3ヶ月振りの更新です。
このあいだのパタパタした、貧乏ひまなしを立体再現したような期間は、金縛りのようだった。
「ブログを書く時間が欲しいので……」を理由にして仕事を断りかけたほど、すきかってに散文を書く時間に飢えている。メモとして書いておきたいことが、次から次へと現れては消えて行く。
・ジャズヴォーカルを横に置いた途端に凄まじくなる森進一「襟裳岬」~演歌を分析的にクリティックする試みのひとつ~
・ルイ・アームストロングについて勉強し直し、いろいろ感じ、考えたことの中間報告
・松竹という映画会社の歴史について、あらためて勉強して分かったこと幾つか
・シネフィルほど分からない質の映画を撮るから、本格作家論が未だに無い降旗康男についての試論
・ゴーストライターの手による書物は文芸か?~このところ仕事で読んだタレント本、スポーツ選手の本の虫干し
・いつ寄席で見ても、よく分からない人であり続ける三遊亭円丈についての覚え書き
・筋力トレを数年振りにやるようになって、おすすめできるメソッドと、克服できない壁
など。大体こういった脳内企画が、もう、ほぼ時間切れ。残念だ。
その分、仕事はした。ここでまとめて、当面の告知をしよう。
告知だけするブログなんてつまらない、と思っていたが、ゼータク言っていられない。ツイッターで告知しても、すぐ下にもぐっちゃうのだ。
以下、よろしくお願いします。
(1)
現在発売中の「月刊スカパー!」8月号に、東映チャンネルで特集放送中の降旗康男監督ミニ・インタビューが掲載されています。
今の自分なら、それなりのフルハタ論が書けるぞと、この仕事での仕込みで手応えを感じました。
(2)
ポレポレ東中野で現在公開中『波伝谷に生きる人びと』の我妻和樹監督に、neoneoのサイトでインタビューしています。
こっちは、ロングです。
http://webneo.org/archives/33938
neoneoでのロング・インタビューは、3年間でもうある程度はやったよな感があり。だんだん消極的になりつつあるのですが、これを見た途端、監督に夜中に電話をかけて「話を聞かせてほしい」と、こっちから頼んでしまった。
そういう磁力を持っている映画です。
(3)
現在公開中の『フリーダ・カーロの遺品―石内都、織るように』。http://legacy-frida.info/
パンフレットに、文とイラストを寄せています。カラフルな、いいパンフです。
(4)
公開が続いている『戦場ぬ止み』http://ikusaba.com/ のパンフレットに、イラストで参加しています。三上智恵監督がレイアウト構成した「辺野古座り込みMAP」です。
知己からの依頼とはいえ、「イラストレーター」としての発注は今回の2件がほぼ初めてでした。
授業中の教科書の隅のイタズラ書きの延長なので、つまり、注文に合わせて描くこと、47歳にして初体験。しかも2連発。けっこう苦しみました!
筆を持ってる途中で、(あ、無理だ。描けない……!)と夜中に詰まったもんね。あれは恐ろしかったね。
苦しんでこのクオリティです。
いくらなんでももう少しうまくなりたい……。しかし、そういう希望は先月、東京ステーションギャラリーに鴨居玲展を見に行き、展示室に入った途端に消し飛びました。
オレはオレ、と信じ切らないことには、1ミリも線を引けなくなる、と思った。一方で、油絵をやりたい!と脳内がむずかりだしてタイヘンだった。
いずれ鴨居玲や松本竣介の絵の話もつらつらと書きたいものです。
(5)
neoneoの、雑誌のほうの5号「音楽ドキュメンタリー映画特集」の編集に関わっています。書店、レコード店で販売中。サイトでの注文も受け付けております。ダブル特集は亀井文夫。9月5日に上映会があります!
http://webneo.org
(6)
そして、さらに連載情報。
neoneoのサイトで、ドキュメンタリーのレコードを紹介する「ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー」連載中です。廃盤LP、EP、ソノシートの山から「マニアすらいない」と言われるジャンルを掘り起こしてます。お見知りおきを。 http://webneo.org/archives/32641
毎週、民放BSで放送しているレギュラー番組については……よそう。諸々の事情で、告知しずらくなっているものなので。
我ながら、とっちらかっているなあ……。「若木さんはなんでも手を付けるから、逆に売れない。かえって安く見られる」といったご指摘は常に、ちょくちょく受ける。
でも、そうじゃないと(作業に振り幅を持たないと)頭がまわらない性分なのだ。専門家にはなれないタイプ。
机に向かっている時が好き。これだけは子どもの頃から一貫していて、むしろ異常にガンコなほどブレていない。
と、ご理解ください。
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