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 乱世を生きる農民兵の逞しき姿を活写!![不死身の又]:コミック乱ツインズ2012、5月号

2012-05-24 21:03:57 | 言いたいことは何だ
[不死身の又]:コミック乱ツインズ2012、5月号
P197に特別読み切りとしての掲載作品。
作者は大川とんぼ氏
 乱世を生きる農民兵の逞しき姿を活写!!
 戦国の世にあって不思議と戦場で生き残る農民兵”又兵衛”「不死身の又」と異名をとるが、そこにはしたたかな生きるための哲学?があるようだ。
 戦場に赴いた又は、周りの者たちに「戦」からどうやって生きて戻ったかを聞かれ、「運が良かった。」と答えている。
1回目は敵の振り回した槍の柄が頭に当たり気を失って倒れた。気が付いたら戦は終わってた。2回目は敵方に以前住んでたところの幼馴染がいた。昔話をしながらどうするかと考え、相打ちで死んだふりを始めた。戦場で踏まれもしたが、それを毎回やって生き延びたという。
「不死身は嘘んじゃないか・・・!。」の言葉に、
又兵衛は「ああそうだ嘘んこだ。おいらは不死身でもなんでもねえ」といって。続けて、
「おいらたちは足軽だ。しかも侍じゃねえただの百姓だ。取り換えのきく道具だ。」と言ってのけ、「おいらたちが死んでも侍にとっては痛くも痒くもねえ。だったら嘘んこでも何でもいいから、生きることを考えた方がいいに決まってる。」と、仲間に言った。
 戦場で幼馴染を探したが、別の敵兵に狙われることになった。生き残ることで敵方にいた幼馴染「作衛門」は”死なずの作”という異名が殿様の耳に入り、百姓から侍にとりたてられたというのだ。
 又兵衛の仲間は”死んだふり”をして又兵衛を助けようと準備をすることにした。「卑怯だろう・・・!」という言葉に「馬鹿たれが、卑怯だろうが何だろうが生きるためだ!」という年寄りから「どうだい、又さん・・・?」とふられ、「そうだな、恰好つけて死ぬのは侍のやるこった。みっともなくたって、生きていた方がいいよな!!」
 幼馴染”作衛門”と対峙した時に、「おいらたちはかかぁや子供たちのために生きなきゃなんねえんだ!」「こんなところで・・・侍なんかのために死んでたまるかっ!!」
「作っ!お前だって少し前までそうだったろうが!?」と言われた”作”は
「昔のことだ・・・。・・・だが又、お主も今のままでよいとは思っておらぬだろう?出世していい暮らしがしたいであろうがっ!」
又兵衛は、「いや・・・。おいらは今のままで十分だ!」
作衛門は、ただ「くっ・・・」返す言葉もないようだ。
 
 国民生活ををおかしくしてきた責任は十分に取ってるかといううとそうではなく、社会保障一体改革などという言葉にまとめられてるが、はたしてそれでいいのか。原因となる公務員の責任の無さを棚に上げて。
 
 われわれも又兵衛のように、したたかに生きる術を充分考えて行かなければならない。



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