンの3パターンを優遇
稲田だけではない。この政権は、都合の悪いことは隠蔽し、しらばっくれ、問題をスリ替えて、フタをしてきた。何が起きても、官房長官は「問題ない」「あたらない」と繰り返す。「首相夫人は私人」「『そもそも』には基本的にという意味がある」などと、デッチアゲの事実を閣議決定で積み上げてしまう。嘘の上塗りを重ね、つじつまが合わなくなってきても、強引に幕引きを図ろうとする。最後は「記憶にない」で逃げ切る算段だ。

「ウソをついて逃げれば、やり過ごせると勘違いしているのです。安倍首相のペテンを、政府全体が真似している。そういう隠蔽体質やご都合主義に国民は呆れ、怒っているのに、森友問題や加計問題でも一向に誠意のある対応をしようとはしない。稲田大臣のことだって、安倍首相が寵愛しているのは分かりますが、こんな無能問題大臣をいつまでも置いておくなんて、あまりに国民をバカにしています。日報の隠蔽了承が事実なら、議員辞職に値する大問題ですよ。今さら更迭したところで収まらないし、収めてもいけません。稲田問題と加計問題に共通するのは、仲間内を優遇し、批判は力ずくで封じ込める安倍首相の破廉恥な体質です。この政権がやっていることは、権力の私物化であり、民主主義への冒涜なのです。内閣改造で延命なんてとんでもない。国民無視の悪党政権は即刻、退陣すべきです」(政治評論家・本澤二郎氏)

自民党の村上誠一郎元行革担当相は16日の「新報道2001」で、安倍の人事について「お友達か、稲田(防衛相)さんとか高市(総務相)さんのように同じ思想を持っているか、イエスマンかの3パターンしかない」と言っていたが、それ以外は「こんな人たち」と切り捨てられる。

お友達のカケさんや同じ思想を持っていたカゴイケさんには、税金がつぎ込まれたりもするが、サラリーマンの実質賃金は減り続け、負担増で搾り取られる一方。だから消費は回復しないし、政府主導のプレミアムフライデーも盛り上がらない。ない袖は振れないのだ。

■トリクルダウンどころか「トリプルダウン」

だが、どんなに庶民が景気の低迷を実感していても、政府の月例経済報告では「景気は緩やかな回復基調が続いている」ことになってしまう。一体どこのパラレルワールドの話なのか。アベノミクスの4年間で、国民生活は急速に窮乏化している。

16年度の税収は、7年ぶりに前年実績を下回った。それも、所得税、法人税、消費税の「基幹3税」がそろって減収である。アベノミクスがもたらしたのは、「トリクルダウン」どころか「トリプルダウン」だ。

「18日の経済財政諮問会議では、国際公約にしている2020年度のプライマリーバランス黒字化も無理だと認めました。消費税を10%に上げても、2020年度は8.2兆円程度の赤字になるという。安倍政権は、経済成長と財政再建の二兎を追うとブチ上げたものの、一兎もモノにできなかったわけで、経済政策の失敗は明らかです。支持率の下落で、党の改憲案を秋の臨時国会に提出することも難しくなってきた。外交も手詰まりで、G20でもまったく存在感を示せませんでした。国家戦略特区での獣医学部の新設問題でも、加計学園が事業者に認定される約2カ月前に『四国に新設する』と獣医師会に伝えていたことが新たに分かった。



加計学園の名前を出し、自治体による事業費の負担額まで詳細に説明していたそうじゃないですか。来週の閉会中審査で安倍首相がどう言い繕おうと、もはや『加計ありき』だったことは疑いようがない。これ以上、嘘を重ねても、国民はゴマカされないでしょう。国民が首相の言葉を信じられなくなってしまったらオシマイです。最後の悪あがきをしたところで、末路は野垂れ死にの総辞職しかありません」(本澤二郎氏)

国民を散々、愚弄してきた悪党政権の命運も尽きた。地位に恋々としがみつこうとしても、もう無理だ。安倍が好んで使う「信なくば立たず」の言葉が、この政権の行く末を示している。



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