以前にもご紹介した事のある、インド・ネパール料理店「ナマステヒマール」に行きました。何度行っても、本場のスパイスの香りは、たまりませんね。カレー屋と言えば、僕の住んでいるマンションから徒歩5分、最寄りの地下鉄駅出入り口の脇にも、有名な全国チェーン「ココ●チ」がありますが、そちらには全く魅力を感じません。普段から自炊でもカレーは、胸やけを起こすので作らないのですが、この「ナマステヒマール」は全く違います。
カレーで胸やけを起こす人は珍しくは無いと思いますが、「ナマステヒマール」は胸やけを起こしませんよ。多分、作り方や、使用しているスパイスが全く違うからだと思いますが、店員全員が本場インド・ネパールの方々ですので、お店周辺から漂う香りも、店内の雰囲気も「本場」を感じる良いお店です。
【今回の注文メニュー】
今回はカレーの辛さを「激辛」にしました。お店のウェイターさんも、「毎回は駄目。たまにはOK!」と笑う程、そして以前に辛口をオーダーをした事のある客にしか出さない程、辛い物の様です。
さて、まず最初に出てくるのは「ミニサラダ」。これは極一般的な、喫茶店でも出て来るミニサラダ。写真に収める必要は無いでしょう。
二品目は「チキンサラダ」、次いで「チキンティッカ」です。
写真には入っていませんが、チキンティッカには、ヨーグルトとミントで作った自家製ソース(緑色)が付いてきます。このソースがまた、たまらなく美味い!多種のスパイスで、かなり濃く、辛く味付けされた骨無し鶏肉に、このミントソースが絡む事で、まろやかさと清涼感のある香りが加わります。
口の中で広がるその味には、それぞれのスパイスが収穫された村々の光景が、ミントの上品な香りからは、インドの高原の清々しい空気と清らかな水、そして共通して感じられる収穫した人々の笑顔と太陽のまぶしさを、一瞬の内に、その全てがイメージとして脳裏に浮かんで来ます。ただ「おいしい」と言うのは簡単ですが、店内のBGMの聴覚的刺激もさることながら、味覚を通じて視覚的映像が脳裏に浮かぶ事で、味覚・臭覚・聴覚・視覚が同時に刺激、覚醒されるなんて、なんと素晴らしいお店でしょう。
実際にこのお店の料理で使われるスパイスやミントの中には、日本国内で、屋内の蛍光灯しか光を浴びず、土を使わない水耕栽培プラントによって生育した、機械工業化された野菜生産工場での生産品も有る事でしょう。それが日本の食の実態である事は解かっています。しかし、このお店では、料理人の腕と雰囲気で、本場原産品をその場で戴いている錯覚を覚えるのです。プロフェッショナルな料理人とは、この様な人達の事を言うのでしょうね。
ちなみに、チキンティッカを先に食べ、ヨーグルトミントソースとサラダが残っている場合、ヨーグルトミントソースを、サラダに掛けてしまいましょう。ドレッシングにも合うんですよ!
前菜が終わると、メインのカレー、今日は「ポークマサラ(激辛)」とナンの登場です!
以前にも紹介した通り、ナンがまたデカくて美味い!表面がパリパリで、出て来てすぐには、熱くて触れない程の焼き立てです。店内には、入り口脇にナンの焼窯があって、本当の焼き立てなのです。大きさも圧倒されますよ、初めて見る人は歓声をあげる事でしょう。僕も二枚迄が精一杯。ちなみに二枚までは追加料金無しですからお得です。
激辛でしたが、ウマかった!汗が噴き出す辛い刺激と、ほんのり甘いナンが、本当に口の中でうまく絡み合うんです。ナンを手に取り、器に入ったカレーに直接漬けて食べるも良し、ナンにスプーンですくったカレーを乗せて食べるも良し、カレーを先にスプーンで口に入れてから、何も付けないナンを、後から口に入れるも良し。まぁ、最後は器に付いて残ったカレーを、ナンで拭き取る様にして食べ、器を綺麗にしたいですね。
激辛カレーの後は、程良く甘くて、ちょっぴり生姜が効いたアイスティー。これで汗が引くのをゆっくりと待ちましょう。このお店でのソフトドリンクは、「ラッシー」と言う物が「売り」の様ですが、僕は未だ飲んだ事が有りません。でも、僕はこのアイスティーが好きなのですから、別に良いでしょう?
あぁ、食べました。もう、何も要りません。本当に大満足でした!
皆さんも、「ナマステヒマール西大島店」に、是非どうぞ!!