ウォーキングの「グループわらじ」活動紹介

主に宮城県内で、楽しく歩いて自然に親しむをテーマに、毎月一回徒歩定例会を実施中。2024年6月で600回を数えました。

みちのく潮風トレイルハイキング、浪板海岸駅~鯨山~岩手船越駅

2024-06-19 00:00:00 | みちのく潮風トレイル

三鉄浪板海岸駅(NOBO694.41キロ)~鯨山~三鉄岩手船越駅(NOBO704.98キロ、10.57キロ)

みちのく潮風トレイル(MCT)を北上すると、釜石と宮古の間は、箱崎半島に始まり、筋山、船越半島、重茂半島。そして今回の鯨山、「四つの象と一つの鯨」と言う方もいらっしゃるそうで、結構な難所です。本コースの鯨山は、相馬から北上(NOBO)で700キロ地点を越えるポイントになります。ここを5月末に歩いたので報告します。

注:最後の岩手船越駅の写真を差し替えました(2024/06/21)

仙台から車で三陸道を北上し、3時間半ほどで浪板海岸に着きます。そこに車を置いて鯨山へ登り、下って岩手船越駅に出て三鉄で戻ります。泊りは陸中山田のうみねこ温泉湯らっくす。今回は70歳になんなんとする男二人の有志の歩きをレポートします。

線路を渡って左手に曲がり、民家の間の坂道を道なりにしばらく上ります。標識に従い左折して更に右上の道に上ります。これで鯨山の登山道に乗りました。三陸道の下をくぐって少し上ると、以前映画化された風の電話が右手にあります。ここには肖像権が設定されている様ですので、写真は載せません。

その上の住宅が切れたあたりから登山道らしくなります。道はとても良く整備されています。しばらく行くと標高61mの1合目。その後も律儀に高度61m上るごとに2合目、3合目、、、と標識があって元気づけられます。

こんなみちのく潮風トレイル(MCT)の標識もあります。ここのは熊に引っかかれたのか、ボロボロになっていました。

林道を越えて更に頑張って上ると、駅から2時間位で山頂に到着しました。東北百名山です。小屋もありました。

まずは頂上から南方向には、吉里吉里海岸からつながる筋山半島、その向こうには御箱崎半島から千畳敷へ伸びる岬が見えます。

次いで、北側には明日から行く船越半島が見えます。手前には小屋鳥のあたりの海岸、一番奥には霞露ヶ岳が見えます。

山頂には鯨山神社があります。神社の前で昼食としました。

さて北東方向へ下り、陸中海岸青少年の家を目指します。こちらの道は急峻で、随所に鎖やロープが張られています。慎重に下ります。雪が有ったら少し厳しそうです。でも今はルンルンで1時間半ほどかけて青少年の家まで下ります。

青少年の家まで来てみると、あと5キロ程で船越駅で道も良好。当初5時の列車を予定していたが、頑張れば1時間後の3時の列車に乗れそうだと判断して、道を急ぎました。

何とか、三鉄の時間に間に合いました。浪板海岸へ一駅戻って車をピックして、陸中山田の宿へ向かいました。いよいよ明日からは難関の船越半島に挑戦です。

下記の写真は本州最東端の駅・岩手船越駅を4月に撮った写真です。椿の花がきれいでした。また駅前のお宅には鯉のぼりが泳いでいました。自由に動いて気持ちよさそうでした。竿の固定の仕方が独特です。昨年大船渡を歩いた時にも同様な吊り方がありました。三陸地方のやり方でしょうか?

上の2枚の写真は4月に通った際のものです。

これまで福島県相馬市から700キロを超えて歩いて来ました。本ブログでは、過去2回潮風トレイルを報告していますのでご参照ください。今後も可能なかぎり報告して参ります。また英語による報告もトライしたいと思います。  (TK)


みちのく潮風トレイルハイキング、中野栄駅~本塩釜駅

2022-11-04 18:21:53 | みちのく潮風トレイル

中野栄駅~本塩釜駅

名取のトレイルセンターから太平洋岸を一気に仙石線中野栄駅まで北上して来ると、次は多賀城を巡り、塩釜(正式には鹽竈、町は塩竈市)神社を見て、松島湾に出る。トレイルセンター主催の数珠繋ぎハイキングに参加出来なかったので、次の浦戸諸島を仲間と歩く前に自分で歩く事とした。今回は個人歩きの分をレポートします。

まずは仙石線中野栄駅。駅前のトレイル看板の後ろは焼肉キング、この駅はいつも焼肉の匂いのイメージだがさすがに朝は匂わない

まずは育英学園の方向に行く、電車に乗っていた学生の姿は見えない、駅から直接線路の北に出て歩くようだ。トレイルは45号線から左折し、踏切を渡って、高校脇のファミマの角を東へ。松島蒲鉾の工場にスタンプがあるようだが営業時間は9時半から17時半、残念!公園にトイレ。八幡小学校を過ぎて貨物線を渡り、仙石線の下を潜って、砂押川の堤防に出る。青空にマンション群。

堤防から離れるとすぐに末の松山、見事な松の木がある。

次は曲がってすぐ下に興井(おきのい、私的には「沖の石」がなじみ)。紅葉と紫式部の実の色のコントラストが美しい。

トイレのある駐車場を過ぎて大きな道に出て橋を渡ると右手に仙石線多賀城駅。最近高架になったばかりで駅舎も多賀城政庁の奈良時代の雰囲気?の配色。

駅を潜って過ぎると左手に蔦屋が運営する図書館、増築中の市役所の脇を北上して市民会館へ。ここには国司として赴任して来た大伴家持の記念碑がある。令和の元号名ゆかりの碑になるのだが、令和になった時に特に訪ねた人はいなかったそうだ。

史料館の脇からもうすぐ移転する東北学院大学の周りを回ってミニストップを過ぎて、道を潜ると多賀城廃寺跡へ登る歩道となる。

写真の右手へ山茶花の森の中を登る。廃寺跡の入り口に男女別の建物のトイレがある。この後は多賀神社の前を通って、東北歴史博物館の西側を駐車場から回り込む様にして、東北本線国府多賀城駅に着く。ここは高架を越える。下りた所に観光案内所だが人はいない。駅前には扇畑忠雄先生の歌碑や多賀城の建物を模した時計台。

駅から館前遺跡の中を通って、多賀城政庁跡へ入って行く。公園化の整備が行われており手入れがとても良い。アヤメ園の辺りから「壺の碑」の標識があり、階段を登る。鞘堂の中に有名な碑がある。本当に芭蕉と同じ碑を見ているのだろうか?古い物を見るといつもそう思ってしまう。隣に大きなテントの様な建物があり、外郭南門の復元が行われている模様(本件未確認)。

道を渡って、政庁跡へ上る道が整備されている。トイレの横の事務所でスタンプを押す。「多賀城跡」と書かれた「日本100名城」の「7多賀城」スタンプだった。なるほど「多賀城」もお城だ。ずっと仙台に住んでこの概念は無かった。大和の国の最北端の出城だったのだ。ここが原住民の蝦夷と大和の民との数々の攻防が行われた本丸だと思うと興味深い。

畑の中を上って行き、多賀神社へ。小さいが趣のある建物で「タガ」を奉納してある(写真で見えますか?)のが珍しい。

このすぐ脇から加瀬沼へ下る。一日に一度はこのような地道を歩くのが潮風トレイルの「お作法」だ。沼から離れて登ると総社宮の横に出る。

 この道は鹽竈神社へ通じ、古くから使われた金華山道だ。この辺は大日向という地名で歌枕の野田の玉川の源流になるらしい。東北本線を潜ると鹽竈さんのすぐ前の道に出る(右手南側が東北本線塩釜駅方向0.85km)。

表参道から神社へ参る。港まつりの神輿が上り下りするのはこの階段で、危ない感が満載だ。

ちょうど七五三の季節で着飾った親子が数組。

本殿の左右に芭蕉も記した文治灯籠、林子平ゆかりの日時計(ちょうど12時)。参道には、ご神木や塩釜桜、蝋梅、四季桜と珍しい物がたくさん、志波彦神社と続いて、博物館の横から東参道(裏坂)を下る。下りきった所に芭蕉止宿の地の標識。

道を渡って、懐かしの駄菓子屋さん「やまだ屋」の前を通って、3階建て木造のゑびやの角を曲がると御釜神社の前に出る。時間があったら是非四口の神釜を見ていただきたい。中には藤鞭社などがある。

本塩釜駅に向かう途中にどうしても立ち寄りたくなる浦霞のお店に寄ってから、ゴールの駅に向かった。まずはお疲れ様!近くにある、第二の職場の先輩と行ったホルモン屋さんが懐かしい!