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思いつくままに

ゆく河の流れの淀みに浮かぶ「うたかた」としての生命体、
その1つに映り込んだ世界の断片を思いつくままに書きたい。

レヴィナスの神

2013-07-30 00:17:55 | 随想
 先日読んだ内田樹さんの本『呪いの時代』につぎのようなことが書いてあった。同意できない部分なので、少し私見を述べてみる。  「成人」とは、被造物としての自覚をもつ存在のことです。  神が人間を創造したのだとすれば、人間は神の威徳と全能にふさわしい存在でなければならない。「神の威徳と全能にふさわしい存在」とはどのようなものでしょうか。これについてはエマニュエル・レヴィナスがきっぱりとこう書いて . . . 本文を読む

憲法改定

2013-05-22 12:05:14 | 随想
 憲法改定について、世の中が騒がしくなってきたようだ。これを機会に、国民が憲法についてよく考えたり、話し合ったりすることは大変よいことだと思う。昨年の5月4日のブログと重複する点もあるが、以下に、思いつくままに、考えていることを列挙してみる。 ? 改定の中身を棚に上げて、改定することの良し悪しを議論しても仕方がない。憲法は絶対変えてはならないなどと言う人はまずいないわけで、問題はどこをどのよ . . . 本文を読む

マルサスの『人口論』

2013-04-24 13:34:28 | 随想
 マルサスの『人口論』について、以前からおかしいなと思っていたので書いておきたい。その命題はつぎのようになっている。 「人口は制限されなければ幾何級数的に増加するが生活資源は算術級数的にしか増加しない」 適切に人口制限をして、生活資源とのバランスを取らなければならないということか。しかし、いくつかの疑問がある。この現実世界では、いわゆる先進国で、特に強力な産児制限などしていないのに出生率が低下し、 . . . 本文を読む

労働市場の流動化

2013-03-22 14:36:31 | 随想
 安倍政権がスタートさせた産業競争力会議、規制改革会議において、「労働市場の流動化」が1つのテーマとしてあげられ、その実現に向けての検討が進められているようだ。働く人が会社を移りやすくすることによって、衰退産業から成長産業へ働く人を移し、経済成長につなげるためとのこと。産業競争力会議では、働く人を解雇しやすくするため、「解雇自由の原則」を法律に明記すべきだと、その本音を率直に表す意見が出ている . . . 本文を読む

「何らかの意図があったわけではない」

2013-02-12 14:41:25 | 随想
 先日の朝日新聞によれば、国会の事故調査委員会が、緊急時に原子炉を冷やすための復水器が地震で壊れた可能性があるとして、調査に入ろうとしたとき(2012年3月5、6日に予定)、東京電力から、建屋内は照明もなく真っ暗で危険だという説明を執拗に受けた(2012年2月28日)ため、その危険性を考慮し、調査を断念したとのこと。最近、その説明が嘘であったことがわかった。すると、東京電力は、「何らかの意図 . . . 本文を読む

集団的自衛権

2013-01-28 23:43:40 | 随想
 安部首相は「集団的自衛権の行使容認に意欲を示している」らしい。朝日新聞と東大の谷口研究室との共同調査(衆議院議員と有権者3,000人へのアンケート)によっても、2009年と比較して、集団的自衛権の行使容認が大幅に増えている。議員全体の79%(2009年は33%)、有権者は45%(同37%)が賛成だとのこと。でも、集団的自衛権とは具体的にどういう権利なのだろうか。容認派の説明では、「友達が殴 . . . 本文を読む

群盲象を撫でる

2013-01-11 14:49:20 | 随想
 「群盲象を撫でる」という言い方がある。広辞苑には「多くの盲人が象を撫でて、それぞれ自分の手に触れた部分だけで巨大な象を評するように、凡人が大事業や大人物を評しても、単にその一部分にとどまって全体を見渡すことができないことにいう」とある。つまり、盲人や凡人を見下した言い方となっている。  しかし、考えてみれば、人間によるこの世界の認識というものは、これ以外に方法はないと思うのだがどうだろう . . . 本文を読む

原子力発電所と国防

2012-12-31 00:22:01 | 随想
    安部首相は原子力発電を継続する考えとのことだ。石原慎太郎氏もそうだ。また、共に、国防軍を作って、国の守りを固めるという考えも持っている。核武装も考えているようだ。石原慎太郎氏が原子力発電を継続すべきだとするのは、核兵器の材料としてのプルトニウムが手に入れられるからでもある。二人共かなり好戦的である。彼ら自身、そしてその子供、孫などは、決して最前線で命の危険にさらされる . . . 本文を読む

小選挙区制について

2012-12-23 23:19:30 | 随想
 今回の選挙では、マスメディアの予想通り、自民党が圧勝した。その中で、あらためて小選挙区制という制度の問題点が浮き彫りになった。小選挙区の議席数は300であり、今回の選挙で自民党が237、公明党が9(合わせて246)議席を獲得した。それに対し、自民・公明以外の政党は合わせても54議席しか獲得できなかった。比例区(180議席)を合わせると、自民+公明は325議席となって、衆議院の議席総数480議 . . . 本文を読む

インフレ目標や最低賃金法撤廃など

2012-12-13 14:38:25 | 随想
 お金をどんどん発行し、金融緩和をし、公共投資を盛んにすればインフレになり、景気が回復するということを言っている人たちがいる。その人たちが政権を取れば、そのような政策を実行するらしい。本当にそんなことをしていいのだろうか。景気が回復するのだろうか。金融緩和については、ゼロ金利にしてから久しいが、一向に景気はよくならない。銀行にはお金が余っているのだが、よい投資先を見出だせずにいる。かといって、 . . . 本文を読む

40歳定年制?

2012-10-20 15:35:22 | 随想
 10月10日の朝日新聞に「40歳定年制を唱える東大大学院教授 柳川範之さん」という標題の記事が出ていた。こういう記事を読むと、こんなことを言う人というのは、この社会がどんな社会なのかわかっているのだろうかと疑問に思ってしまう。  「経済が激変の時代、同じ会社に居続けるより、充電期間を経て働く場を変えた方が幸せな人生を送れるからだ」とのこと。能力的にそういうことができる人で、そういう働き方を . . . 本文を読む

石原知事の挑発行為について

2012-09-05 11:47:46 | 随想
 いったい石原知事は何のために中国を挑発しているのだろう。挑発をして日本にどんな利益があるというのだろう。中国からの軍事的攻撃を引き出すことが目的なのだろうか。つまり、中国と戦争をしたいということなのだろうか。どうしていまこの時期に、中国に戦争をしかけてまで、すでに実効支配している尖閣諸島の領有権を、認めるはずのない中国に認めさせようとしなければならないのだろうか。いったいそんな必要性、緊急性 . . . 本文を読む

オスプレイ配備について

2012-09-02 11:07:00 | 随想
 オスプレイについて、アメリカ側も日本側も「機体に問題はない」という調査結果を発表している。今年4月のモロッコにおける事故、6月のフロリダにおける事故、共に「操縦ミスが原因」としている。しかし、いま問題になっているのは、オスプレイが人家や、人のいるところに墜落したら死傷者が出るおそれがあるということであり、他の航空機より、事故の確率が高いということである。つまり、原因が何であるにせよ、事故の確 . . . 本文を読む

また、原子力発電の問題について

2012-08-02 15:03:10 | 随想
     7月11日のブログで紹介した動画を見ても明らかなように、最悪の事態として炉心溶融は想定されていた。原子力発電所における事故として、炉心溶融の可能性があることは、原子力発電というものを知っている人たちにとっては常識だったはずである。原因が何にせよ、燃料を冷却できなくなったら当然そういう事態になるわけで、だからこそ、冷却ためのシステムが作られ、すべての電源が消失しても一定時間は冷却ができる . . . 本文を読む

学校でのいじめ

2012-07-27 23:16:37 | 随想
 学校でのいじめが問題になっている。これはいまに始まったことではない。もう何十年も続いている。ときどき、マスメディアがしばらくの間騒き立てるが、すぐに静かになる。今回もそれは同じだと思う。しかし、いじめは続き、自死を選択する生徒が後を絶たない。  「いじめ」という言葉はその本質をごまかしてしまうという効果を持っている。「いじめ」の具体的な内容は刑法に規定された明らかな犯罪である。暴行(刑法2 . . . 本文を読む