会社でインフルエンザ流行の兆しを見せています。インフルエンザウィルスは、乾燥に強いそうで、湿度を上げる事はインフルエンザ予防に繋がるのかも知れませんね。
僕の住んでいるマンションは比較的暖かいのですが、関東地方特有の冬場の乾燥は、如何ともし難く、加湿器を持たない僕は、ちょっと工夫を必要とします。
と言う事で今回は、古くなった食材の片付けも兼ねて、鍋をコトコトする事で、室内の湿度を上げてみる事にしました。
まず、冷凍庫内には正月の雑煮用に、年末100g48円で購入した鶏胸肉が。この一枚を自然解凍、適当に切って鍋に投入。
室内の湿度上昇が主目的ですから、鶏肉を鍋でコトコトやって、小一時間、ひたすらアク取り。とは言っても、次の準備も同時進行しますね。
購入後2週間、冷蔵庫内でしなびてきた大根1本を輪切りにして、皮を剥きます。皮は更に細かく刻んで、別鍋で味噌汁の具とします。
鶏出汁鍋に大根輪切りを投入、更に小一時間コトコト。
大根に火が通るのを待ちながら、購入後一週間、室内放置で乾き始めた白菜1玉を適当にザク切りにしておきます。また、別鍋で大根皮と、賞味期限が切れて5日経った豆腐2丁を、出汁の素で煮ておきます。
大根に火が通ったら、白菜と昆布を投入、味噌汁鍋には、溶いた味噌(以前ご紹介した赤だしです)を投入。味噌を入れ過ぎた為、水を足したら鍋から味噌汁があふれそうです。
まぁ、これで出来上がりですが、最後に恐怖の古い食材を納戸の隅から出しました。賞味期限が切れてから、なんと9年も経った昆布ポン酢。
さてお味は、と言うと、鍋そのものは、まあこんなものでしょう。鶏を二枚にしておけば良かったかな。しかし、昆布ポン酢。これは醤油成分が「たまり」状態。また、出汁の成分が柑橘果汁と反応して固形物となって、更に液体中に細かな固形物を大量に浮遊させています。
見た目はヤバそうですが、実際食べてみると、なんだか熟成したウスターソースの様です。かなり瓶詰め後の瓶内熟成が進んでいます。柑橘果汁の新鮮さは失せてしまっているものの、甘みとコクに変化していますので、本当にウスターソースです。とは言え、味・香りともに鍋に合わなくなってしまった訳では無く、食べられない訳ではありませんが、ポン酢はフレッシュな方が良い、と言った感想です。
しかし、このポン酢メーカー(銚子市の「儀兵衛」家)様は素晴らしいと思います。使用している本醸造醤油も、柑橘果汁も、そして瓶詰技術の全てが本物だからこそ(賞味期限を過ぎて9年と言う事は)、瓶詰めされて10年以上も経過しているのに、今なお瓶の中で熟成が進んでいた訳です。人工的な酸味料や香料を使用していたら、絶対にこの瓶内熟成は有り得ません。確かにこのメーカー様は明治期にウスターソースを製造販売していた実績もあるので、このメーカー様の歴史を感じると共に、製造の丁寧さと、製造者としての消費者への気配りと言うものを、改めて感じさせて戴く、食事のひと時でした。
さすが大手メーカー様、しかし、僕だって負けません。二週間程前に作っておいた、僕お手製の「なんちゃってわさび漬け」が、未だ、かなり美味しいです。当初は大きなどんぶり一杯出来てしまいましたが、ちょこちょこつまんで今は写真の通り。
本わさびは根・茎・葉とも一切使わず作った実験作なので「なんちゃって」なのですが、これはかなり良い出来です。今日の鍋と一緒につまんで、やはりとても美味しく戴きました。
わさび漬けは、もう購入するのがバカバカしい位に美味しく作れます。但し、今回は初めて作った事と、材料の分量が適当だったので、今、詳細を書き込む事が出来ません。この作り方は後日、改めて製作実験を行う際に、分量を明記した上で、ここに掲載してみたいと思います。
乞うご期待!