海上自衛隊の護衛艦「すずつき」が、C国領海内を航行したとして、海上自衛隊を責める論調で煽っているのであるが。
この数日前に、
(1)ヘリコプター搭載護衛艦「いせ」
(2)護衛艦「すずつき」
(3)補給艦「はまな」
が、作戦行動で佐世保を高速航行で「急遽」出航している。
通常航行の自衛艦旗の艦尾掲揚では無く、マストへの自衛艦旗掲揚で、である。
なお、護衛艦「すずつき」はソマリア沖、アデン湾等に複数回派遣され、米海軍、海上保安庁との共同訓練にも参加する「精鋭」。
補給艦「はまな」も、各国との共同訓練や各種作戦行動の「旗艦」を務める「精鋭」。元々は海上自衛隊の直轄艦である。
表面上は、C国による実弾使用の訓練海域に於ける監視任務に際した護衛艦「すずつき」側の不手際、とされているが。
C国は、浙江省沖の実弾訓練として、対外的には注意を東シナ海に向けさせていたが、果たしてその時、C国は「同時展開作戦」を実施していなかったのであろうか。
C国の潜水艦行動はどうであったのか。(日本国沿岸、日本国領海内の潜水航行等。)
当然、C国の軍事機密「軍機」であり公開される事は無いが、海上自衛隊は(秘匿されてはいるが、「急遽出航」の状況から)「緊迫した状況」に対応したものであったのでは無いのだろうか。
今現在の日本国国民の平和的生活を混乱させない為の配慮として(高度な政治的判断として)、日本国政府は公表していない場合も考えられないか。
そしてちょうど今現在、海上自衛隊では、別件不祥事の大型処分が話題に成り、国民の注意はそちらに向けられている。
日本国政府及び防衛省は「マスコミと違って」、日本国国民に対して混乱させない様に本当に優しく(公表しない)配慮をしていると思うのは私だけであろうか。
情報と言うものは、発信者側の意図が「裏に隠れている」場合が往々にして存在するものである。
その表面上の情報(報道内容。報道「しない」事を含む。)により、「利益」を得るものは誰であるのか。その意図は、その本質は、何処に在るのか。
特に今回の共同通信社による海上自衛隊を責める論調に感じられる報道には、深い疑問と怪しい推測が私の脳裏に浮かんで来る。
共同通信社の論調とは逆に「C国に注意」と。
今回の件は、日本国政府とマスコミと、それぞれの相反するベクトルを同時に感じるのである。