妄想ペナントNo.46『河埜2』

風邪引いて、気づいたら一週間ブログ休んでた！
更新を待っててくれた人がいたらゴメンね(＞人＜)

2012年度　妄想ペナント
No.46 『河埜2』

※これはフィクションです。実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※検索よけのために、名称を一部変えています。
　例）スワ□ーズ　→　スワロース

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「ドラフト1巡指名おめでとうございます。プロとしての抱負を聞かせてください」
「野球人としての自分の仕事を全うする。それだけです」
高校生とは思えない物腰と、打撃力と守備技術。
河埜は高校時代、守備力を兼ね備えた強打者キャッチャーとして注目されていた。
慢性的に捕手不足であった虎ーズが本気で獲得を目指し、河埜は虎ーズに入団する。

1年目の成績
打数2（1試合）　打率.000　本塁打0　打点0　三振1

虎ーズは本気で河埜を育成するようで、1年目から1軍に帯同することがあった。
捕手というポジション上、2番手捕手にすらなかなか出場機会に恵まれない中、
ルーキーの河埜にとって好待遇だったと言える。
それほどまでに、虎ーズが河埜にかける期待は大きかった。

そして虎ーズはなんと、河埜を2年目にして、正捕手に据えた。

2年目の成績
打数432（打席501、126試合）　打率.188　8本塁打　34打点　
四死球68(リーグ4位)　盗塁阻止率.327　失策12(ワースト3位)

打率は1割台。
いくら打撃より守備が求められるポジションといえども限度がある。
それも守備も良いとは言えず、失策ワースト3位。
プロの投球は、高校生のそれの質もパワーもスピードも違う。
ファンやマスコミから、早すぎる起用、と言われた。

3年目

打数513（打席585、144試合）　打率.273　12本塁打　56打点　出塁率.360　
四死球72(リーグ5位)　盗塁阻止.169(ワースト2位)　失策11(ワースト4位)

河埜は開花した。

この年、虎ーズは見事、リーグ優勝を果たす。
そして日本シリーズを迎えた虎ーズ。
投手陣を支える捕手としての役目を河埜が担う。

第6戦。

2勝3敗で王手をかけられ、背水の陣となった。
その試合結果が大敗となってしまったのは、何故だろうか。

先発ピッチャーが9失点。
好投手が大量失点してしまう場合、投手自身より捕手を責められることが多い。
捕手は、投手を気持ちよく投げさせるのが仕事だからだ。
それゆえ、捕手の一番大切な仕事は、投手とコミュニケーションをとること、ボールを取りこぼさないことだといわれる。

それがはたしてできていただろうか。

お世辞にも、できていたとは言い難い。
それでも、プロ3年目にしては上出来であっただろうが、プロの世界は、まだ若いからという言い訳もない。
自分のせいでチームに迷惑をかけ、日本一を逃した。
今シーズン、河埜にとっては悔しいシーズンとなった。