本日2024年5月16日、IgG4関連疾患(自己免疫性膵炎)で通院中の東北大学病院の消化器内科外来で受診し、先日の検査入院時に受けた内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)検査及びその後の胆汁採取による「細胞診」の結果を主治医に聞いて来ました。
結果は「ClassⅡ(クラス2)」、「異型細胞は認められるが、現時点では悪性の疑いは無い。」との事でした。
まぁ、ほっと一息と言うところではありますが、この膵臓炎に効果が有る筈のステロイドが、昨年夏の「ステロイドパルス第一クール」も効かず、半年以上に亘って増量服用(経口合成副腎皮質ホルモン製剤「プ○ド○ゾロン」錠を通常の4倍量、20㎎/日)を続けても効かず。
今日の診察では、更に今後ひと月間で通常の6倍量(30㎎/日)を試した上で、その後の画像診断の結果で今後方針を決めたいとの事でした。
ステロイドが効かない体質の僕には、それで快方に向かうのかどうかは、いささか懐疑的ですが、厚生労働省のガイドラインに沿う医療行為としては、致し方の無い事ですね。
なお、それでも「膵管・胆管の狭窄」が継続する場合は、別の免疫抑制剤を併用して、ステロイドの量を減らす事に成るそうです。また更にそれでも狭窄が継続する場合は、もうお手上げです。
膵管、胆管を狭窄させたまま、他の臓器への悪影響が出ない事を祈って生涯の生活を営む事に成るかも知れません。
と、言う訳で明日からは、通常の6倍量(30㎎/日)でステロイドを服用です。
時間とお金ばかりが掛かってしまって、休職中で収入が激減中の僕には、溜息が出てしまいそうですよ。
さて、今回この報告記事を掲載するついでに、この2024年ゴールデンウィーク中の入院時に掲載したこのブログ記事で、南側病室の「暑さ」について写真付きで記載しましたが、昨年夏に東北大学病院の脳神経内科、北側病室に入院した際については、これまで僕のこのブログで詳しくは触れていませんでしたので、写真を掲載しながらご紹介したいと思います。
(記載記事の長さから、今回のメインタイトルはこの昨年夏の入院に関してにしましょうか。)
昨年2023年春を迎える前から、両足首から先、そして春に両肘から先の手指(結果的に四肢全て)が強い痛みを伴う痺れを感じ始めました。更に昨年のゴールデンウイーク明けには、首の後ろ、背中の上部も、仕事が出来ない程に痛みを感じる様に成った為、街医者の整形外科から街医者の脳神経内科、そして東北大学病院の脳神経内科へと転々と紹介された結果として、昨年の8月と9月とで、東北大学病院の脳神経内科に於けるひと月間に亘った検査及び治療の為の入院でした。
(結果として、入院治療の甲斐無く、改善せずに現在に至っていますが。)
その入院中に実施された様々な検査の結果として、両肘だけに顕著な異常が発覚し、東北大学病院の整形外科とも連携の上で、両腕同時発症の「両側尺骨神経障害(両側肘部管症候群)」(りょうそくしゃっこつしんけいしょうがい、りょうそくちゅうぶかんしょうこうぐん)と診断されたのでした。
(両肘以外の両足及び首背中の痛みは原因不明。両ひざ下の極端な浮腫、むくみはこの退院後。昨年2023年年末からでしたので、この入院時には浮腫は有りませんでした。)
先ずは、2023年9月の撮影ですが、病床から見た北側窓からの風景です。ベッドの位置は3番ベッド。病室入り口に立って4人部屋の窓側右の位置です。
上の写真が病床から北西方面を見た景色。真夏の8月に入院したのですが、撮影はもう9月下旬に差し掛かり、秋の空を感じます。
相向かいの2番ベッドの患者さんが退院された機会に撮影しました。
上の写真は病床から北側を見た景色です。
そして上の写真が、病床から北東方面を見た景色。南側病室とは全く違った風景です。室内の気温も南側とはかなり違いますよ。
そして次が、当時の僕の病床周辺。
上の写真は「昼間」の2023年8月撮影です。
この写真をクリックして別画面で開いてから再クリックすると、大きな画像で見られると思いますが、オーバーベッドテーブルの上には、レースの敷物が目立ちますよね。
ですが僕が自分で編んだのでは無いですからね。もう10年程前に既製品をインターネットで購入しておいたものです。
「奥様は器用な方ですね。」と看護師に言われた事も有りましたが、僕は未婚独身です。(威張れる事では無いですね。)
上の写真は「夜・消灯前」の2023年9月撮影です。
この写真では、僕が自分で持ち込みの「スポットライト」(電球色の2灯)が目立ちますね。
病院の設備としての照明は、この東病棟の場合ですと中央のロングアームのスポットライトだけです(西病棟はこの他に間接照明の蛍光灯が有ります。)ので、通常、東病棟の病床周辺の照明は実際にはかなり暗く、病床周りのカーテンを閉めると本当に暗く成ってしまうのです。
なので、この持ち込みクリップライトは夕食後、消灯までの時間では、読書を含めて本当に重宝します。
点滴ルートを確保する際や、採血の際も、看護師の手許をかなり明るく出来るので、今後の入院の際にも持ち込んで行きたいと思っています。
(余談ですが、写真に写っているピンク色の持ち込みマイテレビには、オーバーベッドテーブル上のパソコンとHDMIケーブルで繋いで「表示画面の複製」設定でPCの画面を表示しています。僕の4回/日で計測している体温、血圧、血糖値、経皮的動脈血酸素飽和度等のバイタルサインチェック結果です。看護師の巡回時に僕が離席中でも、この画面から看護師が必要情報を得られる様にしています。)
因みに、この「持ち込みクリップライト」は少々古い物ですので60Wの螺旋状蛍光球、電球型蛍光管用の物ですが、熱を持つので60W型LED球に交換しています。
まぁ、それでも多少の熱は出ますけどね。
「電球色」にしたのは、殺伐とした病床の雰囲気を、少しでも「暖かく演出」する為でもあります。
「演出」と言う意味で、話しを少し「レースの敷物」に戻しますね。
これらレースの敷物は、あくまでも「演出」「趣味」を目的とした物ではありません。
本来の目的は「防音」です。
本当に身動きが出来無い、重篤な患者さんを想像してみて下さい。
僕自身にも経験が有りますが、医療行為上で「絶食」を余儀なくされ食事を摂る事が出来ない状態や、例え絶食では無くとも意識が遠のく程の痛みや体調不良等で、苦痛に耐えながら横に為っている状態では、4人部屋の他の患者さんが何気なく立てる「物音」に非常に敏感に成ってしまうのです。
耐えている患者本人としては、かなり苛立ちます。本当に気に成ってしまって、病状の苦痛に輪を掛けて苦痛に感じます。
テーブルや棚に物を置く音。棚の扉の開閉音。食事時の食器の音。食べる際の「クチャラー」の立てる咀嚼音。
気に成りだすと、他の患者さんが立てる「全ての生活音」が耳障りで苦痛に感じる様に成ってしまうのです。
余り表現したくは無いのですが、ここ東北では田舎者のお年寄りも多く、自分が物音を立てている事に気付かない、若しくは物音を立てる事で自分の存在を自他共に認識させる様な、他の患者さんに対する配慮の欠片も無い、とても身勝手な患者さんを多く目にして来ました。
当然、耳が遠く成ってしまっている場合も有るでしょう。
口輪筋等の筋力が衰えて咀嚼音が出てしまう事も有るでしょう。
思わず手から物を落とす事も有るでしょう。
ですが、じっと病状の苦痛に耐えながら、それら他の患者さんの立てる物音を聞かされる身としては、配慮によって防止出来る音と、致し方の無い音の判別が出来るのですよ。
僕はその様な、他の患者さんに苦痛を与えてしまう様な物音は立てたくありません。
なので、僕は入院中に使うテーブル、棚、引き出しの中、あらゆる場所に敷布を敷いておくのです。
極力、音を立てない様に。
勿論、僕は食器(特に、箸やスプーンを食器にカツカツカツカツと何度も当てる音)、汁物を飲む際のズルズルと啜る音、くちゃくちゃネチャネチャとする咀嚼音、歩行の際の足音、点滴棒の車輪音、「はぁ~」と言う溜息、弾倉内のガス排出音(比喩表現)までをも気を付けています。
そこで、どうせ防音用に敷布を敷くのであれば、もうひと工夫「もう少し厚みのある物を」の程度で、木綿100%厚手の手編みレースの敷布を複数枚用意している「まで」です。
その「厚みが欲しい」例として、次の写真です。
東北大学病院では、看護師や准看護師が食事時に病室へ配膳しにやって来るのですが、配膳数が多い上に保温カートで加熱されたお盆がとても熱いので、どうしてもテーブルに置く際に手許が狂う事が有るのです。
僕の病床での食事はオーバーベッドテーブル上では無く、テレビ台の引き出し棚。
綿100%の食器用布巾の上に、更に厚手の手編みレースを敷いて、食事のお盆を置いて貰っています。配膳の際に多少手許が狂っても、かなり防音効果が高いのです。(布巾のみですと、薄くて防音効果はそれ程には上がりません。)
しかしですね、更に僕は思うのですよ。
食事は病床で摂るのだけでは無く、食堂と言う別空間で摂る選択肢が有っても良いのではないか、と。
現在、コロナ禍から多少解放されて来ているとは言えますが、病院内では感染予防の観点から厳しい規制が続いており、病棟の食堂は面会時間の面談室に成っています。当然、来訪者との面会中は場所が食堂であっても飲食厳禁です。夕刻は面会時間帯が患者の食事時間に重なる事も有り、患者の食事は朝昼晩の三食全てに於いて病床以外で摂る事は出来ません。
ですが、特に「消化器内科」への入院経験者として言える事ですが、その病状や検査等で「絶食中」に、同室の他の患者さん達が食事を摂る音を聞き、食事の香りを嗅ぎながらもひたすら耐えるのは、苦痛以外の何物でもありません。
例えば、自宅でも体調不良で横に為っている際に、家族が摂る食事の香りが漂って来るだけでも、こちらは嘔吐感が込み上げる、と言った経験をされた方は多いと思います。
僕がコロナ禍前に入院していた頃は、病床に配膳された食事を食堂に持って行って食べていました。同室に高カロリー輸液、栄養点滴だけで何週間も過ごさねば為らない患者さんがいらっしゃった為です。
その様な「絶食」を余儀なくされていらっしゃる患者さんへの配慮は、同室の他の患者さんからの配慮が必要である事は当然だと思いますが、病院側としても必要なのでは無いのかな、と。